「セクハラと戦い演技派として復活」「うつ病を克服しアクション俳優に」ヒーロー物語“じゃない”冒険映画の魅力
ヒーロー物語“じゃない”アドベンチャー映画の醍醐味
そんなアドベンチャー大作を文字通り復活させたのが、あの『ジュマンジ』シリーズを冒険アクションとしてリブート、大ヒットさせることになるドウェイン・ジョンソン。1作目からショーン役のジョシュ・ハッチャーソンが続投し、おっちょこガイドのガバチョを演じたルイス・ガスマンの魅力を世界に知らしめた。ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンの映画デビューは『ハムナプトラ2』で、初主演はそのスピンオフ作品『スコーピオン・キング』なので納得の人選でもある。
『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』© Warner Bros. Entertainment Inc.
ザ・ロックとして常に“強者”でいること、弱音とは無縁のように振る舞うことを求められてきたドウェインだが、かつてはうつ病に苦しんだこともあった。エンタメ界からもスポーツ界からもリスペクトされる彼が「誰にでもつらい時期はある」と本音を吐露すれば、10代のキッズも屈強なアスリートも心を開き、同じように涙をこぼす。
冒険もの、アドベンチャー映画は“完璧なヒーロー”の活躍譚ではない。好奇心が暴走した墓泥棒まがいの考古学者や、前科持ちの小狡いコソ泥、グレーな稼業でひっそり生きているアウトロー、単に巻き込まれただけの小心者などなど、苦しい過去やスネに傷を持つ主人公の生き様、あるいは成長を見せるジャンルだ。その気持ちが痛いほど分かるであろうフレイザーとドウェインが主演する『センター・オブ・ジ・アース』シリーズはいつ観ても楽しく、ささやかな勇気をくれる。
『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』© Warner Bros. Entertainment Inc.
そんな冒険シリーズ2作が現在、「『センター・オブ・ジ・アース』シリーズ(2作品) イッキ観!」というズバリな特集でCS放送中。もう「つい最近のこと」とは言えなくなりつつある、絶妙に懐かしい2000~2010年代のバイブスも味わえる2作を、ぜひ自宅のTVで鑑賞しよう。
「『センター・オブ・ジ・アース』シリーズ(2作品) イッキ観!」はCS映画専門チャンネル ムービープラスで2025年2月放送