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母に捨てられ16歳でホームレスになったゲイの青年は海兵隊で何を得たのか? 感動の実話『インスペクション ここで生きる』に影響を与えたミリタリー映画3選

母に捨てられ16歳でホームレスになったゲイの青年は海兵隊で何を得たのか? 感動の実話『インスペクション ここで生きる』に影響を与えたミリタリー映画3選
『インスペクション ここで生きる』©2022 Oorah Productions LLC.All Rights Reserved.
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「欲望、恐れ、最終的に抱く目標、すべて本物」

A24が新たに贈る『インスペクション ここで生きる』が、2023年8月4日(金)より全国公開。海兵隊に在職中だった20代で初めてカメラを手にし、そこから映像記録担当としてキャリアを始めたエレガンス・ブラットン監督の長編デビュー作にして、彼の体験に基づく実話を描いた注目作だ。

物語の大半を占めるのは、海兵隊のブートキャンプでのリアルな描写の数々。そこに映し出されるのは、教官からの厳しい洗礼や体力的・精神的に追い込まれていく新兵たちの姿だ。社会からも除外され、“透明だと思っていた”自分を癒すために映画を撮ろうと決意したという監督は、「この映画で主人公が感じる欲望、恐れ、そして最終的に抱く目標まで、すべて本物です」と語る。

『インスペクション ここで生きる』メイキング ©2022 Oorah Productions LLC.All Rights Reserved.

夏だからこそ観たい! ミリタリー映画の名作たち

実体験ベースだからこそミリタリー映画としても解像度の高い本作において、監督が影響を受けた作品がいくつかある。ブートキャンプで主人公・フレンチが上官たちから受ける苛酷なシゴキのシーンの数々には、『ジャーヘッド』や『フルメタル・ジャケット』を思い起こさせるような“幾何学的スタイルとのハイブリッド”となることが意図されているそうだ。

「このアイデアは、クィアの軍人が置かれている不安定な立場を視覚言語化すること、特に自己拒否から受容へのフレンチの感情的な心の旅を伝えようとしたものです」と語る監督。その他にも『愛と青春の旅立ち』 や『キラー・オブ・シープ』 『ムーンライト』なども、親和性が高く影響を受けた作品として名前を挙げている。

『インスペクション ここで生きる』©2022 Oorah Productions LLC.All Rights Reserved.

ということで『インスペクション ここで生きる』の紹介と併せて、エレガンス・ブラットン監督が影響を受けたミリタリー関連の名作をピックアップ。毎年、世界が戦争を振り返るこの季節に、ミリタリー映画の名作に触れてみよう。

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