映画『事実無根』が、5月10日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開する。
世界各地の国際映画祭で13冠達成!
近藤芳正主演で人生のやり直しを描いた自主制作映画『事実無根』は、京都に実在する「そのうちcafe」をそのまま舞台としながら、京都や関西にゆかりのある出演陣・製作陣を揃えるなど、観光都市としてではない京都の日常を温かに映し出した柳裕章の初監督作品。近藤芳正、村田雄浩をはじめとする名俳優たちの上質な芝居と、日本アカデミー賞最優秀賞受賞者を擁す製作陣こだわりの演出で、多かれ少なかれ誰にだって共通する「家族の問題」をテーマに、人生のやり直しが描かれている。
2023年末に行われた大阪での先行上映会後は世界各地の国際映画祭に出品しており、25年3月6日現在、計13の賞を受賞中。国境や言語、文化の壁を超え、全世界で高い評価を受けています。そうして迎えた今年、2月21日(金)からは「京都シネマ公演」をスタート。公開初週は、平日を含め連日満席になる盛況ぶりで、当初3月6日まで2週間の予定だった上映期間の続映も早々に決まった。
実在のカフェを舞台に、人生のやり直しを描いた作品
『事実無根』©一粒万倍プロダクション
子どもたちや常連客でにぎわう京都・下京区の喫茶店「そのうちcafe_」で、「大林沙耶」と名乗る若い女性が働き始める。不器用ながらも一生懸命に働く沙耶の姿は、店主・星孝史や常連客の間で注目の的となっていった。
そんな沙耶の姿を遠くから盗み見る男が。事情を聞くと、セクハラのでっち上げにより大学教授からホームレスにまで成り下がったこの男は、沙耶の元義理の父親だという。
実は星も前妻との離婚後、DVのでっち上げによって娘に一度も会えていないという寂しさを抱えていた。そこで、沙耶とこの元義理の父親との再会の場を設けようとした結果、星にとって思いがけない事実が明るみになり、否が応にもそれぞれの過去や事実ともう一度向き合う必要性に迫られていく──。
主人公のカフェの店主・星孝史には、近藤芳正(こんどう よしまさ)。元大学教授でホームレスの男・大林明彦には、村田雄浩(むらた たけひろ)。沙耶には、東茉凜(あずま まりん)。数多の応募者の中からオーディションにより抜擢。
メガホンを取ったのは、佐々部清監督、熊切和嘉監督、五十嵐匠監督など、数々の作品の助監督として研鑽を積んだ柳裕章(やなぎ・ひろあき)。観光都市としてではない京都の日常を温かに映し出した本作で初監督を務めた。
新宿K’s cinemaほか、横浜のシネマ・ジャック&ベティ(5月31日より)での上映も決定した。