『スター・ウォーズ』幻の超大作! 実写版TVシリーズの秘話が明らかに!

『スター・ウォーズ』幻の超大作! 実写版TVシリーズの秘話が明らかに!

海外TVドラマシリーズ『アウトランダー』(2014年〜2020年)の製作総指揮をつとめたロナルド・D・ムーアが、『スター・ウォーズ』シリーズの幻の実写版TVシリーズ『スター・ウォーズ:アンダーワールド(原題)』について米Colliderで明かした。このTVシリーズは、ルーカスフィルムがウォルト・ディズニー社へ買収されたことをきっかけに製作が中止されたとのこと。

ジョージ・ルーカスは『スター・ウォーズ』の新三部作(プリクエル・トリロジー)の製作が終わりつつあった2004年に正式に『スター・ウォーズ:アンダーワールド(原題)』の構想を始め、脚本家チームを結成してシリーズ全体の脚本をまとめた。ムーアはその脚本家チームの1人で、このたび製作中止に至るまでのことを語っている。

「世界中から作家が集められていて、僕はその中の1人だった。6〜8週間に1度、ルーカスのスタジオに集まっていたよ。下書きを書いて、ジョージとブラッシュアップして、また話を作って……その繰り返しだったんだけど、とにかく最高の経験で、とても楽しかった。結果として実現はしなかったけど、48本くらい脚本を書いたと思う。ジョージは全ての脚本を完成させた後に、どうプロデュースするかを考えるつもりだったんだ。ジョージは、CGやバーチャルセットなどの最先端の技術を駆使したいと言っていた。新しいことをやりたくてね。僕たちが脚本を書き終えて、ジョージが、よし、今はここまでにしとこう。また連絡するよ。製作について全部調べ上げておきたいんだ、と言って、それから1年ぐらい経って、ジョージはルーカスフィルムをウォルト・ディズニー・カンパニーに売却したんだ。」

通常、テレビ番組の製作に入る前に、48本もの脚本を書き上げる必要はない。だが、ルーカスは明らかなビジョンを持っていて、テレビの限界に縛られない大規模なシリーズを作ることを念頭に置いていたようだ。

「並外れた仕事だったよ。ジョージ以外にやろうとする人はいないだろう。当時の彼はただ、好きなだけ書け、あとで考えよう、と言っていた。書く上で、なにも制約はなかったよ。集まった作家たちはみんなテレビでの脚本執筆の経験があったので、当初は製作の予算で理論的に可能なことを考えていたんだけど、そのときは彼の言葉を信じて、今回はクレイジーでビッグな作品にしよう!って考えるようになったんだ。アクションもセットも多かった。普通のテレビ番組とは比べ物にならないくらいだったよ。」

『スター・ウォーズ:アンダーワールド(原題)』は『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)と『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977年)の間の物語になると明らかになっていた。またルーカス自身も、重厚な“フィルム・ノワール”的な要素も含まれると語っていた。

ムーアは彼らが書き上げた膨大な脚本について「一つの大きなストーリーラインになっていたと思うよ。数々のエピソードから成り立つ長大な物語にね。もちろん各回ごとに様々な出来事があって、一話ごとにひとつの作品として成り立っていた。だけど、全体としてはより大きな物語を語っていたんだ。」と語っている。

結果として幻に終ってしまったTVシリーズの構想。結果として幻に終わってしまったTVシリーズ。いつの日か見られる日が来ると信じたい!

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