『フルメタル・ジャケット』では、派手な見せ場の奥で動く感情にも注目したいところです。個人の尊厳を剥奪し、殺人機械へと再構築するプロセスの詳細な記録です。前半の訓練キャンプにおいて、人間性が徹底的に粉砕される描写は圧巻です。ハートマン軍曹の指導は、組織の歯車を作るための最も効率的な調教です。少し角度を変えて眺めると、『フルメタル・ジャケット』のもう一つの顔が見えてきます。
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ログインページへ1987年制作の映画
3.6
S・キューブリックが「シャイニング」以来、久々にメガホンを取った作品で、G・ハスフォードの原作を基にベトナム戦争の狂気を描く。徴兵された若者が、次第に戦闘マシーンとして人間性を失っていく様を冷徹な視点で追っている。(allcinema)
2件のレビュー
『フルメタル・ジャケット』では、派手な見せ場の奥で動く感情にも注目したいところです。個人の尊厳を剥奪し、殺人機械へと再構築するプロセスの詳細な記録です。前半の訓練キャンプにおいて、人間性が徹底的に粉砕される描写は圧巻です。ハートマン軍曹の指導は、組織の歯車を作るための最も効率的な調教です。少し角度を変えて眺めると、『フルメタル・ジャケット』のもう一つの顔が見えてきます。
個人の尊厳を剥奪し、殺人機械へと再構築するプロセスの詳細な記録です。前半の訓練キャンプにおいて、人間性が徹底的に粉砕される描写は圧巻です。ハートマン軍曹の指導は、組織の歯車を作るための最も効率的な調教です。後半の市街戦は、前半で完成された兵士たちが、いかにして無感情な破壊装置として機能するかを示します。この映画は、軍隊というシステムへの告発です。マシュー・モディーンの存在感を、スタンリー・キューブリック監督が丁寧に生かしています。