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「とうとう自分にも来たか」阿部サダヲが池井戸潤 原作映画に初主演『シャイロックの子供たち』の“軽やかな演技”が垣間見える場面写真

「とうとう自分にも来たか」阿部サダヲが池井戸潤 原作映画に初主演『シャイロックの子供たち』の“軽やかな演技”が垣間見える場面写真
©2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会

池井戸潤の同名小説を映画化した『シャイロックの子供たち』が主演に阿部サダヲを迎え、2月17日(金)より全国公開。池井戸作品初参加となる阿部サダヲが作り上げた“新たなキャラクター像”が垣間見える場面写真が解禁となった。

原作・池井戸潤×主演・阿部サダヲ

累計発行部数60万部を突破した池井戸潤による小説「シャイロックの子供たち」(文春文庫)は、池井戸が「ぼくの小説の書き方を決定づけた記念碑的な一冊」と明言し、原点にして最高峰とも言える作品。このたび満を持して映画化された本作は小説と展開が異なり、独自のキャラクターが登場する完全オリジナルストーリーとなっている。

原作者の池井戸も太鼓判を押した映画版『シャイロックの子供たち』には、2018年に大ヒットを記録した『空飛ぶタイヤ』の本木克英監督はじめメインスタッフが再集結。そして主演の阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太をはじめ、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介と、日本を代表する超豪華キャスト陣が集結した。

©2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会

「とうとう自分にも来たか」と思った

これまで数多くの原作が映像化され、日本を代表する名優たちが映画・ドラマ史に残る名演を残してきた。本作が池井戸作品初出演となる阿部サダヲは、2022年に公開された『死刑にいたる病』で人当たりの良いパン屋の店長を装うシリアルキラーを演じ、『アイ・アム まきもと』では空気を読めない〈お見送り係〉という全く真逆のキャラクターを熱演し、 第46回日本アカデミー優秀主演男優賞を獲得している。

そんな阿部サダヲが本作で演じるのは、メガバンクで起きた現金紛失事件の真実を追求する銀行員。これまでと全く違うキャラクターだが、その存在感を存分に発揮している。本作の出演が決まった際「とうとう自分にも来たか」と思ったという阿部は、当時の心境をこう述懐する。

「嬉しかったですね。池井戸さんの作品はいっぱい映像化されていて、素晴らしい俳優の方々が出演されている。でも自分からは遠い存在のように思っていましたから。お話をいただいて、最初に原作を読んだんです」

©2023映画「シャイロックの子供たち」製作委員会

原作との改変点は? 阿部演じる主人公・西木を池井戸が絶賛

映画化困難と言われた原作は、阿部演じる西木が【物語の途中で姿を消す】という展開だったが、映画版は【物語を引っ張る中心人物】として描かれている。映画版の西木というキャラクターについて、阿部は「池井戸先生が“こういう西木もあるんじゃないか”と意見をされたみたいで、自分に近い役を与えて下さった」と明かす。

事件の真相を追いながらも部下や同僚を気にかけ相談に乗る、思いやりのある役どころでもある西木は、とても頼りになるカリスマ的な上司では無いかもしれないが、小さなことでも相談したくなるような親近感がある印象だ。阿部自身も「お客さんには“この人なんだろう? 大丈夫なのかな?”という感じで見ていただきたい」と、身近にいそうな人物をイメージし役作りしていったという。

そんな阿部の演技を、原作者の池井戸潤と本木克英監督も絶賛。池井戸は「期待した通りでしたね。もっと重めに演じられるのかなと思ってましたけど、独特の軽やかさのあるお芝居は、阿部さんが得意とするところだろうと思います」とコメント。不祥事を追うベテラン銀行員という役柄から、重厚感ある演技を予想していたという二人は、阿部にしか演じられない独特の軽やかさがあったと語っている。

本木監督も、この軽やかな演技について最初は悩んだと明かすが、西木という人物を描くうえで、阿部の独特の演技がつかみどころのないキャラクターを作り上げると確信したそうで、「僕は、人間は本来愚かなものだと思っている。その愚かさや弱さを秘めながら、表面では明るく軽い雰囲気で生きている感じが、阿部さんの芝居にはありました」と振り返っている。

阿部サダヲだからこそできる、原作者と監督を唸らせる極上の演技を劇場で確かめよう。

『シャイロックの子供たち』は2023年2月17日(金)より

全国公開

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