没後10年『グリーンマイル』マイケル・クラーク・ダンカンの人生を振り返る8つのエピソード–– そのキャリア、人柄、演技、そして評価をご紹介

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ライター:ニュース編集部
没後10年『グリーンマイル』マイケル・クラーク・ダンカンの人生を振り返る8つのエピソード–– そのキャリア、人柄、演技、そして評価をご紹介
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2012年、54歳の若さでこの世を去った俳優マイケル・クラーク・ダンカン『グリーンマイル』(1999年)で演じたジョン・コフィーがハマり役となり、アカデミー助演男優賞にノミネートされる功績を残した。ダンカンの人生を紐解き、彼の人柄を表す逸話をご紹介する。

マイケル・クラーク・ダンカン、その8つのエピソード

『グリーンマイル』Film © 1999 CR Films, LLC. All Rights Reserved.

目次

1. 超苦労人だったダンカン 少年時代はいじめられていた
2. 掘削作業員と夜間警備員のダブルワークで家族を支えた
3. キャリア初期は大柄な体格で「成功できない」と批判された
4. 『アルマゲドン』で新たな役柄に挑戦するも解雇されそうになっていた
5. ブルース・ウィリスの助言のおかげで『グリーンマイル』に出演
6. 『グリーンマイル』のフランク・ダラボン監督はダンカンを称賛
7. 『グリーンマイル』が一番大変な役柄だった
8. スティーヴン・キング「ダンカンは史上最高の俳優」

【1/8】超苦労人だったダンカン 少年時代はいじめられていた

『グリーンマイル』の共演者で、大男ブルータス役を演じたデヴィッド・モースは、ダンカンが心優しい囚人ジョン・コフィーを好演できたのは「豊富な人生経験があったから」と明かし、ダンカンは少年時代にいじめられていたことを話した。

モースは「マイケルは偉大な魂の持ち主だった。彼は俳優としての経験がなかったが、人として豊富な人生経験があった。信じられないかもしれないが、学校ではいじめっ子に殴られ、放課後はそのいじめっ子が自分を待っていた、という話もあった。マイクは殴られるのを恐れて、追いかけられながら学校から家まで走って帰ったそうだ。ある日、母親が鍵をかけて家に入れなかったときがあって、そのいじめっ子と鉢合わせしなければならなかった。その後、そのいじめっ子は二度と彼を追いかけなくなった。マイケルは人生でいろいろなことを経験したから、この映画に出演したとき、その魂と経験をすべて捧げることができたんだ。彼は俳優を志し、素晴らしい俳優になった時点で、すでに素晴らしい人間でもあった。観客は『グリーンマイル』での彼の姿を見て、素晴らしい人だと感じるはずだ。」と明かしている。

【2/8】掘削作業員と夜間警備員のダブルワークで家族を支えた

ダンカンは幼い頃からショービズ界に興味を示し、若い頃に同じような夢を抱いていた母親のジーンに説得され、俳優の道を目指してロサンゼルスに引っ越した。しかし、仕事を得るのに苦労したダンカンは、母親が病気になったことをきっかけに、母親と妹を支えるために故郷のシカゴに戻った。そして、ダンカンはガス工事業者として働き、 掘削作業で厳しい肉体労働に勤しむかたわら、夜間は警備員の仕事を掛け持ちして家族を支えた。挫折しながらもスターになる夢を持ち続けたダンカンは、同僚からしばしばバカにされることがあったという。その後、ダンカンはロサンゼルスに移り住み、警備員の仕事を続けた結果、ウィル・スミスマーティン・ローレンスといった売れっ子俳優のボディガードとして働くことになった。

 

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【3/8】キャリア初期は大柄な体格で「成功できない」と批判された

ダンカンは約195cm、約135kgというとても大柄な体格だったため、俳優を始めた当初は役を見つけるのに苦労した。1995年にスクリーンデビューを果たすも、キャリア初期に出演した映画のほとんどで、用心棒役を演じていた。そしてダンカン自身も、新しい役柄に挑戦することに自信を持てなかったという。「僕はタフな男、ボディガードであることに慣れているんだ」とダンカンはLA Times紙に語っている。また、その大きな体格から「俳優として成功できない」とまで言われ、批判にさらされることもあった。

【4/8】『アルマゲドン』で新たな役柄に挑戦するも解雇されそうになっていた

アルマゲドン (字幕版)

