世界の映画祭で驚異の27受賞・57ノミネート!イギリスの巨匠マイク・リー最新作『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』予告編
名だたる映画監督が敬愛するイギリスの巨匠マイク・リー監督の最高傑作『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』が、10月24日(金)より公開される。このたび、日本版予告編が解禁となった。
世界の映画祭で驚異の27受賞・57ノミネート!
現代のロンドンを舞台に、いつも怒りの感情をかかえた母親を主人公にした珠玉のヒューマンドラマが誕生した。問いかけられるのは、「人間とは?」「家族とは?」そして、「幸せとは何か?」——。監督はイギリスを代表する巨匠のマイク・リー。『秘密と嘘』が「カンヌ映画祭」でパルムドールを受賞し、日本のミニシアターでも大ヒットとなったが、この作品に出演したマリアンヌ・ジャン=バプティストと監督との奇跡の再会が実現した。
表現者として深みを増したふたりのタッグは、前作以上にパワフルな人物像を作り上げ、ジャン=バプティストは、この映画で数々の演技賞も獲得。作品自体も世界の映画祭で27の受賞・57のノミネートを果たし、米批評サイト「Rotten Tomatoes」の支持率は驚異の95%。主人公の夫や息子、妹とのねじれた家族関係を見つめ、<笑い><涙><怒り>が交錯。やがて、一筋の希望が浮かび上がる人生賛歌が、日本の映画ファンの心を鷲づかみにする。
監督のマイク・リーは、過去の『秘密と嘘』、『家族の庭』といった代表作でも、家族の絆を通じて、社会の片隅で生きる庶民たちの真実を描き続けてきた。この作品でも、いつも通り撮影前は脚本を用意せず、俳優との即興的なリハーサルを重ねることで物語の骨組みを作り上げる。そんな独自の手法を通じて人間のリアルな感情に迫っていく。
その斬新で大胆な映画作りは、ショーン・ベイカー、グレタ・ガーウィグといった名だたる監督たちにも影響を与え、世代が少し上のイギリスの名匠ケン・ローチと共に庶民たちの人間模様を見つめ続けてきた。80代となった彼は、今回、初めてロンドンで生きる黒人たちの日常生活をテーマにし、まさに演出の極致ともいうべき至福の逸品を作り上げた。静かながらも、ユーモアもあり、感情を強く揺さぶる稀有な展開で、その職人芸を発揮する。救いと希望も感じさせる屈指の傑作が誕生した。
舞台は現代のロンドン。パンジー(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)は配管工の夫、カートリー(デヴィッド・ウェバー)や20代の無職の息子、モーゼス(トゥウェイン・バレット)と一緒に暮していた。いつも怒ってばかりの彼女は朝から家族にも小言ばかり。外出しても、パンジーの怒りは収まらない。そんな彼女には美容師の妹、シャンテル(ミシェル・オースティン)がいるが、彼女は姉とは対照的な陽気な性格。シングルマザーの彼女はふたりの娘と暮しているが、家庭内では笑いが絶えない。母の日がくると、シャンテルの提案で、パンジーは亡くなった母、パールの墓参りにしぶしぶ出かけるのだが……。
周囲に悪態をつく主人公。なぜ怒らずにいられないのか?日本版予告編解禁!
予告編は、主人公パンジーがスーパーマーケットのレジ係に悪態をつく、眉をひそめてしまうような一場面から始まる。パンジーはインテリアショップのように整然とした一軒家で夫と息子と暮らしているが、日常に喜びを見出せず、周囲へ当たり散らしている。美容師の妹シャンテルは、そんな姉を心配し、根気強く寄り添っている。パンジーはなぜ怒りを抑えられないのか?パンジーの心の軌跡を辿りたくなる予告編が完成した。
『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』© Untitled 23 / Channel Four Television Corporation / Mediapro Cine S.L.U.
『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』は10月24日(金)より新宿シネマカリテほか全国公開