悪逆非道なモンスターはまとめて駆除！『ゴブリンスレイヤー GOBLIN’S CROWN』でストレス発散!!

辺境でひたすら下級モンスターを狩り続ける男、ゴブリンスレイヤー

2018年10月から放送され、硬派な設定とハードボイルドな世界観で大ヒットしたテレビアニメの新作エピソード『ゴブリンスレイヤー GOBLIN’S CROWN』が2020年2月1日（金）より劇場公開。口あたりのいいアニメ作品が多いなか、甘ったるくないガツンとくるストロング系ダークファンタジーだ。

『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』©蝸牛くも・SBクリエイティブ／ゴブリンスレイヤーGC製作委員会

物語の舞台は中世ヨーロッパあたりを想起する、剣と魔法が支配するテンプレートなファンタジー世界。いわゆる“魔王”と呼ばれるような邪悪な存在がおり、ドラゴンをはじめとした数多のモンスターが跋扈している。主人公は選ばれし勇者として、運命に導かれた仲間たちと魔王討伐の冒険に赴く……というのが定石だが、『ゴブリンスレイヤー』は違う。辺境の街の冒険者ギルドでゴブリンだけを狩り続けるのだ。

『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』©蝸牛くも・SBクリエイティブ／ゴブリンスレイヤーGC製作委員会

殺人、強奪は当たり前！ 稀にみる悪逆非道なモンスター

ゴブリンといえば、ロールプレイングゲームなどをプレイしたことがある方ならご存知だと思うが、多くの作品において冒険の初期に遭遇するザコモンスターである。この世界でも単体ではあまり強くなく、多少腕に自慢のある村人なら倒せる程度。報奨金も高くないのでベテラン冒険者は相手にせず、新米冒険者が腕試しで挑戦するぐらいの軽い存在だ。

『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』©蝸牛くも・SBクリエイティブ／ゴブリンスレイヤーGC製作委員会

ところが、本作のゴブリンは徒党を組んで襲い掛かってくる。しかも悪知恵が働き、素早い動きと暗闇でも見える視覚と高い嗅覚で人間の隙をつき、多い時は数十匹単位で襲い掛かってくるからたちが悪い。性格はきわめて残忍で、村々や冒険者を襲って捕らえた人間を食料としたり、自分たちの快楽のために苛烈な拷問を加え、女性は凌辱するなど、目を覆いたくなるような所業の数々を繰り広げる。まるで悪意を煮詰めて人型に流し込んだような、ゾンビやエイリアンがかわいく見えてくるほどの悪鬼だ。

そんなゴブリンの危険性は認識されているが、それ以上に脅威となるモンスターが多く、単体で倒しても大した名誉も報酬も手に入れられないという理由から放置されていることが多い。しかし、その世界で延々と愚直なまでにゴブリンを殺し続けるのがゴブリンスレイヤーというわけだ。例えるならば、恐ろしい肉食獣を退治するハンターがもてはやされる世界で、ひたすらゴ〇ブリを駆除し続ける害虫業者といえるだろう。

『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』©蝸牛くも・SBクリエイティブ／ゴブリンスレイヤーGC製作委員会

自身を襲った過去の忌まわしい事件から、ゴブリンを狩り続けることを自らの宿命としたゴブリンスレイヤーの戦いは苛烈を極め、命を顧みない孤独な闘いは、まるで死に場所を求めるようであった。しかし、新米冒険家の女神官との出会いや、他の冒険者との交流が彼の心を徐々に溶かしていく。

『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』©蝸牛くも・SBクリエイティブ／ゴブリンスレイヤーGC製作委員会

駆除職人の大技を刮目してみよ!!

今回の劇場版では剣の乙女からの依頼を受けて、ゴブリンスレイヤーが交流を深めた女神官、妖精弓手、鉱人道士、蜥蜴僧侶とともに、ゴブリン退治に出向いて消息を絶った令嬢剣士を探すところからはじまる。

『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』©蝸牛くも・SBクリエイティブ／ゴブリンスレイヤーGC製作委員会

雪に覆われた古代の砦で暗躍する大物のゴブリンチャンピオンやゴブリンロードを超える、謎の存在に率いられたゴブリンどもを相手に、ゴブリンスレイヤーたちが激しい戦いを繰り広げる。

『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』©蝸牛くも・SBクリエイティブ／ゴブリンスレイヤーGC製作委員会

果てして今回は、どんな駆除方法を披露してくれるのか？ 日ごろのストレスが一気に解消される強烈なカタルシスをもたらす、職人技ともいえるゴブリンスレイヤーの手腕にぜひ酔いしれてほしい。

『ゴブリンスレイヤー -GOBLIN’S CROWN-』©蝸牛くも・SBクリエイティブ／ゴブリンスレイヤーGC製作委員会

『ゴブリンスレイヤー GOBLIN’S CROWN』は2020年2月1日（金）より公開