それまで知られていた用心棒のような人物像や役柄から離れることは、ダンカンにとって簡単ではなかった。マイケル・ベイ監督作『アルマゲドン』(1998年)でファンに愛されたJ・オーティス・カーリーン/ベアのような、よりコメディー色の強い役柄に挑戦したとき、ダンカンは適応するのに苦労した。ベイ監督はBBCで「ダンカンの個性とキャラクターに魅了された」と振り返るが、彼の演技力は最初、何か物足りないものだったという。ベイ監督は、ダンカンが撮影初日から「最悪」であり、その演技力の低さに監督は「解雇しそうになった」と語っている。

【5/8】ブルース・ウィリスの助言のおかげで『グリーンマイル』に出演

ブルース・ウィリス『アルマゲドン』でダンカンと一緒に仕事をしていたときに『グリーンマイル』の製作を知った。当時、ウィリスはハリウッドを代表するトップスターで、ダンカンはまだまだ駆け出しの俳優だった。ドキュメンタリー映画『ウォーキング・ザ・マイル』の中でダンカンは『グリーンマイル』のジョン・コフィー役を得るために、ウィリスが最も重要な役割を担ったと明かしている。

「ブルース・ウィリスは、私に最初に『グリーンマイル』のことを教えてくれた人物だ。彼は『マイケル、ジョン・コフィーという男の映画を作るらしいぞ』と教えてくれたんだ。彼は、『これからフランク・ダラボン監督に電話して、ジョン・コフィーを見つけたと言うよ』と言ってくれたんだ。」と明かす。

【6/8】『グリーンマイル』のフランク・ダラボン監督はダンカンを称賛

グリーンマイル (字幕版)

ダンカンにジョン・コフィーと身体的な類似点があったとはいえ、その役を射止めるのは簡単ではなかった。ダンカンはキャリア史上最大と言っていいほどの大役を得るために、台本を肌身離さず生活し、必死に役作りに取り組んだ。『グリーンマイル』フランク・ダラボン監督は、ダンカンの演技を「素晴らしかった」と振り返っている。

ダラボン監督は「マイケルのスクリーン・テストは素晴らしかった。しかし、彼が撮影現場で日々繰り広げる演技ほどには、素晴らしくはなかった。マイケル・クラーク・ダンカンの中のどこかにジョン・コフィーがいたんだ。」と称えた。

映画評論家のロジャー・エバート「俳優には、あるキャラクターを体現し、説得力を持って呼び起こすための、技術的・感情的な熟練が必要だ。そして映画というのは、その役に“表現する価値のある個性”を与えなければならない。私たちは、演技であると同時に“その存在そのもの”でもあったダンカンによって体現された、ジョン・コフィーの善良さを感じ取ることができる。」と高く評価した。

【7/8】『グリーンマイル』が一番大変な役柄だった

ダンカンは、俳優のキャリアで最も過酷なことの1つが『グリーンマイル』の撮影だったと語っている。その理由としてダンカンは米New York Times紙に、何回も泣くシーンがあったことと、双子の少女の死が関係していたことを挙げた。ダンカンは同作で、ルイジアナ州の刑務所で超能力を発揮して人々を治癒することができる死刑囚、ジョン・コフィーを演じた。ダンカンは「何回も泣いたり喚いたりしなければならなかった」と回想し、根気のいる演技をしたことで「本当に精神的に消耗したよ。あの日のことは忘れない。あの撮影をしているとき、みんなが僕のほうに駆け寄ってきたからね。」と明かしていた。

【8/8】スティーヴン・キング「ダンカンは史上最高の俳優」

グリーン・マイル (上) (小学館文庫)

スティーヴン・キングは自身の映画化作品に出演した俳優の中で一番好きな俳優を挙げ、「『グリーンマイル』でのマイケル・クラーク・ダンカンの演技を傑作だった。その演技でダンカンは他の俳優たちを圧倒した」と高く評価した。『シャイニング』(1980年)のジャック・ニコルソンのような俳優が、スティーヴン・キングの脚色で忘れがたい演技を披露する一方で、ダンカンの名が挙げられたのは、その弛まぬ努力の賜物といえるだろう。

『グリーンマイル』は2022年9月18日(日)15:30~他、CS映画専門チャンネル ムービープラスで放送。多方面から賞賛を受けたダンカンの演技を、ぜひご覧いただきたい。

ムービープラスで観る

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