Netflix、Amazonほか欧州で画質制御 コロナによる在宅勤務で通信量の急増を危惧しEUから要請

Netflix、Amazonほか欧州で画質制御 コロナによる在宅勤務で通信量の急増を危惧しEUから要請
写真AC

AmazonやNetflixなど動画配信サービス各社は、欧州連合(EU)からの要請により、同地域で配信中の動画の画質(ビットレート)を落とすと発表した。

Amazonは、今回の変更は「新型コロナウイルス流行に伴い、在宅勤務など多くの人たちが自宅で過ごすようになった欧州において、急増しているネット需要を通信サービスが確実に処理できるようにする」ための対応で、「Amazon Prime Videoは地方自治体およびインターネット・プロバイダと協力し、ネットワーク渋滞の緩和に取り組んでいる」と発表。

Netflixはおよそ30日間にわたって配信動画の画質を落とすとしており、それに伴い欧州でのNetflixのトラフィックは約25%減少するとのこと。

YouTubeは現在、欧州からアクセスされた場合のデフォルトの映像画質を一時的に高画質(HD)から標準画質(SD)に変更していると述べ、この変更はヨーロッパとイギリスを対象に30日間適用される。

またロイターは、2020年3月24日よりイギリスやドイツなどの欧州でサービス開始をするDisney+が、しばらくの間他社と同様画質を下げて配信、フランスでは政府からの要請を受けて、同国でのサービス開始を2週間後ろ倒しすると報じている。

また9to5Macによると、AppleもApple TV+サービスの画像の解像度を制限していることを認めている。

様々な形で業界に影響を及ぼしつづけるコロナウイルス。この度の政策で、在宅勤務や自宅待機をする方々に必要不可欠な通信環境を確保でき、欧州にとって朗報といえそうだ。

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