ペフィタ・ピアース「ウワイス・チームの指導を受けることができた」
―オファーが来た時のお気持ちを教えて頂けますでしょうか。
ぺフィタ: 『スリ・アシィ』は<スクリーンプレイ・ブンミラゲット>が手掛けており、彼らは、私がこの役を演じきることができると信じてくれていました。正直なところ、私には彼らが想像しているものが見えませんでした。それは彼らを疑っているわけではなく、「なぜ私が?」という疑問があったのです。
しかし、自分自身ができるとは思ってもいなかった仕事を引き受けるほどに、誰かが自分のことを信じてくれていたという事実は、本当に希望をもたらします。これは、新しいコンセプト、トピック、パッケージで、業界最高の人たちと作り上げる、インドネシア映画界での新たな試みであるという意識を持っていました。
―スピード感あふれるアクションシーンはとても印象的でした。アクションをするにあたって、どのような準備をされましたか?
ぺフィタ:私は過去に格闘技の経験はありませんでした。戦ったこともないし、格闘シーンの振り付けをこなしたこともありません。なので、本当にゼロからのスタートでした。でも、今作のアクションチームであるウワイス・チーム(※イコ・ウワイスが率いるスタントチーム)に助けられ、指導を受けることができたので、頼りになる方々とともに安心して撮影に臨むことができました。
また、アクションシーンの準備をするにあたって、シラットの基礎を学び、体を作り、他の種類のスポーツを通じて持久力を鍛えました。ウワイス・チームと一緒にビデオコンテも準備したので、どういう画を撮りたいか正確に把握することができました。
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「勇敢で正義を貫く覚悟があり、自分自身よりも他人のことを優先する人」
―原作はご覧になりましたか? また、原作のある作品を演じる上で心掛けたことはありますか?
ぺフィタ:はい、読みました。原作を読んで学んだこと、考えたこと、経験したことをすべてウピ監督と共有し、話し合い、そこからアラナのキャラクターを一緒に作り上げていきました。
―女神から選ばれし者だけがスリ・アシィになれますが、どのような人物が選ばれるのだと思いますか?
ぺフィタ:勇敢で正義を貫く覚悟があり、自分自身よりも他人のことを優先する人だと思います。
―以前、日本食がお好きだと仰っていたインタビューを拝見しました。現在もお好きですか? また、お好きな日本の食べ物はありますか?
ぺフィタ:私は日本食が大好きで、日本食レストランにもよく行きます。好きな日本食は、寿司と刺身です。どちらも健康的で美味しいので大好きです。
―日本にご来日されたことはありますか?行ってみたいところなどあれば教えてください。
ぺフィタ:はい、何度か行ったことがあり、行くたびに、機会があればまた行きたいと思っています。
―最後に日本の観客の方々にメッセージをお願いします!
ぺフィタ:スリ・アシィを演じられたこと、そしてこの映画が日本で公開されることを光栄に思います。インドネシア初の女性スーパーヒーロー映画であり最高傑作である本作をご覧いただき、楽しんでいただけることを願っています。
『スリ・アシィ』は2023年12月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
『スリ・アシィ』
ジャワ島のムラピ山が噴火し、車で逃げ惑う若夫婦が事故で亡くなる。死の間際に生まれた女の子アラナは、孤児院で正義感の強い少女に育つ。成長したアラナは格闘家として活躍していたが、激しい「怒り」に飲み込まれそうになることにいつも悩んでいた。そんなある日、とあるトラブルに巻き込まれたアラナは、彼女をずっと見守ってきたという謎の組織に助けられる。そこでアラナは自らに秘められた運命を知ることとなり…。
監督:ウピ 脚本:ウピ、ジョコ・アンワル
出演:ペフィタ・ピアース、レザ・ラハディアン、クリスティン・ハキム、ジェフリ・ニコル、ディマス・アンガラ、アリオ・バイユ
制作年: | 2022 |
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2023年12月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開