マッツが語る『007』悪役の流儀! 新作『アナザー・ラウンド』のコメディ演技についての持論も!

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ライター:ニュース編集部
マッツが語る『007』悪役の流儀! 新作『アナザー・ラウンド』のコメディ演技についての持論も!
Denis Makarenko / Shutterstock.com

テレビシリーズ『ハンニバル』(2013年〜2015年)でハンニバル・レクター博士を演じた北欧の至宝マッツ・ミケルセンは、人間味溢れる悪役を演じることで知られる。このたびマッツがサラエヴォ映画祭のオンライン企画で映画業界での25年近くのキャリアを振り返り、役作りについて、さらには悪役の流儀まで語った。

考察マッツ「時代は人間味あふれる悪役を求めている」

30歳で演技の世界に足を踏み入れた遅咲きのマッツ。デンマーク映画界で着実にキャリアを積み、同国で第一線の俳優として知られていた。2006年に公開された『007/カジノ・ロワイヤル』でジェームズ・ボンドの敵であるル・シッフルを神経質そうな人間味あふれる悪役として演じきり、アメリカで一躍ブレイクを果たした。マッツはル・シッフルという役柄について次のように回想している。

「ル・シッフルは世界を支配しているわけでもなければ、場合によってはとても脆い存在だ。彼は、多くの人から多額の借金をしているだけの人間でもある。その点から、ある程度人間味が出てくるだろう。みんな60年代や70年代の悪党が大好きで、悪役の象徴的な存在だ。だが、時代は変わりつつあり、ル・シッフルの姿はボンドが踏み込んだ新しい時代のキーワードだともいえる。キャラクターたちの中に、もう少し時代に合った現実的な部分を見たいと人々は思っているのだろう。

また、次のようにも語る。

「人間は神を発明してから5分後には悪魔を発明した。つまりコインの反対側は常に存在していて、それが何であるか、それが私たちの中でどのくらいのスペースを取るのかということに、私たちは常に興味を持ってきた。それがほんのわずかであることを願っていても、時にはとても大きいものだと感じることもある。だからこそ、その表裏一体の部分をスクリーンに映し出すのは面白いことだと思うんだ。」

『偽りなき者』変質者の疑いをかけられた主人公を熱演

マッツは第65回カンヌ国際映画祭男優賞を受賞した『偽りなき者』(2012年)で、生徒から性的暴行を告発される幼稚園教師ルーカスを演じた。その当時の役作りについてもマッツは語っている。

「何もしていないのにもかかわらず、誰からも嫌われる世界に突き落とされていく彼を演じるのは、そう難しいことではなかったよ。あなたは何もしていなくて無実だ。しかし突然、どこへ行っても扉が閉まっていく。もし扉が開いたとしても、それは誰かがあなたの顔を殴ろうとしているだけだ。彼は正義が果たされると信じている。彼らは間違った男を捕まえただけで、何も起きていなかったということを明日には誰もが知ることになるとね。きっとうまくいくと信じているが、人生はそううまくはいかないんだ。」

マッツ「コメディは真面目にやらなくてはならない」

シリアスな役柄を演じることが多いマッツ。トマス・ヴィンターベア監督最新作『アナザー・ラウンド(英題)』では、仕事の効率が上がると信じ、仕事の合間もお酒を飲んでいた教師役のマッツが、アルコールなどを過剰に摂取してしまうことでハイになり、徐々に道を外していくという、これまでにない役柄を演じている。マッツはこうしたコメディについても、真面目に取り組むべきだと語っている。

「コメディこそとても真面目にやらなければならない。自分の役柄を真剣に受け止めて、それにとってふさわしくない行動を取る形で笑えることも、時にあるだろう。しかし、役柄らしくない演技で笑いを取りにいくのは、私の好きなコメディではないよ。」と熱く語る。

また、マッツは新作『アナザー・ラウンド(原題)』でダンスを披露しているという。マッツは当初、ダンスシーンは冗談だと思っていたようだ。

「トマスに“これは夢なんだろう、一種のファンタジーだろう?”と聞くと彼は“違うよ。彼はただ踊り始めるのさ”と答えた。映画のストーリーの展開を見ていけば正しい選択だと分かるが、私たちが演じている間は苦労したよ。パフォーマンスではなくて、映画の一部として深く組み込まれている。それは人生へのオマージュであり、うまく働けばきっと楽しめるだろう。」とマッツは語った。

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