伝説の暴走族ブラックエンペラーの熱走を捉えた幻のドキュメンタリー映画『俺たちの生きた時間』が、10月7日(水)の初DVD化を前に、44年振りにリバイバル上映が決定、9月11日(金)より公開される。
幻のドキュメンタリー映画が44年振りに上映
製作期間3年6か月…元ブラックエンペラー赤坂支部長だった渡辺義充が「俺たちの熱い生き方を映画で表現したい!」と一念発起し、元暴走族のダチたちを招集し「非行少年映画隊」(ほぼ鑑別所、少年院出身者!)を結成。撮影・照明・録音・制作 進行すべてを自分たちで受け持ち、資金繰りに労すればトランザム等、自らの愛車や多くの私財を売り、給料もほぼ全額つぎ込み完成させた「情熱と信念と目的」の作品。令和の今をシゴく旧車の数々…ケンメリ、スカイライン、そして乱舞するKAWASAKIのロゴにマニア熱涙。同じブラックエンペラーを扱った映画に『ゴッド・スピード・ユー! BLACK EMPEROR』(1976年)があるが 本作は『ゴッド・スピード・ユー!BLACK EMPEROR』から観念的要素を取っ払い、ひたすらバイク!バイク!車!暴走!プライド!バイク!バイク!にこだわった暴走青春ドキュメンタリーである。
『俺たちの生きた時間』©︎タイムプロ
撮影中は蹴とばされたり、フィルムを没収されたり、数々の警察の妨害を受けた。しかし、身代わりとなって守ってくれた奴らがいた。300台のバイクが料金所突破。3台のバイクがパトカーの進路をふさいで仲間を逃がす。誰がやるか決まっていないが、バカでハートのいい男が自然にその役を引き受けた。暴走、青春、仲間の死…このドキュメンタリーはブラックエンペラーを追ってはいない、並走もしていない、カメラが集団の先頭を走って撮影した貴重な記録。
土曜日の夜、千葉県茂原市の海浜にブラックエンペラーの各支部から数百人の暴走族が集合し、次に突っ走るコースの取り決めをしている。各支部のリーダーは少年たちに厳重な注意を告げている。一つ:集会に女は連れてくるな。暴走族同士の間に乱闘が起こり、敗北したグループの女は輪姦されることが多い。もし、どうしても連れてくるならば、その覚悟が必要である。だが、集会には数十人の女性が参加している。二つ:シンナー厳禁。これを破ればヤキを入れられる。シンナーで暴走すれば大事故になるのは目に見えているからだ。
1978年の道路交通法改正により暴走族は息の根を止めらた。目立ちたいために“つっぱる”10代の少年たちは「この時代にめだつもんてスターか暴走族しかない!」彼らは口をそろえて言っている。土曜日の夜、茂原市のパーキングにブラックエンペラーが集まる。枯れたの生きる証が、闇の中から爆発する。
本作のナレーションは当時30代の宇崎竜童が、主題歌「夜に吠えろ」「ロンリー・ボーイ・ロンリーガール」を白竜・クロスウインドが担当した。
『俺たちの生きた時間』©︎タイムプロ
『俺たちの生きた時間』は9月11日(金)より池袋シネマ・ロサにて緊急ロードショー