驚きの「ほぼ」実話！『ＲＲＲ』を抑えアカデミー賞インド代表となった感動作『エンドロールのつづき』は愛する映画へのラブレター【TV放送あり】

故郷への愛と憧憬、映画へのラブレター

インドの田舎町で、学校に通いながら厳格な父のチャイ店を手伝っている９歳のサマイ。ある日、家族で映画館に出掛けた彼は、初めて見た映画の世界にすっかり魅了されてしまう。再び映画館に忍び込むもチケット代を払えないサマイ。そんな彼の姿を見た映写技師のファザルは、ある提案をする――。

『エンドロールのつづき』ALL RIGHTS RESERVED ©2022. CHHELLO SHOW LLP

世界中の映画祭で輝かしい功績を持つパン・ナリン監督。自身の故郷であるグジャラート州でのロケを敢行し、大自然の音や光の撮影方法にこだわった。映画が映画館でしか観られなかった時代のゆったりとした時間の流れや、幼い頃の探求心を表現するには帰郷することが必須だったのだろう。

『エンドロールのつづき』ALL RIGHTS RESERVED ©2022. CHHELLO SHOW LLP

3,000人の中から選ばれたバヴィン・ラバリが演じる主人公サマイと、その仲間たちを演じた愛嬌あふれる子役たちも全員グジャラート州出身。監督の幼少期の思い出が詰まっている同地の、独特な雰囲気や風情を見事に再現してみせた。監督が「なぜ私は映画を撮っているのか？ と内省した」と語るように、本作は映画のラブレターであると同時に一人の映画人の集大成でもある。

『エンドロールのつづき』ALL RIGHTS RESERVED ©2022. CHHELLO SHOW LLP

『エンドロールのつづき』はCS映画専門チャンネル ムービープラス「ハマる！インド映画」で2024年6月放送

https://www.youtube.com/watch?v=nu1NTUgsWnA

映画人は皆、同じことを考えている スピルバーグ監督作「フェイブルマンズ」とインド映画「エンドロールのつづき」の類似点