「第98回アカデミー賞」国際長編映画賞イラク代表、同賞のショートリストにも選出され、「第78回カンヌ国際映画祭」でイラク映画として初めて監督週間観客賞とカメラ・ドール(新人監督賞)をW受賞、その他にも「第33回ハンプトン国際映画祭」最優秀映画賞、審査員賞を受賞、「第31回アテネ国際映画祭」観客賞受賞、「第73回サン・セバスティアン国際映画祭」観客賞ノミネートなど、世界の映画祭が絶賛し、映画批評サイト「Rotten Tomatoes」にて批評家99パーセント、オーディエンス94パーセント(4/22時点)の高評価を得ている注目作『大統領のケーキ』が、7月10日(金)より公開される。このたび、本予告と本ポスタービジュアルが解禁となった。
今こそ伝えたい、心揺さぶる感動作
物語の舞台は、1990年代、独裁政権下のイラク。人々が戦争と食糧不足に苦しむなか、フセイン大統領は自身の誕生日を祝うケーキを作るよう、国内の各学校に命じていた。9歳の少女ラミアは、ある日、小学校で行われたくじ引きで“名誉ある”ケーキ係に指名される。ケーキが用意できなければ重い罰が待っている。とにかくケーキの材料を集めなければと、町を駆け回り奮闘するラミアの姿には誰もが胸を打ち、応援したくなるだろう。そして、ラミアが遭遇する様々な出来事から、わたしたちに見えてくるものとは——。たくましさと生命の輝きが、不安な時代を生き抜くための力をわたしたちに思い出させてくれる。宝物のように大切にしたい物語だ。
本作は、イラク出身のハサン・ハーディ監督が自らの体験をもとに描き出した初長編作品。ハーディ監督が書き上げた脚本を、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)でアカデミー賞脚色賞を受賞し、『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)など5作品で同賞にノミネートされた、ハリウッドを代表する一流脚本家エリック・ロスが見出し、サンダンス/NHK賞、ドーハ映画研究所からの助成金を獲得。エグゼクティブ・プロデューサーとして、エリック・ロスと、『幸せへのまわり道』(19)の監督を務めたマリエル・ヘラーも加わっている。
撮影はイラクで行われ、ユネスコの世界遺産にも登録された南部のサンクチュアリを想起させる美しいメソポタミア湿地帯や、バグダッド市内の市場と、初めて目にする映像も見どころだ。
本予告は、小学生たちが教室の中で「フセイン大統領 万歳!」と大きな声で一斉に唱える場面からスタート。その後、フセイン大統領の誕生日を祝うケーキを用意する係に、くじ引きでラミアが選ばれる。国民のほとんどが日々の暮らしもままならない中、「用意できなければ通報する」「全員が罰を受ける」と、先生の言葉は容赦ない……。ラミアはクラスメイトの少年サイードに協力を求め、ケーキの材料集めに奔走。大人の手伝いをして卵を手に入れたり、父親の形見の時計を売り歩いたり。お金がない中でも、知恵を絞って町を駆け回る姿が予告からも観て取れる。ラミアは無事ケーキを作ることができるのか?その純粋な瞳に見える世界とはどんなものなのか。監督自身の体験から生まれたという、物語の続きが気になる本予告となっている。
本ポスタービジュアルは、主人公ラミアが“友達”の雄鶏ヒンディと共に、運河沿いの橋の上に腰を掛けて佇んでいる姿を捉えた写真を採用。「名誉ある“宿題”は、甘いケーキを作ること」という言葉が添えられている。大統領のケーキ係という、大変すぎる任務を与えられた彼女の複雑な表情が印象的だ。主人公の少女ラミアを含め、出演者全員、演技未経験者がキャスティングされている点にも注目して欲しい。
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『大統領のケーキ』は7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開