女性インフルエンサーがビルの10階から転落→「葬儀で涙した夫」が防犯カメラ映像により“急転”逮捕

女性インフルエンサーがビルの10階から転落→「葬儀で涙した夫」が防犯カメラ映像により“急転”逮捕
YouTube

またも女性インフルエンサーが殺害…

ブラジル・サンパウロで25歳のインフルエンサー、マリア・カティアネ・ゴメス・ダ・シルバさんが自宅マンション10階から転落して死亡した事件をめぐり、警察は夫で実業家のアレックス・レアンドロ・ビスポ・ドス・サントス容疑者(40歳)を一時拘留。フェミサイド(女性殺害)の可能性も視野に捜査を進めている。

事件発生は11月29日未明

現地報道によると、11月29日、近隣住民が「叫び声と大きな衝撃音」を聞き、警察と救急隊に通報。到着した警察官が、マンション1階部分で倒れていたシルバさんの遺体を抱きかかえるサントス容疑者を発見した。

サントス容疑者は当初、「口論の後、妻が自ら飛び降りた」と自殺を主張していたという。しかし、警察は当初から状況に不審点が多いとして、事件性を疑っていた。

防犯カメラ映像が証言を覆す

その後、殺人・個人保護局(DHPP)と地元警察がマンション内外の防犯カメラ映像を解析したところ、サントス容疑者の説明と矛盾する複数の行動が確認された。

その映像には、駐車場でサントス容疑者がシルバさんを殴打する様子や、エレベーター内で激しく口論し首元をつかむような動作、シルバさんをエレベーターから強引に引きずり出す場面、その直後にサントス容疑者が1人でエレベーターに戻り、頭を抱えて座り込む姿などが映っていたとされる。

これらの映像は複数のブラジル国内メディアによって報じられ、警察は「自殺とするには不自然」と判断した。

夫は事件後に妻の葬儀へ参列

サントス容疑者は事件から数日後の12月1日、シルバさんの故郷セアラー州で行われた葬儀に参列し、棺にすがる姿がSNSで拡散された。しかし、捜査が進むにつれて警察は彼を主要容疑者とみなし、12月9日に一時拘留した。弁護人は現時点でコメントを出していない。

シルバさんはインスタグラムで約6,000人のフォロワーを持ち、メイクやライフスタイルの動画を投稿していた。故郷のクアテウスでレストランやスーパーに勤務した後、サンパウロへ移住し、サントス容疑者と出会い結婚したとされる。最後の投稿は11月8日で、エナジードリンクを作る動画をアップしていた。

フェミサイドとして捜査継続

ブラジルでは、女性が親密なパートナーによって殺害される事件が社会問題化しており、本件もフェミサイド(女性であることを理由とした殺害)の可能性があるとして捜査が続いている。また、口論の経緯や夫婦関係の実態、転落に至るまでの行動などを詳細に調べており、サントス容疑者の身柄は暫定的な拘留が続いている。

一体なぜ? “夫婦間の悲劇”を追求するドキュメンタリー作品

『マリッジ to マーダー -隠された憎悪-』(Huluほか)

様々な結末を迎える結婚生活も、時に最悪の終わりを告げることがある。理想的なパートナーとのドラマのような出会いは、どうして夫婦を殺し合いに駆り立てたのか?嫉妬、浮気、浪費。過去の事件から、結婚が生んだ悲劇の一部始終に迫る。

『史上最悪のパートナー』(Netflix)

悪質な罪のねつ造からゾッとするような殺人計画まで、目撃者の証言をもとに恋愛関係に潜む闇を明かす。実際の事件を基にしたドキュメンタリーシリーズ。

『アメリカン・マリッジミステリー:密室の3人に起きたこと』(Netflix)

殺人か、それとも正当防衛か? 妻と義父との口論の最中に命を奪われたジェイソン・コーベット。この事件の詳細を当事者双方の視点から追うドキュメンタリー。

Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook