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【海外映画】9月18~19日公開の注目5作!発狂寸前“ワンオペ”スリラー、モネ没後100年メモリアル、リサ・ラーソンの感動ドキュメンタリーほか【2026 新作 おすすめ】

【海外映画】9月18~19日公開の注目5作!発狂寸前“ワンオペ”スリラー、モネ没後100年メモリアル、リサ・ラーソンの感動ドキュメンタリーほか【2026 新作 おすすめ】
『ワンオペレーション』© 2025 Legs Film Rights LLC. All Rights Reserved.
『リサ・ラーソンがいた時間』© 2025 Kamlert Film AB, Film i Skåne AB, Sveriges Television AB
『モネと時間旅行』© STUDIOCANAL - COLOURS OF TIME - CE QUI ME MEUT - Emmanuelle Jacobson-Roques

【2026年9月18~19日公開の海外映画5選】

🎞️『ワンオペレーション』

家事と育児、セラピストの仕事に追われるリンダは、原因不明の病を抱える幼い娘の世話に追い詰められていた。顧客の患者への対応、娘の担当医からの叱責、出張中の口うるさい夫からの電話……。

休まる暇もない日々の中、自宅アパートの天井が突然崩落し、娘とともに海辺の格安モーテルへ移り住むことに。誰にも頼れない孤独のなかで限界を迎えた彼女は、思いもよらぬ事態へと飲み込まれていく――。

本年度アカデミー賞作品賞受賞作『ワン・バトル・アフター・アナザー』プロデューサーのサラ・マーフィ、同賞作品賞ノミネート作『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』監督・脚本のジョシュ・サフディら、現代アメリカ映画界を牽引するクリエイターたちが製作に名を連ね、気鋭の米スタジオA24が放つ本作は、家事、育児、仕事をひとりで抱え込んだ女性の極限状態を描きながら、現代社会に潜む“ワンオペ”という構造的な問題に鋭く切り込んだ異色作。スリラー、心理ドラマ、ダーク・コメディが融合した予測不能な展開のなかで、主人公の日常は少しずつ崩壊し、やがて現実と妄想の境界すら曖昧になっていく。

主演を務めたローズ・バーンは、キャリア30年以上の中で最高峰の演技と評され、ベルリン国際映画祭銀熊賞、ゴールデン・グローブ賞女優賞を受賞、米アカデミー賞主演女優賞にノミネートされる快挙となった。共演にはコナン・オブライエン、エイサップ・ロッキーら個性派が集結。監督・脚本を手掛けたメアリー・ブロンスタインが自らの実体験をもとに構想し、現代人を蝕むワンオペ問題をブラックユーモアと予測不能のスリルで描き出した衝撃作が誕生した。

🎞️『モネと時間旅行』

パリで恋に仕事に悩みながら、祖父と暮らすセブ。ある日、面識のない親族一同が集められ、先祖アデルが遺した屋敷を土地開発のために売ってほしいと迫られる。1944年から閉ざされたままの、ノルマンディーの草原に佇む古い一軒家だ。セブを含む4人が一族の代表として、屋敷の調査をすることに。するとそこで、白いドレス姿の女性を描いた、印象派の作品らしき絵画を発見する。屋敷の持ち主である、謎の女性アデルとは? そして、絵画の作者やモデルは一体誰なのか――。

物語はパリとノルマンディーを舞台に、19世紀ベル・エポックと現代を行き来する。ベル・エポックとは19世紀末から第一次世界大戦が勃発するまでの20世紀初頭にかけて、新しい文化が繫栄したパリの最も華やかな時代のこと。なかでも印象派の誕生は美術史における最大のトピックの一つで、クロード・モネを筆頭に、現在も人気の高い実在の画家や芸術家が劇中にも多数登場。オランジュリー美術館、オルセー美術館、モネの「睡蓮の庭」など、名作絵画や印象派の聖地へと誘われ、19世紀の<美しい時代>に没入する。家族のルーツを探る旅を通じて、希望や幸せを感じる、心地よい温かさに包まれる感動作が、モネ没後100年のメモリアルイヤーに日本公開。

🎞️『リサ・ラーソンがいた時間』

スウェーデンを代表する陶芸家、リサ・ラーソン(1931-2024)。彼女が生み出した、赤と白のしま模様の猫「マイキー」やハリネズミ「ハリエット」などのキャラクター、丸みを帯びた愛らしい動物や子どもなどの陶器作品は、世代や国境を越えて愛され続けている。そんな彼女は2024年、92歳で惜しまれながらこの世を去る。本作は、リサの孫であり映画監督のエミリア・エクマン・ラーソンが晩年の祖母の姿を見つめた、親密でエモーショナルなドキュメンタリー。

70年以上にわたって人生と創作のパートナーであり続けた画家の夫、グンナル・ラーソンとの出逢いと別れ、子どもや孫たちに対する深い愛情、そしてスウェーデンが誇る陶磁器メーカーであるグスタフスベリで、数々のヒット作を生み出し、多くの人々に愛される陶芸家になるまでの歩み……。エミリアの好奇心に満ちたまなざしに導かれ、リサは自身の人生を振り返っていく。祖母に憧れ、芸術家としての道を模索し始めたばかりの若い女性と、人生の終着点へと向かっている女性。2人のアーティストの対話を通して、創作することの喜びと葛藤、その人生の意味が浮かび上がる。

🎞️『ドラッグストア・カウボーイ』

新たなドラッグを手に入れるため、ドラッグストアを荒らし、その日暮らしをするボブ(マット・ディロン)と妻ダイアン(ケリー・リンチ)や友人リック(ジェームズ・レマー)、10代のナディーン(ヘザー・グラハム)。犯罪のスリルとドラッグが全身を包み込む快感。それさえあれば満足だった。ところが、ある日、ナディーンが犯した事故が引き金となって仲間たちの関係に亀裂が入り、歯車が狂い始める。

リヴァー・フェニックスとキアヌ・リーヴスが共演した『マイ・プライベート・アイダホ』(91)、オスカー候補となった『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(97)、『ミルク』(08)、カンヌ国際映画祭でパルムドールと監督賞を受賞した『エレファント』(03)などを監督し、新作『デッドマンズ・ワイヤー』が7月より公開中の、アメリカを代表する名匠ガス・ヴァン・サントの35mm長編映画デビュー作。

ドラッグなしでは生きられない若者たちの姿により、アメリカン・ドリームの裏側を浮き彫りにして孤独と喪失に彩られた世界をユーモアも交えて描き、北米のみでなく、ヨーロッパ、日本でもロングランヒットし、数々の映画賞を受賞した。ガス・ヴァン・サントは本作で一気に名を知らしめ、映画ファンから新作が待たれる監督となった。

主演はフランシス・フォード・コッポラの『アウトサイダー』『ランブルフィッシュ』(ともに83)で多くのファンを獲得したマット・ディロン。その妻役を大ヒット作『カクテル』(88)で注目を浴びたケリー・リンチ。二人が抱き合っているポスターは、公開当時、上映している映画館で貼る度に盗まれたという逸話も残っている。

🎞️『ブロークン・ヴォイス』

美しいハーモニーの裏で、何が起きていたのか。

カンティチェラ少女合唱団――
「名門」と呼ばれ、入団希望が絶えないこの合唱団で、ヴァレリエはBチームに所属し、選抜チームの姉ルチエの背中を追っている。

ある日、稽古を終えた姉を待ちながら、ヴァレリエは練習室をのぞき見る。少女たちの歌声に、指揮者ヴィーテクの声が重なった瞬間、空気が変わる。

やがてヴィーテクはBチームの練習に現れ、ヴァレリエを指名する。
ひとりで歌い終えた彼女に、「ありがとう、それでいい」とだけ伝え去っていく。

春のアメリカ公演が発表され、会場は家族や関係者が集う。にぎやかな場に馴染めずにいるヴァレリエへ、ヴィーテクは「ソプラノだったね。悪くない」と声をかける。少し離れた場所では、ルチエが仲間たちと親しげに笑っていた。

その夜、ルチエは約束の門限の時間を過ぎて酔って帰宅する。どこか様子は荒れ、何かにひどく苛立つ彼女。父の迎えの車中でも、ルチエは口を閉ざした。父がヴィーテクに話を聞こうとすると、「行かないで」とだけ言う。ヴァレリエは、そのやり取りを黙って見ていた。

やがて海外ツアーを前に、選抜メンバーを決める雪山合宿が始まる。欠員の代役として呼ばれたヴァレリエに、ヴィーテクは楽譜を手渡し、「覚えなさい」と告げる……。

共産主義体制が終わり、社会が少しずつ西側諸国へと開かれていった1990年代初頭。社会全体に自由の空気が満ち、希望と同時に無防備な欲望も膨らんでいた時代を背景に、『ブロークン・ヴォイス』はひとりの少女のまなざしを通して、「才能」「成功」そして「沈黙」がどのように結びつき、歪められていくのかを静かに、しかし深い痛みを伴って描き出す。

物語の着想となったのは、日本でも公演を行い広く知られていたプラハの名門少年少女合唱団「バンビーニ・ディ・プラーガ」をめぐる実際の事件だ。同合唱団の指導者ボフミル・クリーンスキーは2004年、少女たちへの性的虐待容疑で逮捕され、1984年から2004年にかけて少なくとも49人が被害を受けていたことが明らかになった。

本作は、「#MeToo」以後の価値観をもって過去を断罪するための映画ではない。そうではなく、なぜ声を上げることができなかったのか、なぜ沈黙が長く続いてしまったのかを、ひとりの少女の経験の内側から静かに問い直す作品である。歌うこと――声を揃えること――を求められた少女たちは、気づかぬうちに自分自身の声を失っていく。その喪失の痛みは、決して過去に閉じ込められたものではない。美しいハーモニーの裏で、何が起きていたのか……これは告発の映画ではない。沈黙が生まれる瞬間を描いた映画だ。

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