我らがアラン・リッチソンがNetflixで大暴れ!
一部映画・ドラマファンのあいだで熱烈な支持を集める俳優アラン・リッチソンが、ついに単独主演でNetflixに登場。独占配信中の映画『ウォー・マシーン:未知なる侵略者』で、その無骨な存在感を発揮している。
Netflix『ウォー・マシーン:未知なる侵略者』独占配信中
Amazonオリジナルのドラマ『ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~』(2022年~)でリッチソンを知った人も多いだろう。ドラマ『ヤング・スーパーマン』(2005~2010年)でアクアマンを演じていた頃はまだ細マッチョだったが、最近では『リーチャー』のほか『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023年)やガイ・リッチー監督の『アンジェントルメン』にも抜擢され、そのムキムキの肉体で次世代のマッスル俳優として評価を高めてきた。
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『リーチャー』のシーズン4制作も決定し絶好調のリッチソンが単独主演する大作『ウォー・マシーン』はいつの間にかヌルっと配信されたが、すでにグローバル視聴ランキングで週間1位を記録。とはいえ未見のファンやリッチソン・ビギナーも多いと思うので、ざっくりと見どころを解説していこう。
Netflix『ウォー・マシーン:未知なる侵略者』独占配信中
『ウォー・マシーン:未知なる侵略者』はどんな映画?
アフガニスタンでの任務中に弟(ジェイ・コートニー)を亡くした米兵(アラン・リッチソン)は2年後、レンジャーになるという弟の夢を叶えるためタンベレー (第75レンジャー連隊)の審査・選抜プログラムに参加。特殊部隊といえばグリーンベレーが有名だが、それに次ぐタンベレーも過酷な訓練を乗り越えたエリート部隊だ。
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リッチソン演じる主人公は訓練生“81番”として本名は語られず、かつ主張せず、奢らず、黙々と訓練をこなすムッツリ・マッチョとして異彩を放つ。工兵隊に所属していたとは思えないタフネスで見事な成績を残すものの、いまだ弟を亡くしたトラウマに囚われているようだ。それゆえの無謀さを教官たちに問い詰められるが、兵士としての優秀さ、適正を否定することはできない。
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過酷なプログラムを最後まで生き延びた81番を含む十数名は、最終テストに挑戦。そして物語中盤の少し手前、ここから『フルメタル・ジャケット』(1987年)的なスパルタ訓練~過酷な戦争映画になっていくのかな……と思いきや、アッと驚く展開に思わず固まってしまう。なんとかネタバレを避けつつ例えれば、“謎の飛行物体”が登場するのだ。
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アッと驚くSF展開! まるで『トランスフォーマー』×『プレデター』
※注意:物語の内容に触れています
前半で小出しされていた“宇宙関連の報道”から察した視聴者も多いと思うが、つまりは『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(2011年)とか『バトルシップ』(2012年)みたいな展開である。しかし本作の敵は、ゴテゴテとメカメカしい人型ロボとか戦艦級の巨大殺戮マシンとかいった類ではなく、例えるならば『ロボコップ』シリーズの二足歩行ロボ(ED-209)を3回りくらいデカくしたようなルックスだ。
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とはいえ人類のテクノロジーを超えたサーチ能力と殺傷力を備えたハイテクマシンに打つ手などなく、急襲され命を落としていくレンジャー候補生たち。いくらアラン・リッチソンとはいえ、トランスフォーマーとプレデターが魔合体したようなマシンに真正面から立ち向かっても勝ち目はないので、レンジャー訓練は“謎の脅威”から逃げ出すミッションへと変わる。
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81番のほか生き残ったメンバーは、人格者の7番、お調子者の15番、紅一点の44番、いつ死んでもおかしくなさそうな(失礼)109番と23番の6名のみ(じつは他の生存者も?)。他国の侵略の可能性や陰謀論などもそこそこに、訓練中は周囲との関わり合いを避けていた81番が皆を引っ張り、負傷者を守りながらのサバイバル展開へ。通常アクション映画ではすっ飛ばしたくなる地味な過程も丁寧に描き、『クリフハンガー』(1993年)のようなスリルも味わわせてくれる。
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どうなる人類? 一切説明ナシの超過酷サバイバルに思わず硬直
とにかく見ているだけでしんどい展開続きなのだが、絶望的なだけに意外なキャラの活躍や軍隊ならではの力技、従来兵器のフル活用などなど、アツい見どころが多くて退屈しない。そもそもあの殺人マシンに人類は太刀打ちできるのか? という疑問を抱えたまま、不謹慎ながら謎兵器の登場にもワクワクしつつ、しかし死を覚悟する「こりゃもうダメだ……」なシーンの連続に頭を抱える。
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この手のミリタリー/SFアクションには“対策を練る別チーム”みたいな存在との並行展開がつきものだが、本作はそうした要素がないため、訓練兵たちと一緒に絶望し、終始翻弄されっぱなし。リッチソンの筋肉をもってしてもさすがに肉弾戦は無謀なので、やはり終盤は頭脳戦となる。80~90年代の低予算SF映画のようなこぢんまりした設定もありつつ、暗闇のシーンでもアクションをしっかり映し出すクリアな映像に要注目だ。
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ちなみに現大統領の支持を公言するデニス・クエイドがレンジャー教官をノリノリで演じていて思わず苦笑。本作を、命をなげうつ愛国プロパガンダ映画と捉えるか、共通の仮想敵を用いて国同士の争いは無益と訴える反戦映画と捉えるか、そのへんは意見が分かれるところだろう。
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