美しき天才音楽家「ハニャ・ラニ」の奏でる旋律が“ヒゲの淑女”の物語を彩る!映画『ロザリー』劇伴秘話

美しき天才音楽家「ハニャ・ラニ」の奏でる旋律が“ヒゲの淑女”の物語を彩る!映画『ロザリー』劇伴秘話
『ロザリー』© 2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT - ARTÉMIS PRODUCTIONS
1 2

「ジェーン・カンピオンやジョン・ウッドの話をした」

このたび解禁されたのは本作の「音楽」について、監督のステファニー・ディ・ジューストがインタビューに答える特別映像だ。

ステファニー・ディ・ジュースト監督 ©2024_-_Stéphanie-Di-Giusto_-

「最初は音楽なしで編集を進めていた」とディ・ジュースト監督は、自ら音響に携わったことで作品内のあらゆる“音”に愛着が湧いたと振り返る。ある時点で音楽が必要になり、様々な曲を試すも失敗。音楽なしで進めることも覚悟したそうだが、そんなときネットで見つけたポーランドの音楽家ハニャ・ラニに感銘を受けたという。

監督はハニャ・ラニのいるロンドンまで会いに行き、「映画音楽に興味はある?」と打診。そこでジェーン・カンピオンやジョン・ウッドの話をしたそうで、結果的にハニャ・ラニは『ロザリー』のために3曲を書き下ろしてくれたそうだ。

『ロザリー』© 2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT – ARTÉMIS PRODUCTIONS

クラシックに限らず音楽界で名を知られた存在のハニャ・ラニ。過去に劇伴を手がけた映画『私は決して泣かない』(2022年 東京国際映画祭にて上映)はポーランド映画祭でベストスコア賞を受賞、『WALD(原題)』ではオーストリア映画賞ベストスコアノミネートと、映画音楽でも活躍している才媛だ。

監督が「次回は全曲書き下ろしでお願いしたい」と言うほど惚れ込んだハニャ・ラニの音楽と併せて、ぜひ本作を劇場の大スクリーン&音響で堪能しよう。

Hania Rani ハニャ・ラニ 
1990年、ポーランド北部グダンスク生まれ。クラシック、ジャズ、エレクトロニック音楽を融合させるピアニスト、作曲家、シンガー。ワルシャワとベルリンで学び、様々なスタイルを探求し、ソロピアノアルバムや映画音楽を発表。2019年の『Esja』や2023年の『Ghosts』で注目を集め、さらに映画や舞台の音楽にも携わり、幅広い活動を展開。近年はシガニー・ウィーバー主演の海外ドラマ『赤の大地と失われた花』(23)やトーベ・ヤンソンの原作をグレン・クローズ主演で映画化した『The Summer Book(原作邦題:少女ソフィアの夏)』(24)の音楽も手掛ける。

『ロザリー』は5月2日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開

1 2
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook