クロード・ベリ監督による映画『チャオ・パンタン 4K』が、7月4日(土)より公開される。このたび、予告編が解禁となった。
フランスで400万人動員の記録的ヒット!
ヌーヴェル・ヴァーグだけにとどまらず「チェコ・ニューウェイヴ」とも横断的に関わった、『老人と子供』や『愛と宿命の泉』などで知られるクロード・ベリが監督した1983年製作映画『チャオ・パンタン』。フランスでは当時、400万人近くの観客を集める大ヒットとなり、セザール賞でも5部門に輝き高く評価された。それまでのフレンチ・ノワールの美学を踏襲しつつ、当時の時代背景を色濃く映し、都市から追いやられた者たちの孤独、哀しみを鮮烈に描き出した作品だ。
主役のランベールを演じるのは、フランスの国民的人気コメディアンだったコリューシュ。セザール賞の最優秀主演男優賞に輝く畢生の名演となった。一方、ベンスサン役には、ジャック・ドワイヨンの『ピストルと少年』の刑事役などで知られるリシャール・アンコニナ。危うさと純粋さを兼ね備えた青年役を見事に演じ、セザール賞の最優秀助演男優賞と有望新人賞のW受賞となった。そのほかフィリップ・レオタールや、当時新鋭のアニエス・ソラルなどが名を連ねる。
原作は、『太陽が知っている』で知られるアラン・パージュ。脚本はパージュとベリが共同執筆。撮影は、マルグリット・デュラスの映画などで知られる名手ブリュノ・ニュイッテン。この映画の夜の撮影はあまりにも素晴らしく、セザール賞の最優秀撮影賞を受賞した。美術は、『天井桟敷の人々』など戦前から活躍しているベテランのアレクサンドル・トローネルが手がけ、この作品に深い詩情を与えている。
自らが働くガソリンスタンドでひとり酒を煽るランベール。「毎晩一人ではいやにならない?」そう声をかけたのは、この町で麻薬の売人をしている、ユダヤとアラブの血を引くベンスサンだった。親子ほどの歳の差がある二人だが、次第に心通わせていく様子が描かれる。しかし突然別れは訪れる……。
ベンスサンの死を境に、自身の手で制裁を下そうと銃を握ったランベール。近隣で起きた銃殺事件の犯人を追い、周囲を嗅ぎ回る刑事をフィリップ・レオタール、ランベールの行末を案じるアニエス・ソラルの表情にも注目してほしい。セザール賞で最優秀撮影賞を受賞した名手ブリュノ・ニュイッテンが映し出す雨のパリ18区。自らを一度死んだ男というランベールの過去を匂わすその行い。最後には「チャオ・パンタン」を意味する「あばよ、間抜け野郎」の文字が添えられている。
『チャオ・パンタン 4K』©1983 – PATHE FILMS
『チャオ・パンタン 4K』©1983 – PATHE FILMS
『チャオ・パンタン 4K』7月4日(土)より全国ロードショー