本日公開『マッドゴッド』フィル・ティペット監督インタビュー&メッセージ到着!「あらゆる意味で日本の観客のために作られた作品」

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ライター:ニュース編集部
本日公開『マッドゴッド』フィル・ティペット監督インタビュー&メッセージ到着!「あらゆる意味で日本の観客のために作られた作品」
『マッドゴッド』メイキング ©2021 Tippett Studio

フィル・ティペット監督から動画メッセージ到着!

〈特殊効果の神〉フィル・ティペット監督による『マッドゴッド』が、本日12月2日(金)より全国順次公開。日本の観客に向けて、ティペット監督からメッセージが届いた。

『マッドゴッド』©2021 Tippett Studio

『スター・ウォーズ』『ロボコップ』『スターシップ・トゥルーパーズ』シリーズなど、誰もが知る名作の特殊効果の数々を手掛け、その後のSF作品に計り知れない影響を与えた巨匠フィル・ティペット。その最新作『マッドゴッド』は、驚異の制作期間30年をかけ生み出された、地獄のディストピアを巡るダークファンタジーだ。

『マッドゴッド』©2021 Tippett Studio

今から約30年前、ティペットは『ロボコップ2』(90)の撮影後に本作のアイデアを閃き、制作を始めた。だが、『ジュラシック・パーク』(93)で時代が転換点を迎え、業界が本格的にCGへ移行。「俺の仕事は絶滅した」とプロジェクトは中断された――。それから20年後。ティペット・スタジオの若きクリエイターたちが奇跡的に当時の映像を発見し、彼らの熱望により企画が再始動。さらに、クラウドファウンディングで世界中のファンからの応援も集まり、2021年のシッチェス映画祭で上映され狂喜乱舞を呼んだ。CGに駆逐された<ストップモーションアニメ>の巨匠が放つ、魂の一撃。映画史に反撃の狼煙を上げる、最高傑作がここに完成した。

『マッドゴッド』©2021 Tippett Studio

スター・ウォーズのホログラムチェスシーンやジャバ・ザ・ハット、トーントーンを始めとする印象深いクリーチャーキャラクターたちや、ジュラシック・パークでの恐竜やロボコップのED-209などのリアルな動きなど、様々なものに命を吹き込み、まるで生きているかのように観た者に信じ込ませてしまう〈特殊効果の神〉フィル・ティペット。彼が映画史に残してきた功績はいずれも素晴らしく、今も色褪せず、観る者を虜にし続けている。

そんなティペット監督に、公開に先駆け映画制作時の想いや作品について伺った。

フィル・ティペット監督 『マッドゴッド』©2021 Tippett Studio

つねに自分の映画を撮りたいという夢は持ち続けていました。それまで私のスタジオで恐竜の作品など多くの短編は作ってきて、機材も揃ったので、監督作のタイミングが訪れたと悟ったのです。『撮らないと私の人生じゃない』という感覚でしたね」と制作を始めた当時の心境を語る監督。 完成に至るまでのプロセスについては、「12ページの脚本が存在していましたが、すべてが曖昧な表現でもありました。数分の映像のためのストーリーボードも制作しました。ストーリーボードには少しだけアニメーションも使用しました。ただし当時のアイデアでは6分か、せいぜい10分くらいの長さの作品になっていたでしょう。その後、20年くらいの間、折に触れてスケッチをしたり、アイデアを頭から引き出したりしていました。私は小説はあまり読まないのですが、美術や科学にインスパイアを受け、それらを“消化”するように世界観を広げていった気がします。まぁ覚えていないことも多いですが(笑)。

ライフワークのように、コツコツと制作活動を続けていたことを明かしたティペット監督。本作には、『2001年宇宙の旅』や『メトロポリス』、『イレイザー・ヘッド』など、さまざまな名作へのオマージュが感じられるが、特に思いを込めた作品や映画作家について伺うと、 「『キングコング』やレイ・ハリーハウゼン、カレル・ゼマン……と、どんどん出てきますが、私が尊敬の念とともに最も影響を受けたのは、F.W.ムルナウやフリッツ・ラングなどドイツ表現主義の映画ですね。基本的にサイレント映画が好きなんです。会話だらけの物語は私にとって逆に退屈なんです。だからムルナウの時代を愛してしまうのでしょう」 と、意外にもサイレント映画だと語る。

『マッドゴッド』も会話はほぼ皆無だが、「音」への強いこだわりが感じられる点について伺うと、「音楽もこの作品を発動させた要素です。私が重視したのは、映像と密接に連動するスコアでした。流れる音楽のトーンから映像のイメージを作ろうとした部分もあります。その点で幸運だったのは、地元の作曲家、ダン・ウールとの出会いでした。かなり早い時期にダンが10分ほどのスコアを書き上げ、それが冒頭の巨大な城の映像に重ねられたりして、音楽は作品の素材になりました。音楽と映像の同時進行で、クラウドファンディング用の10分ほどの短編は完成したのです。そうした共同作業の後、サウンドデザインにリチャード・ベッグスが加わりました。『地獄の黙示録』でアカデミー賞音響賞を受賞した偉大な才能なので、これは奇跡でしたね。彼らとの仕事は2008年から、たしか2012年か2013年まで続いたと思います 」 と強力なサポートのおかげで、劇中の音楽を元に生まれたシーンがあることも明かしてくれた。

『マッドゴッド』メイキング ©2021 Tippett Studio

フィル・ティペット監督から動画メッセージが到着!

日本の皆さんこんにちは。『マッドゴッド』楽しんでくれることを願っています。ある意味で本作は日本の観客のために作られた作品です。本作は完成させるのに30年を要しました。90%ストップモーションの作品です。私はCGよりもストップモーションの方が好きです。ストップモーションはCGよりも職人の手仕事を感じられるからです。作品において私が注目しているポイントです。

『マッドゴッド』の旅路は宗教的な幻のようでした。バッハやベートーヴェン、モーツァルトにどのように楽曲を作っているのか尋ねたならば、ただ 書き起こしただけだよと言うのではないでしょうか。神が教えてくれたんだと。私も同じような感じです。私が追い求めたのはビジョンだったのです。あわや自分が崩壊しかけました。でもその価値はありました。もう二度とやりませんけれど。

『マッドゴッド』楽しんでください。

 

一度観たらクセになる!? 来場者プレゼントやリピーターキャンペーンも開催

多くの国々で配信されている中、ここ日本では貴重な劇場公開が実現。ティペットが細部にまでこだわって作り上げた暗黒世界のストップモーションアニメを、大スクリーンで鑑賞できる。地獄巡りをまるで体感するような映画体験は、まさに貴重な機会。しかも劇場公開を祝して、【4週連続で来場者プレゼント】も決定。さらに、試写では「何度観ても新たな発見がある」といった感想が出ており、何度も観てしまう、そんな”マッドファン”に向けて豪華グッズが当たる【リピーターキャンペーン】も開催。ティペット・スタジオから届いたレアアイテムやフィル・ティペット直筆サイン&シリアルナンバー入りポスターなど数量限定の貴重な、いずれもファンには堪らないグッズが揃っている。ぜひこのチャンスに豪華プレゼントをゲットしよう。 キャンペーン詳細は公式ホームページへ。

マッドゴッド』は2022年12月2日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開中

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『マッドゴッド』

人類最後の男に派遣され、地下深くの荒廃した暗黒世界に降りて行った孤高のアサシンは、無残な化け物たちの巣窟と化したこの世の終わりを目撃する。

監督:フィル・ティペット
出演:アレックス・コックス

制作年: 2021
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