「生誕100年」チャック・ベリーの名曲を“フル尺で聴けまくる”トリビュート映画『ブラウン・アイド・ハンサム・マン』
彼がいなければ“ロック”は生まれなかった
いきなりキース・リチャーズとの「キャロル」のセッション映像から始まり、エリック・クラプトンからの「他の選択肢はそうない」という称賛コメント、そしてセッションをフルコーラス見せきったところまでが“オープニング”だ。
1月16日(金)より公開のドキュメンタリー『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』は、ロックの始祖たるチャック御大の“トリビュート映画”と言うべき内容。2017年に90歳で亡くなった偉人が後世に与えた影響を辿る作品でもあり、俳優ダニー・グローヴァーがナレーションを担当している。
『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』©2020 CB, Doc. LLC.
チャック・ベリーが後世に与えた大きすぎる影響
チャック・ベリーの名を、あるいは名曲「ジョニー・B・グッド」を知らないとしても、それは30歳以下の若者世代にかぎらないだろう。アラフォー世代以上であってもギターを抱える彼の姿が思い浮かばないという人はいるはずだ。しかし本作は、他の音楽ドキュメンタリーと比較しても演奏シーンがかなり大きくフィーチャーされているので、入門編としてもオススメできる。
『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』©2020 CB, Doc. LLC.
互いに影響を与え合ったエルヴィス・プレスリーよりも以前、全身でリズムを取りながらギターを弾き歌う姿は、タイトルの“ハンサム・マン”にも大いに納得のカッコよさ。直接的な影響下にあるローリング・ストーンズやビートルズ、ジミ・ヘンドリックスとの対比も分かりやすく、ほかにもブルース・スプリングスティーンやエレクトリック・ライト・オーケストラなどなどによる、過去に披露されたカバー曲を映像と共にまるっと聴かせる。
『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』©2020 CB, Doc. LLC.
大スクリーンで観たい!リッチなトリビュート映画
50年代から00年代にかけて何作かチャックの映画も制作されていて、その映像もチラ見せ。とくに1987年制作の『ヘイル・ヘイル・ロックンロール』は豪華アーティストがバックバンド的に出演しており、いま観ても最高にリッチだ。もちろん彼の代名詞である“ダックウォーク”も、脂の乗り切ったキレキレのステップを数パターン見ることができる。
『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』©2020 CB, Doc. LLC.
関係者コメントなどもほとんど無く、本人のパフォーマンスと有名アーティストによるカバーで構成された、まさにトリビュートと呼ぶにふさわしい内容。たとえばトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズによる「キャロル」のカバーが大画面で観られるのは感動ものかもしれない。中には2010年以降の映像もあり、大きなスクリーンと大音響で観たら最高に気持ちいいだろう。
『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』©2020 CB, Doc. LLC.
そんな偉人の生誕100周年となる2026年、景気よく映画初めを迎えるのにも最適な『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』は1月16日(金)より角川シネマ有楽町、UPLINK吉祥寺、新宿K’s cinema(1/17[土]~)ほか全国順次公開。
『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』
「ロックンロールの父」の異名をもつロックンロールの創始者で、人種や世代の壁を越え、後続のアーティストと文化・社会に圧倒的な影響を及ぼしたチャック・ベリー(1926-2017)へのトリビュートとして、PBS(アメリカの公共放送)のために制作されたドキュメンタリー。本作は、チャック・ベリーの代表曲を、彼自身はもちろん、彼から絶大な影響を受けた、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ジミ・ヘンドリックス、キース・リチャーズ、ポール・マッカートニー、ブルース・スプリングスティーンなどのロック・レジェンドたちが演奏する貴重な映像を集めたもの。それらは、アーティストやその遺族からの許可を得て収集され、多くがデジタルリマスターされた。ナレーションは、『カラーパープル』『リーサル・ウェポン』シリーズ等の名優ダニー・グローヴァー。
出演:
チャック・ベリー/キース・リチャーズ/ロバート・クレイ/エリック・クラプトン /
ローリング・ストーンズ /ビートルズ/ジミ・ヘンドリックス/
リンダ・ロンシュタット/ビリー・キングズレー&ロッキン・ホース/
ブルース・スプリングスティーン/エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)/
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ/ポール・マッカートニー
| 制作年: | 2020 |
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2026年1月16日(金)より角川シネマ有楽町、UPLINK吉祥寺、新宿K’s cinema(1/17[土]~)ほか全国順次公開