「世界で最初の物語」描くノーラン監督最新作『オデュッセイア』ほか今秋スクリーンで観るべき〈原作映画〉の世界
ノーラン最新作『オデュッセイア』まもなく上陸!
今秋も傑作〈原作映画〉が続々スクリーンに
2026年もまもなく折り返しを迎え、映画界の上半期もいよいよ締めくくりの時期。この半年を振り返ると、世界的な大ベストセラーや時代を超えて愛される名作文学を原作とする映画が次々と誕生し、劇場を大いに沸かせた。
姿や形、言葉、そして“故郷”さえも異なる二人の運命的な出会いと、人類の未来を左右する謎に挑む姿を描いた映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。強く惹かれ合いながらも身分や社会的立場の違いに引き裂かれた男女の復讐を描いた『嵐が丘』。――原作の持つ普遍的な面白さはもちろん、映画独自の新たな表現で見事に開花させた作品たちが、多くの映画ファンを熱狂させた。そして迎える下半期にも、映画界を揺るがす強力ラインナップが控えている。
その筆頭が、2026年最大の衝撃作として世界的に注目されているクリストファー・ノーラン監督の最新超大作『オデュッセイア』だろう。ということで今回は、秋以降の映画シーンを牽引するであろう“原作映画”を先取りでご紹介。大きな話題になること間違いなし! な巨匠たちの話題作を今のうちにチェックしておこう。
『オデュッセイア』© Universal Studios. All Rights Reserved.
📖『オデュッセイア』(9月11日(金)公開)
“世界で最初の”物語ד史上初の”全編IMAX®撮影×ハリウッドが誇る“全員主役級”キャスト
今年最も大きな期待が寄せられている作品の一つが、クリストファー・ノーラン監督の最新作にして集大成となる『オデュッセイア』だ。物語の舞台となるのは、トロイア戦争の終結後の世界。イタケの王、オデュッセウスは、家族が待つ故郷へと帰還を目指すが、彼の前には神々の介入、怪物、そして荒れ狂う海など容赦ない数々の試練が立ちはだかる――。
最新のIMAX®技術を用い世界各地で撮影されたアクションが展開される本作には、オデュッセウス役を演じるマット・デイモンのほか、錚々たるキャストが集結。トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロンらハリウッドが誇る超豪華キャストが出演することも明らかとなっており、すでに大きな話題を呼んでいる。
本作は、古代ギリシャの詩人ホメロスによる英雄譚「オデュッセイア」を映画化したもの。紀元前8世紀頃に活躍したとされるホメロスが残した「オデュッセイア」は、西洋文学の金字塔にして“世界最初の物語の一つ”として、今もなお語り継がれる傑作だ。10年にもおよぶ主人公の壮大な故郷への帰還の旅と冒険は、ノーラン監督が長年映像化を熱望してきた題材でもある。
『インセプション』や『インターステラー』で時空を操り、人間の極限のドラマを描いてきた巨匠が、ついに「物語の原点」へと回帰。一体どれほど規格外の映像世界を突きつけてくるのか? さらに、この神話的世界を圧倒的な現実としてスクリーンに立ち上げるため、本作では長編映画として史上初めて全編IMAX®カメラ撮影を敢行した。
西洋文学の金字塔が持つダイナミズムと、現代最高峰の映像魔術による圧倒的没入感、そして全員主役級のオールスターキャストという、さすがのノーラン最新作と言うべき超大作『オデュッセイア』。この機会にぜひ、岩波書店から出版されている「ホメロス オデュッセイア(上下巻)」「ホメーロスのオデュッセイア物語(上下巻)」などの関連書にも触れ、映画公開に備えつつ作品の世界観をより深く楽しもう。
『オデュッセイア』は9月11日(金)より全国公開
ホメロス「オデュッセイア(上下巻)」(岩波書店)
📖『ロング・ウォーク』(6月26日公開)
歩みを止めたら即死――戦慄必死のデス・レース開幕! スティーヴン・キングの伝説的小説を映画化
スティーヴン・キングの幻の処女作「死のロングウォーク」を映像化した本作。タイトルにもある「ロングウォーク」とは、戦争によって分断された近未来のアメリカで、国家規模で開催される過酷な競技を指している。
とにかくひたすら歩き続けるだけで参加者に与えられるのは破格の賞金と、願いを1つ叶えられるという権利。この競技に選ばれ抜かれた50人の若者たちが参加するが、ルールとして課せられたのは、「時速4.8kmをキープすること」、「速度を下回り警告を受けないこと」、そして「最後の一人になるまで歩き続けること」という過酷なものだった。極限のレースの果てにあるものは、希望か、絶望か――。
『ロングウォーク』©2025 Lions Gate Films Inc.All Rights Reserved.
原作「死のロングウォーク」を生み出したキングは、これまで数多くの作品が映像化されてきた“ホラーの帝王”として知られる巨匠。斬新なアイディアや巧みなストーリーテリングで高く評価され、21世紀の現在もなお、その原作をもとにした新作映画やリメイク作品が数多く発表されている。『キャリー』(1974年)以前に執筆された、事実上の長編初執筆作とも言われる本作の映像化にも期待が高まっている。
『ロングウォーク』は6月26日(金)より全国公開
📖『ラスト・サバイバー』(8月28日公開)
巨匠リドリー・スコットが贈る、終末世界で見出す“希望”――世界的ベストセラーを映像化
『エイリアン』(1979年)、『ブレードランナー』(1982年)、『グラディエーター』(2000年)、『オデッセイ』(2015年)など、数々の金字塔を打ち立ててきた巨匠リドリー・スコットの最新作が『ラスト・サバイバー』だ。
舞台となるのは、パンデミックにより荒廃した近未来の世界。妻を失い、深い悲しみを抱えながら孤独に生きる主人公のヒッグ(ジェイコブ・エロルディ)が、生き残った人々との出会いや想像を絶する極限のサバイバルを通して、“希望”を見出していく姿が描かれる。
『ラスト・サバイバー』©︎2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
原作は、“史上最高のディストピア小説の一つ”との呼び声も高い、ピーター・ヘラーによるベストセラー小説「ドッグ・スターズ(邦題:ラスト・サバイバー)」。主演を務めるのは、ギレルモ・デル・トロ監督の映画『フランケンシュタイン』で第98回アカデミー賞Ⓡの助演男優賞に初ノミネートを果たし、今ハリウッドで最も熱い視線を集めるジェイコブ・エロルディ。何かもを失ったこの世界で、“一筋の光”希望を追い求める感動のヒューマンドラマは必見だ。
『ラスト・サバイバー』は8月28日(金)より全国公開