カンヌが湧いた!! 濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』に大喝采! 高評価の声続々「新たな高みに到達」

カンヌが湧いた!! 濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』に大喝采! 高評価の声続々「新たな高みに到達」
第74回カンヌ映画祭 『ドライブ・マイ・カー』(左から)三浦透子、濱口竜介監督、霧島れいか、ソニア・ユアン © Kazuko WAKAYAMA

主演に西島秀俊を迎え、村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』(2021年8月20日(金)より TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開)。 現在、フランスで開催中の第74回カンヌ映画祭コンペティション部門に日本映画として唯一正式出品されている本作の、公式上映前のレッドカーペットに濱口竜介監督、出演の三浦透子霧島れいかソニア・ユアンが登場。その後、公式上映でのワールドプレミアが行われた。

新型コロナウイルスの影響で去年は中止となり、2年ぶりの開催となったカンヌ映画祭。そこへ、アクネ ストゥディオズのパンツスーツをスタイリッシュに身に纏うみさき役を演じた三浦透子と、花柄があしらわれたヴァレンティノの華やかなロングドレスを着用した家福音役の霧島れいかが登場。会場に詰めかけたマスコミからも、第71回ベルリン映画祭で『偶然と想像』(2021年)が、銀熊賞の審査員大賞を受賞するなど、世界三大映画祭を席捲する濱口監督とその出演者の登場に歓声が上がった。初めてのカンヌ参加となる三浦、霧島も笑顔を振りまき映画祭を楽しんでいる様子。『寝ても覚めても』(2018年)以来、2度目の参加となる濱口監督も報道陣に手を振りながら3年ぶりのカンヌを満喫している表情をみせた。

公式上映終了後、拍手喝采のスタンディングオベーション。場内が明るくなった時には多くの観客が監督、キャストたちへ称賛の声を投げかけた。この大きなカンヌの歓迎に、監督は目を潤ませ「こんなに大きな拍手を頂けて感動しています。ありがとうございます」とコメント。三浦、霧島もカンヌでしか味わえない空間を笑顔で堪能している様子をみせた。

公式上映に参加した米IndieWire「濱口竜介が村上春樹の短編を映画化した大作は、信頼と裏切りの魅惑的な物語。」、米Variety「濱口監督の映画は常に完成度が高いが、本作では洗練された感覚の豊かさが新たな高みに到達している。」と海外メディアなどからも高い評価を受けている。

第74回カンヌ映画祭 『ドライブ・マイ・カー』(左から)三浦透子、濱口竜介監督、霧島れいか、ソニア・ユアン © Kazuko WAKAYAMA

<公式上映直後のコメント>

濱口竜介監督

こんなに大きな拍手を頂けて感動しています。ありがとうございます。初めて劇場で皆さんと観て、3時間近く一緒に旅をしているような気持ちで観ました。幸せな時間でした。この感激を日本に帰ったら、一緒に仕事させていただいた主演の西島さん(西島秀俊)や岡田さん(岡田将生)たちキャスト、そして支えてもらったスタッフの皆さんと分かち合いたいと思います。皆さんが集中して観ていただけたという感覚があったので、すごく感激しました。

三浦透子

すばらしい劇場で、たくさんの人たちと大きな画面でこの映画をみることができました。この映画を、この先の人生でもたくさん観るだろうけれど、この経験を超えるものは二度とないだろうなという、特別な空間で、特別な経験をすることができました。本当に幸せです、ありがとうございます。

霧島れいか

非常に感動しました。一生の思い出になりました。今日ここにいるべきキャストの方たちがいないのが残念ですが、いっぱい報告すべきこともできました。いい経験をさせていただき、ありがとうございました。

『ドライブ・マイ・カー』は、2021年8月20日(金)より、TOHO シネマズ日比谷ほか全国ロードショー。

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『ドライブ・マイ・カー』

俳優であり演出家の家福は、愛する妻と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく――。

制作年: 2021
監督:
脚本:
出演: