テイラー・スウィフトのある楽曲が、世界中のウェディング映像を塗り替えている――
結婚式やウェディングドレス姿、パートナーとのラブラブ映像に、ある曲の一節を重ねる。たったそれだけの遊びが、いまアメリカのSNSを埋め尽くしている。
火元はテイラー・スウィフトだ。9月25日、彼女は『The Life of a Showgirl: The Encore』として4曲を公開。その中の一曲「Patient Zero」が、数日のうちに花嫁たちの“持ち歌”になった。
ベール、ファーストルック、そして回る花嫁
型は決まっている。新郎が初めてドレス姿を見る瞬間、ベールが上がる瞬間、くるりと回る花嫁、あるいはソファや焚き火の前でキスをするカップル――そこに「Patient Zero」の歌詞を引用したメッセージが浮かぶ。
マーケティング会社New Engenの集計では、インスタグラムのリールだけで約5万3000本。TikTokでも同じ編集が溢れ、同社は「数日で結婚式動画を席巻した」と書いている。
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なぜ今、この曲なのか
出会いや結婚をストレートに歌った曲ではない。むしろトキシックな元カレから逃れたサバイバーとして、今カノに警告するような歌詞だ。つまり逆説的にウケているのであり、花嫁たちにとっては紆余曲折を乗り越えて運命の相手に出会えた、というストーリー性も魅力なのだろう。
歌っているテイラー自身が新婚だということも大きい。テイラーの夫トラヴィス・ケルシーは自身のポッドキャストで、2人が7月3日にマディソン・スクエア・ガーデンで式を挙げたと明かしている。
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かつて“失恋の名手”と呼ばれたアーティストが、いまは幸福の真ん中から歌っている。その声に、同じ季節を生きる花嫁たちが自分の一日を預けたのだ。
日本でも秋の婚礼シーズンが始まる。式場のエンドロールにこの曲が流れる日は、そう遠くないかもしれない。
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