※ 本記事の情報は2026年7月時点のものです。
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本格的な夏休みやお盆休みといった8月のイベントシーズンを直前に控えた、7月最後の水曜日。日々の忙しさや暑さで、少しココロとカラダに疲れていませんか?
そんな嵐の前のちょっとした隙間時間には、涼しいお部屋でゴロゴロしながら観られる「癒やしの猫映画」がぴったりです。今回は、劇映画だからこそ描ける人間模様と、気ままな猫たちの愛くるしさが優しく溶け合う、珠玉の邦画5作品を制作年順にご紹介します。
画面越しに伝わってくる柔らかい温もりに、きっと固くなった心がふんわり解けていくはずです。
人生の苦しみから逃れる手段は二つある。音楽と猫だ。
吉祥寺の街並みと、愛くるしい子猫がくれる再生の物語
『グーグーだって猫である』(2008年)
監督:犬童一心
出演:小泉今日子、上野樹里、加瀬亮 ほか
【あらすじ】
吉祥寺に暮らす天才漫画家の麻子。締め切りに追われる忙しい日々のなか、13年間連れ添った最愛の愛猫・サバが息を引き取ってしまいます。深い悲しみから仕事も手に付かなくなってしまった麻子でしたが、ある日ペットショップで1匹のアメリカン・ショートヘアの子猫と運命的に出会います。「グーグー」と名付けた子猫との新たな生活が始まり、不思議な青年との出会いや仲間たちとのやり取りを通して、麻子は少しずつ笑顔を取り戻していきますが……。
【おすすめポイント】
大島弓子さんの人気エッセイ漫画を映画化したハートウォーミングストーリー。緑豊かな吉祥寺ののんびりとした街並みと、自由気ままに動き回るグーグーの愛らしさに、観ているこちらの肩の力もすーっと抜けていきます。「大切なものを失った悲しみを、新たな出会いが優しく包み込んでくれる」という、温かい眼差しに満ちた癒やしの作品です。
百人斬りのコワモテ剣豪が、白猫の愛くるしさにひと目惚れ!?
『猫侍』(2013年)
監督:山口義高
出演:北村一輝、蓮佛美沙子、浅利陽介 ほか
【あらすじ】
かつて「百人斬り」と恐れられたものの、今や傘張りの内職で食いつなぐ貧乏浪人の斑目久太郎。ある日彼のもとに、敵対する「猫派」の親分が可愛がっている白猫・玉之丞を暗殺してほしいという依頼が舞い込みます。報酬のために依頼を引き受け、いざ猫に斬りかかろうとした久太郎でしたが、そのあまりの愛くるしさに毒気を抜かれ、斬ることができずに思わずこっそり長屋へ連れ帰ってしまい……。
【おすすめポイント】
人は斬れども、猫は斬れず――。強面で眉間にシワを寄せた剣豪(北村一輝)が、真っ白なツンデレ猫にメロメロになり、ふところに入れてデロデロに甘やかすギャップがとにかく最高な痛快時代劇コメディ。難しいことを一切考えずに、北村さんの演技と神がかった可愛さを見せる猫の玉之丞にひたすら癒やされる娯楽作です。
偏屈なおじいさんと迷い猫。かたくなな心が解けていく優しい奇跡
『先生と迷い猫』(2015年)
監督:深川栄洋
出演:イッセー尾形、染谷将太、北乃きい ほか
【あらすじ】
定年退職した元校長先生の森衣は、妻に先立たれて孤独な日々を送っていました。カタブツで偏屈な彼は近所でも浮いた存在。そんな彼の家に毎日やってくるのは、亡き妻がかわいがっていた三毛猫の「ミイ」でした。妻を思い出して辛くなる森衣はいつもミイを追い払っていましたが、ある日ミイがピタリと姿を消してしまいます。気になって街を探し回るうちに、森衣はミイが町の人々みんなに愛されていたことを知るのですが……。
【おすすめポイント】
イッセー尾形さんが演じる孤独で頑固なおじいさんと、気まぐれな三毛猫の交流を描いた物語。最初は猫を邪険にしていた老人が、町の人々と一緒に猫を探すうちに、少しずつ人間らしい温もりを取り戻していくプロセスが実に味わい深いです。日本の原風景のような街並みと、猫を媒介につなぎ合わされていく人の縁に、心がじんと温まります。
世界から猫が消えたなら? あたりまえの愛おしさに涙する名作
『世界から猫が消えたなら』(2016年)
監督:永井聡
出演:佐藤健、宮崎あおい、濱田岳 ほか
【あらすじ】
愛猫の「キャベツ」と二人暮らしをしている30歳の郵便配達員の青年。ある日突然、医師から脳腫瘍で余命わずかであることを告げられます。絶望する彼の前に自分と同じ姿をした「悪魔」が現れ、「世界から何かをひとつ消す代わりに、命を1日延ばす」という取引を持ちかけてきます。電話、映画、時計……かけがえのない思い出と引き換えに何かを消していく彼のもとに、最後に提示されたのは「猫」でした。
【おすすめポイント】
ベストセラー小説を豪華キャストで映画化した感動ドラマ。膝の上にちょこんと乗ってくる猫の重み、喉を鳴らす音……日常の中に当たり前にある小さな幸せの愛おしさを再確認させてくれます。ただ可愛いだけでなく、「猫が自分たちの傍にいてくれることの意味」を問いかけてくる物語は、ラストに深いやさしい涙を届けてくれます。
一匹と一人の深い絆。新しい飼い主を探す、優しすぎる旅の記録
『旅猫リポート』(2018年)
監督:三木康一郎
出演:福士蒼汰、広瀬アリス、大野拓朗 ほか
【あらすじ】
野良猫として誇り高く生きていたところを、車にひかれてしまった一匹の猫。そんな大ケガから救ってくれた青年・悟。以来、彼の愛猫「ナナ」として幸せな5年間を過ごしていました。しかしある日、悟はやむにやまれぬ事情でナナを手放さなければならなくなります。新たな飼い主を探すため、愛車にナナを乗せてかつての友人たちを訪ねる旅に出る悟。旅先での出会いや思い出を巡るなかで、悟とナナの絆はより一層強まっていきますが、その旅には切ない理由が隠されていて……。
【おすすめポイント】
有川浩さんの人気ベストセラー小説を実写化した感動作。高畑充希さんが声を演じる猫のナナの、ツンデレで誇り高い「心の声」がとにかく愛くるしいです。日本の豊かな四季の風景を背景に描かれる、一匹と一人の揺るぎない愛と信頼。悟の抱える秘密とラストの旅の結末に、温かい涙が止まらなくなる至高のロードムービーです。
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気ままに寄り添い、時にはツンと離れ、けれどそこにいてくれるだけで傷ついた心をじんわりと温めてくれる猫たち。
夏本番を迎える前のこの隙間時間は、気取らずに観られる日本の猫映画で、ぜひ疲れたココロとカラダを優しく満たしてあげてくださいね。