伝説のSFドラマ『ナイトライダー』を掘り下げまくる“計5時間”の濃厚ドキュメンタリーが登場

伝説のSFドラマ『ナイトライダー』を掘り下げまくる“計5時間”の濃厚ドキュメンタリーが登場
※編集部撮影

『ナイトライダー』の濃厚ドキュメンタリー登場

1982年にNBCで放送が始まり、全4シーズン・90話にわたって熱狂的なファンを生み出したアクションドラマ『ナイトライダー』。あのアイコニックなシリーズの舞台裏を、これでもかと掘り下げる全5パート・計5時間のドキュメンタリー『Knight Rider: Declassified(原題)』が始動した。

「ここまで聞ける!?」未公開インタビュー

主演のデヴィッド・ハッセルホフはもちろん、K.I.T.T.(キット)の声でおなじみのウィリアム・ダニエルズ、エイプリル役のレベッカ・ホールデン、脚本のスティーヴン・E・デ・スーザ、そしてスタント・コーディネーターのジャック・ギルなどなど、シリーズを支えたキャストとスタッフの未公開インタビューが本作の核になっている。

さらに、当時のカーアクション・ドラマ界でしのぎを削った『爆発!デューク』(1979年)からトム・ウォパット、ジョン・シュナイダー、キャサリン・バックも登場。80年代アクションドラマ・カルチャー全体を俯瞰できる構成になっているのもうれしいポイントだ。

伝説のオープニングを「8K・IMAX」で完全再現

制作チームが3年がかりで挑んだ目玉企画が、ファンにとっての聖地、エル・ミラージュ乾燥湖でのオープニング映像のショット・フォー・ショット完全再現だ。AIにも近道にも頼らず、ソニーのラージセンサーカメラによる8K撮影、IMAXマスタリングで仕上げるという徹底ぶり。1982年当時の山の稜線まで合わせ込み、オリジナルと同じカメラアングル・同じ座標で撮影しているという。

撮影に使われたのは“ナイトライダー史”の語り部であり、現存する5台のスクリーン・ユーズド・カーのうち2台を管理する<Knight Rider Historians>が製作したレプリカ。再現作業全体に彼らが深く関わったことで、ディテールの忠実度が一段上がっている印象だ。

シーズン1エピローグの撮影地、Bob’s Gapにも40年ぶりに戻ったそうで、ジョシュアツリーもフェンスの杭も当時のまま残っていたとのこと。ファンならばグッとくるエピソードだ。さらに小ネタとして、当時ジャック・ギルがオープニング撮影で被っていたカツラについて「ずっと不満だった」らしく、今回はそこも撮り直し済みだという。

語られなかった「ナイトライダー」の裏側

本作は懐古だけでは終わらない。マイケル・ナイト役は実は別の俳優になっていた可能性があった、という当時のキャスティングの裏話に始まり、初代ボニーの降板からエイプリルの登場、そしてボニー復帰までのヒロイン交代劇の真相、シリーズ存続を危うくした現場の課題、スタント中の負傷、撮影のすべてを変えた「列車衝突事故」など、ファンも初耳であろう秘話が次々と明かされていく。

加えて、現存するスクリーン・ユーズド・カーが今どこにあって、どんな状態なのかも初めて本格的に追跡。これは劇中車ファンにとってはたまらないパートになりそうだ。

なぜ今、このタイミングで? 動き出した『ナイトライダー』映画版

実は今、『ナイトライダー』のフランチャイズ自体が再び動き始めている。2025年8月、ユニバーサルが人気ドラマ『コブラ会』制作陣と組んで新作映画版を開発中であることを発表。完全リブートになるのか続編路線になるのか詳細は不明だが、本ドキュメンタリーはまさにそのタイミングに合わせて投下される形だ。

ちなみに2025年には、4K UHDコンプリート・ボックスの特典として『Behind the Wheel(原題)』というドキュメンタリーも出ているようだが、レアすぎて詳細は不明。ともあれ今回の『Declassified』はその流れを汲みつつ、さらに本気度を上げてきた一作という位置づけだろう。映画版の公開前に、原典の熱量をもう一度浴びておくには絶好のタイミングだ。

限定版ブルーレイは公式サイトのみ

『Knight Rider: Declassified』は、<Wheelhouse TV>から限定版ブルーレイとして発売。一般流通も再発行も予定されておらず、入手は公式サイトのみ。クラウドファンディング形式の先行予約は8月2日までで、上位プランにはオリジナルグッズやクレジット表記といった特典も用意されている。

クリエイター、グレン・A・ラーソンが生み出した伝説が、かつてない密度で蘇る、ファンなら見逃せない一本。気軽に配信で観ることも難しい作品なので、この機会にチェックしてみては。

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