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飛行機事故からの凶悪ゲリラ遭遇!? 試されるのは機長の人間力! 盛り過ぎ脱出サバイバル『ロスト・フライト』ジェラルド・バトラーの変遷

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ライター:#多田遠志
飛行機事故からの凶悪ゲリラ遭遇!? 試されるのは機長の人間力! 盛り過ぎ脱出サバイバル『ロスト・フライト』ジェラルド・バトラーの変遷
『ロスト・フライト』© 2022 Plane Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.
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肉体派に留まらないジェラルド・バトラーの多彩な魅力

ジェラルド・バトラーの主演映画”と聞いて、皆さんは一体どんな作品を想像するだろうか。彼の大出世作である『300 <スリーハンドレッド>』(2007年)を代表するような、肉体派的な役柄を演じるアクション主体の作品イメージが強いかもしれない。しかしバトラーはそんな印象だけに留まらず、非常に多様な人生経験を持つ多才な役者である。

バトラーは1969年スコットランド生まれ。大学では法学部に進み、主席卒業をした彼は、最初のうちは役者と弁護士の両立をしていた。驚くことに、25歳まで役者の経験はなく、また、とりたてて演技を勉強したこともないのだそうである。

映画デビュー作『Queen Victoria 至上の恋』(1997年)では裸で凍った海に飛び込む体当たりの演技で、低体温症で死にかけた。さらに、撮影中に川で溺れていた少年を助けて表彰されている。美声の持ち主で、『オペラ座の怪人』(2004年)の時には制作者のアンドリュー・ロイド=ウェバーに請われてファントム役に。彼の持つロック調の美声が評価されたのだが、それもそのはず、バトラーはスコットランドでの学生時代、SPEEDというバンドをやっていたことが役に立ったそうである。

『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)『トゥームレイダー2』(2003年)など数々の映画に出演し、『300 <スリーハンドレッド>』以降は『エンド・オブ・ホワイトハウス』(2013年)など、トップスターとして数々の映画で活躍し続けている。『ヒックとドラゴン』シリーズ(2010年~)など声優としても評価が高い。本当に多才な人なのだ。

独学で役者の道に進んだ彼だが、クリスチャン・ベールとゲイリー・オールドマンがお気に入りの役者だと言うあたりも、本人の役者力と向上心の高さが伺える。また、ファンとの交流やスタッフを連れて飲みに行ったりと、様々なエピソードからも好感度の高い魅力的な人物像が滲み出ている。

と、様々な要素からもバトラーの多才さや人柄が伺い知れるのだが、そんな彼の最新作『ロスト・フライト』が2023年11月26日(金)から公開される。

話題沸騰の最新作『ロスト・フライト』ついに公開

バトラー演じる国際線のパイロット、ブロディ・トランスの操縦するシンガポール発の旅客機。効率を優先する会社の方針でやむなく天候不良の中、無理な航路を飛ばざるを得なくなる。そんな中、雷に打たれて電力がゼロとなり、計器類の効かない状態に陥ってしまう。何とか不時着したものの、そこは政情不安定で観光客の誘拐、殺害などが横行するフィリピンの反政府ゲリラの縄張りであった。

おびえ、パニック状態になる乗客たちを機長として守らなくてはならない。しかし、乗客の中には護送中の殺人犯ルイス・ガスパーもいて……。

『ロスト・フライト』© 2022 Plane Film Holdings, LLC. All Rights Reserved.

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『ロスト・フライト』

東京を経由しシンガポールからホノルルへ、新年早々悪天候が予想される中、会社の指示で難しいフライトに臨むトランス機長(ジェラルド・バトラー)は、ホノルルの地で離れて暮らす愛娘との久々の再開を待ち焦がれていた。しかし、離陸直前に移送中の身の犯罪者・ガスパール(マイク・コルター)の搭乗が告げられ、悪天候だけでなく予定外のフライトに暗雲が立ち込めていた。

かつては大手航空会社に在籍していた実力派パイロットのトランス。順調なフライトを迎えたかに思えたが、フィリピン沖上空で、突如激しい嵐と落雷に巻き込まれ機体の電気系統が機能を停止。通信も途絶えコントロールを失ったトレイルブレイザー119便に、トランスは意を決し着水の準備に入るも、寸前で目の前に広がった孤島へ奇跡的に不時着した。一命をとりとめたトランス機長を含む乗客17名だったが、そこは凶暴な反政府ゲリラが支配する世界最悪の無法地帯・ホロ島だった。

トランスは、通信機が途絶えた飛行機と乗客を残し、島からの脱出の手がかりを求め、犯罪者のガスパールと共に探索に向かう。危険な雰囲気が立ち込める廃倉庫で見つけた電話を配線し、なんとか娘を介して現在地を知らせることに成功するが、その隙に迫ったゲリラたちによって、乗客と乗務員が人質に取られてしまう最悪の展開に。

一方、消息不明となった119便の事態を重く見たトレイルブレイザー社は、外部から元軍人の危機管理担当者として腕利きのスカースデイル(トニー・ゴールドウィン)を招集。トランスの決死の報せを受けたスカースデイルは、対策室の反対を押し切り乗客の救出へ傭兵チームを派遣する。

刻々と危険が迫る囚われた乗客たちの身を危ぶみ、トランスは救助を待たず、元傭兵の過去を持つ犯罪者であるガスパールと手を組むことを決意。難攻不落のゲリラ拠点へたった二人で乗客の救出に向かう。生死を懸けた究極の脱出サバイバル、トランスとガスパール、そして乗客たちの行方は・・・。

監督:ジャン=フランソワ・リシェ
脚本:チャールズ・カミング J・P・デイヴィス

出演:ジェラルド・バトラー マイク・コルター
    ヨソン・アン ダニエラ・ピネダ トニー・ゴールドウィン

制作年: 2023