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「女性や子どもは常に戦争の人質」ソ連とナチスに蹂躙されたウクライナ、ユダヤ、ポーランドの3家族『キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩』本編映像

「女性や子どもは常に戦争の人質」ソ連とナチスに蹂躙されたウクライナ、ユダヤ、ポーランドの3家族『キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩』本編映像
『キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩』© MINISTRY OF CULTURE AND INFORMATION POLICY OF UKRAINE, 2020 – STEWOPOL SP.Z.O.O., 2020
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「未来はウクライナ人と世界にとって、より良きものに」

2022年2月24日、ロシアによるウクライナへの侵攻が始まった。ウクライナは抵抗を続け、この戦争は現在も世界中に多大な影響を与え続けているが、まるでこの侵攻が始まることを予感していたかのような本作を2021年に作り上げたのは、これまではドキュメンタリーを主戦場としてきたオレシャ・モルグネツ=イサイェンコ監督だ。現在もキーウに住み、子を持つ母親でもあるイサイェンコ監督は本作、そして母国の現状と未来についてこう語る。

この映画は、ロシアによるウクライナの本格的な侵攻の前に制作されましたが、その時点でさえ私たちが住む国は戦争中の状況でした。老いも若きも、ウクライナに生きる人々の中に戦争や悲劇的な出来事を経験せずに生き延びている人は一人もいませんので、この映画に取り組むことは私にとって非常に重要でした。

今、この映画はさらに現代との関連性が高まっています。映画で描かれたように、実際の戦争において、女性や子どもは常に戦争の人質です。妊娠中だった私の姉と姪は、占領地の地下室で28日間過ごすことを余儀なくされました。なので私は、私たちの映画は記憶から消し去られてはいけない過去を反映したものであり、そして未来はウクライナ人と世界にとってより良きものになるはずだと考えています。

この映画は、あらゆる国家における<文化と伝統>が人間性においてもっとも偉大な宝物であることを提示します。登場人物たちは、作中ほとんどの時間を外界から隔絶されていますが、<音楽>が彼女らをその悲しみから守っているのです。

『キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩』は2023年7月7日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国公開

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