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アカデミー賞候補にもなった名優が“若手女優へのレイプ疑惑”で裁判へ「演技指導のはずが」「自宅に呼ばれ2度も」

アカデミー賞候補にもなった名優が“若手女優へのレイプ疑惑”で裁判へ「演技指導のはずが」「自宅に呼ばれ2度も」
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フランス映画界の名優に有罪判決

今年9月2日、フランスの裁判所は俳優ジェラール・ドパルデュー(76)に対し、俳優シャルロット・アルヌールによるレイプ告発に関する裁判を開始するよう正式に命じた。これは、2018年にパリのドパルデューの自宅で発生したとされる事件に関するもので、アルヌールは当時22歳だった。

アルヌールは、演技指導を受けるためにドパルデューの自宅を訪れた際、2度にわたりレイプされたと主張。2020年に起訴され、2021年にはSNSで実名告発を行い、「沈黙を破ることを選んだ」と添えた。彼女は元バレエダンサーで、現在は俳優として活動している。

裁判開始命令は調査判事によって下されたもので、仏メディアによれば検察はすでに2022年に裁判開始を要請していたという。しかしドパルデュー側は一貫して無罪を主張しており、弁護人は「合意の上だった」と無理のある反論している。

英BBCは、この裁判がフランス映画界における<#MeToo>運動の重要な節目であると報じており、アルヌールも「安心した」とコメント。米ABCによれば、彼女は映画業界の責任を問う活動にも取り組んでいるそうだ。

ドパルデューへの性被害告発が続々…地に落ちた名優

ドパルデューは1967年の映画デビュー以来、250本以上の作品に出演し、フランス映画界を代表する俳優として国際的に知られてきた。『シラノ・ド・ベルジュラック』(1990年)ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、ジャン=リュック・ゴダール、ベルナルド・ベルトルッチ、フランソワ・トリュフォーら150人以上の監督と仕事をしてきた。彼はジャン・ヴァルジャン、オベリックス、スタリンなど歴史的・架空の人物を演じ、フランス国内で2番目に高い興行収入記録を誇る俳優でもある。

しかし近年、ドパルデューに対する性的加害の告発が相次いでおり、20人以上の女性が不適切な言動や身体的接触を訴えている。多くの案件は証拠不十分や時効により不起訴となったが、2025年5月には映画『Les Volets Verts(原題)』の撮影現場でのアシスタントらへの暴行事件により、18か月の執行猶予付き懲役刑と罰金が科されていた。

ドパルデューへの裁判は、フランス映画界における性加害問題への司法の対応を象徴するものとして、国内外の注目を集めている。

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