台湾ニューシネマを代表するエドワード・ヤンの傑作『恐怖分子 デジタルリマスター』8月21日(金)より公開
エドワード・ヤン監督作品の『恐怖分子 デジタルリマスター』が、8月21日(金)より公開される。このたび、予告編が解禁となった。
エドワード・ヤン監督の代表作
本作は、台北という都市そのものを舞台に、人々の孤独と偶然、そして静かに連鎖していく破滅の気配を描き出した、ヤン初期を代表する重要作。
佳莉(ジャーリィ/シルヴィア・チャン)は、小さな町の医師の娘として、親への服従を重んじる伝統的な価値観のもとで育った。父の権威に逆らえず、愛を失っていく兄・佳森(ジャーセン/ミンシ・アン・ツォー)の姿は、彼女に深い衝撃を与える。やがて佳莉は、父が望む結婚を拒み、同級生の徳偉(ドゥウェイ/デヴィッド・マオ)との結婚を選んで家を出る。一方、佳森の元恋人である蔚青(ウェイチン/フー・インモン)は、留学先のオーストリアから帰国した才能あるピアニストとして活躍していた。佳莉の自由な決断に憧れを抱いていた彼女だったが、佳莉の結婚生活は、次第に理想とかけ離れたものになっていく。
ある日、佳莉は警察に呼び出され、海辺へ向かうことになる。そこで彼女は、夫との歳月、自分が選んできた人生、そして見ないふりをしてきた感情と向き合い始める。過去をたどるなかで、彼女の中に封じ込められていた時間が、少しずつ姿を現していく。
「今は昼?夜?」「わからない」孤独な風が吹き抜け愛なき都市に恐怖が連鎖する。予告編は、ストーリーの説明的な部分をそぎ落としたような前衛的な構成となっている。誰かが抱える不安・嘘・欲望…それらが断片的に、そしてドラマチックに引き出され、作品の持つスタイリッシュな映像美を堪能できる。そして<孤独な風が吹き抜け 愛なき都市に恐怖が連鎖する>というコピーが映し出される。1980年代の台北を舞台にした作品であるが、登場人物たちの鬱屈した様子は2020年代にも通じるものがあり、ヤンの描く物語は今観てもなお色褪せない。
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『恐怖分子 デジタルリマスター』は8月21日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下にて公開