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「戦争だけは絶対にダメ」新たな『開戦前夜』に抗うために【配信で観ておくべき戦争・反戦映画】

「戦争だけは絶対にダメ」新たな『開戦前夜』に抗うために【配信で観ておくべき戦争・反戦映画】
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終戦81年目、近づく戦争の足音

今年も終戦の日、8月15日が迫っている。2025年には「終戦80年」の節目として多くのメディアで報じられたが、あれから1年で国内の“空気”はいっそう現実感を伴い、じりじりと戦争の音が近づいているように感じられる。

“戦争反対なんて当たり前、大前提”だから、わざわざ声高に叫ぶほどのことではない、といった声も聞こえてくる。であればなぜ、私たちの祖父母、曾祖父母は、夏が来るたびに「戦争だけは絶対にダメ」「ほんとうに苦しかった。二度と起こしてはいかん」とつぶやき、あるいは「思い出したくない」と口をつぐんだのだろうか。

戦争を知らない世代である私たちは、しかし世界中でまかり通る侵略、虐殺を生中継で目撃している。警察が過剰な暴力をふるい、移民たちは不条理に殺されている。その「足音」がいま、日常生活の背後からひたひたと聞こえてはいないだろうか。そして戦争の陰の下では、その“当たり前のこと”すら言えなくなるのではないか。

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――1941年、日米開戦直前に“戦争をシミュレーションした”組織があった。真珠湾攻撃の4ヶ月前、そこで彼らが直面したのは「日本必敗」という結末だった。それなのに、なぜ日本は戦争を始めたのか? そんな歴史の暗部を描く映画『開戦前夜』が、7月31日(金)より全国公開となる。

なぜ負けるとわかっていた戦いに突き進んだのか?
池松壮亮ら出演『開戦前夜』7月31日(金)公開

1941(昭和16)年4月。日本中のエリートたちが秘密裏に集められた「総力戦研究所」という組織が存在していた。官僚・軍・民間から選りすぐられた、次世代を担う“ベスト&ブライテスト” 。彼らに課せられた任務は、アメリカを中心とした諸外国との戦争の行方を「予測」すること。

膨大なデータを積み上げ、苦しみと情熱の中でシミュレーションを繰り返した末、彼らが見たのは――原爆投下以外のほぼすべてを的中させた、日本の「圧倒的な敗北」という衝撃のシナリオだった。

なぜ日本は、負けるとわかっていた戦いに突き進んだのか……?

【今すぐ配信で】「新しい戦前」に抗うために観る戦争映画5選

歴史の暗部から目を背けず、戦争のリアルと人間の業を直視すること。それこそが「新しい戦前」を引き寄せないための第一歩ではないだろうか。ここでは今すぐ各配信サービスで視聴できる、いま観るべき戦争・反戦映画の傑作5選を紹介する。

🕊️『野火』(2014年)

【見どころ】塚本晋也監督が極限下のレイテ島を描いた衝撃作。人肉食すら噂される飢餓と過酷な戦場において、兵士たちが人間性を剥ぎ取られていく様を圧倒的なリアリティで描写する。綺麗事の一切ない生々しい惨状は、観る者に「戦争の本質は狂気と醜悪さである」という容赦ない現実を叩きつけてくる。

🕊️『火垂るの墓』(アニメ版:1988年/実写版:2005年)

【見どころ】高畑勲監督によるアニメ版と、親戚の伯母視点を交えた実写TVドラマ版。アニメ版が描く「戦争によって居場所と命を奪われていく幼い兄妹の悲劇」に対し、実写版は「極限状態下で普通の人々が冷酷にならざるを得なかった社会の歪み」を多角的に浮き彫りにする。二作を併せて観ることで、戦争がもたらす日常の破壊と人間のエゴの惨たらしさが、より多層的に胸に迫る。

日テレドラマ

🕊️『日本のいちばん長い日』(1967年)

【見どころ】1945年8月15日正午のポツダム宣言受諾(玉音放送)に至るまでの24時間を描いた傑作。終戦を受け入れられず暴走する若手士官のクーデターと、苦渋の決断を下す閣僚たちの攻防が凄まじい緊張感で展開する。「戦争を始めること以上に、終わらせることの難しさ」を浮き彫りにした骨太な歴史劇。

🕊️『人間の條件』(1959年~1961年)

【見どころ】五味川純平の小説を小林正樹監督が映画化した、全6部構成/計9時間半の超大作。満州の労働現場から戦場、そしてシベリア抑留へ至る主人公・梶の過酷な運命を描く。戦争という巨大なシステムの中で、個人の良心と人間性をいかに保ち続けるかという普遍的な問いを突きつけ続ける金字塔だ。

🕊️『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』(2024年)

【見どころ】パレスチナ人ジャーナリストとイスラエル人活動家が共同監督を務めたドキュメンタリー。占領下で住処を壊され続ける人々の日常を追う。単なる被害の記録にとどまらず、不当な力に対して「カメラを向け続ける」抵抗の姿を通し、不条理に抗う意思の真意を鋭く突きつけてくる。第97回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞。

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