「ボートで海を渡った難民の少年」→「のちにハリウッドで大成功」といえば誰?名作『グーニーズ』公開40周年
祝『グーニーズ』40周年! 時代を超えて愛される名作
言わずとしれた1985年の映画『グーニーズ』が今年、公開40周年を迎えた。少年たちの冒険と友情を描いたこの映画は今なお多くのファンに愛されており、ロケ地では記念イベントも開催中。スティーヴン・スピルバーグが原案を手がけ、クリス・コロンバスが脚本を担当した本作は、そのユーモアとスリルが絶妙に絡み合うストーリーで世代を超えて支持され続けている。
『グーニーズ』
ダウンロード販売中、デジタルレンタル中
価格:Blu-ray ¥2,619(税込)/DVD特別版 ¥1,572(税込)
発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
©1985 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
『グーニーズ』は宝の地図を手にした少年たちが、海賊<片目のウィリー>の財宝を求めて冒険を繰り広げる物語。6月には40周年を記念して、ロケ地となった米オレゴン州アストリアで<グーニーズ・ウィークエンド>が開催されている。映画のロケ地巡りだけでなく、上映会やキャストの登場などなど、ファンにとっては特別なイベントが目白押しだ。
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感涙必至! キー・ホイ・クァンの壮絶キャリア
本作は個性豊かなキャラクターたちも大きな魅力だが、中でも印象的だったのがキー・ホイ・クァンが演じる発明オタクの少年、データ。彼は1984年の『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の少年役でも知られるが、1990年代には俳優業から離れ、スタントコーディネーターやアシスタントディレクターとして業界に携わっていた。
『グーニーズ』©1985 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
そんなキー・ホイ・クァンのキャリアに変化が訪れたのは2021年のこと。Netflix作品『オハナ』で俳優業に復帰すると、2022年の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』での演技が高く評価され、アカデミー賞助演男優賞を受賞。ハリウッドでのキャリアを再び確立した。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』©2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
じつは彼は、幼少期にベトナムからボートで脱出し香港の難民キャンプで約1年間を過ごした後、アメリカに移住したという過去を持つ。家族は当初マレーシアと香港の難民キャンプに分かれて収容されたが、1979年にアメリカで再会を果たしたという。
この壮絶な出自について、アカデミー賞の受賞スピーチでも「私の旅はボートから始まった」と語り、TVの前で授賞式を見ているという母親に涙ながらに感謝を述べたキー・ホイ・クァン。現在の活躍ぶりはご存知の通りだ。
そしてもう一人、主人公の兄ブランドン役を演じたジョシュ・ブローリンも本作の出世頭の一人。のちに『ノーカントリー』(2007年)や『ミルク』(2008年)で評価を確立し、遅咲きの名優としてキー・ホイ・クァンに先駆けてアカデミー賞にもノミネートされた。MCU『アベンジャーズ』シリーズのサノス役でもおなじみだ。
『グーニーズ』©1985 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
そんな『グーニーズ』の40周年を記念し、CS映画専門チャンネル ムービープラスでは「ワーナー ブラザース劇場」と題して冒険映画の名作を放送中。幼いキー・ホイ・クァンの姿に感涙必至の『グーニーズ』を存分に楽しもう。