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「離れたくない」少女と里親夫婦に芽生えた固い絆と、ひと夏限りの愛おしい3人の時間『コット、はじまりの夏』最新予告

「離れたくない」少女と里親夫婦に芽生えた固い絆と、ひと夏限りの愛おしい3人の時間『コット、はじまりの夏』最新予告
『コット、はじまりの夏』© Inscéal 2022
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「離れたくない」少女コットと里親夫婦、ひと夏限りの愛おしい時間

母親が出産するまでの夏休みを、遠い親戚の家に預けられることになった主人公のコット。家族の中でも孤独だった9歳の少女は「お父さんが好きなだけ預かっていいって」と力なく言うが、里親となるキンセラ夫婦は「私たちは嬉しいわ」と温かく迎え入れる。

映像では、新しい洋服を買ってもらったり、一緒に食卓を囲んだり、手をつないで歩いたり…はじめは戸惑いながらもキンセラ夫婦からの愛情を受け取ったコットが閉ざしていた心をゆっくり解放していく姿と、ひと夏をかけて3人が心を通じ合わせていく様子が描かれる。

家族以上に固い絆で結ばれていく3人にやがて訪れる別れの時。成長したコットが「離れたくない」と自らの意思を伝えるが…。最後に音楽家・青葉市子の「やっと見つけた、わたしの居場所—」という透き通るようなナレーションが印象的な今回の予告は、終わりが来ると分かっているからこそ、3人の愛おしい時間に切なさが込み上げる内容となっている。

『コット、はじまりの夏』© Inscéal 2022

<コメント>

岡田惠和(脚本家)
なんて静かで美しい映画なんだろう。コットが走るだけで、たまらなく幸せな気持ちになる。
世界中にいる、コットのように自分を持て余し、居場所のなさに言葉を失ってしまっている人たちに、
どうか心穏やかに過ごせる場所が訪れますように。希望と光の映画をありがとう。

青葉市子(音楽家)
静けさに降る声へ、じっと耳を澄ませます。
アイルランド語の響き、木漏れ日の音、呼吸、光。宇宙のことを、ほとんど私たちが知らないように。
言葉にできないことが、この世にはたくさん散りばめられていることを感じられる映画です。

中野量太(映画監督)
何気ない日常と大人の優しい眼差しがあれば、子どもは自然と輝きだし、
その小さな光が、今度は大人に、何気ない日常を生きる力を与えてくれていることを知りました。
子どもは、大人がいないと生きていけないけれど、大人は、子どもを守らないと、未来なんて無い。
今、必要な映画だと思いました。

小川紗良(文筆家・映像作家・俳優)
「はぐれ者」と呼ばれたコットが、たしかな足取りで駆けてゆく。
自分の意志で、前だけを見て、大きく腕を振って。
大地も、木々も、空も、彼女を祝福するように輝いている。
誰かに受け止められた経験が、子どもの世界を大きく変えるということを、ひと夏の光の中に見た。

児玉美月(映画文筆家)
車内に差す陽光が身体をあたたかく包み、冷たい水が渇いた喉を癒やし、 海の波打つ音が侘しい心を奏でる。
絶望に満ちたかつての若い季節を生き存えさせていたのは、
周囲にいた大人ではなく、ふとした瞬間の世界の囁きだったかもしれない。
けれども少女は歩む道の先のどこかで、大人たちもまたそれぞれに絶望を生きているのだとやがて知ってゆく。

伊藤さとり(映画パーソナリティ)
あの時、少女はどう思ったのか。いつもまでも迎えに来ない家でどんな思いで暮らしていたのか。
甘えられずに大人の話を黙って聞き、何を感じていたのか。
大人の弱さも意地悪さも小さな体で受け止めて。
一緒に何かをすることだけが幸せ。言葉に出来ない子どもの感情が溢れ落ち、胸がギュッとなった。

『コット、はじまりの夏』© Inscéal 2022

『コット、はじまりの夏』は1月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開

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