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『ハートフルワールド』第12話「名古屋・中村遊郭跡編」、舞台となるのは、かつて日本最大級の色街として栄えた名古屋市の大門地区だ。
中村遊郭は1923年に開設され、最盛期には約2000人の遊女が暮らしていた。現在の大門地区にも、当時の面影を残す建物や街並みが残っている。番組ではディレクターが一人で街を歩き、そこで暮らし、働く人々の現在を取材した。
取材中に出会ったのは、大門地区のソープランドで4年間働いている38歳のリエさん(仮名)。リエさんは「旦那は捕まりました。普通の仕事だと稼げないので……」と自身の置かれた状況を語っている。
夫が覚醒剤使用の罪で刑務所に入った後、リエさんは離婚。ワンオペ育児によって精神状態が不安定になり、娘2人と離れて暮らすことになった。それから約10年が経過した現在も、リエさんは離れた場所で生活する娘たちを思い続けている。
番組では、中村遊郭の歴史や街の様子だけでなく、リエさんと娘たちとの関係にもカメラを向ける。罪悪感からか娘たちとはあっていない。連絡はスマホ電話が中心で、リエさんは仕送りをしながら将来のための貯金を続けている。番組内では、自身の「夢」や仕事に対する「プライド」についても言葉にしている。
スタジオMCを務めたヒコロヒーは収録後、「出会いというものが人生に与える凄みと強力さがえぐく、良くも悪くも、幸か不幸か、人生は出会いでしか前に進まないのかもしれないです」とコメントした。
『ハートフルワールド』©︎CBCテレビ