「すごいものを観た」「涙腺が決壊しそう」石野卓球、小島秀夫らが絶賛する『悪い子バビー』

「すごいものを観た」「涙腺が決壊しそう」石野卓球、小島秀夫らが絶賛する『悪い子バビー』
『悪い子バビー』© 1993 [AFFC/Bubby Productions/Fandango]
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過酷な社会に放り出される前に押さえておく“5ステップ”

映像では、“過酷な社会に放り出される前に”見ておきたい動画として「サバイバル講座」を開講。自らの髪の毛をつけ髭へと代用して身だしなみを整えたり、マダムの真似をしてエレガントにチョコ・エクレアを注文するなど紳士的(?)な一面も。突然威嚇したり口説いたり、予想外の行動に困惑する周囲の様子も収められているが、ライブパフォーマンスは大盛り上がり……?バビーという人間が世界とどのように触れ合っていくのか、本編にも期待が膨らむ映像となっている。

<コメント>

石野卓球(電気グルーヴ)
久しぶりに衝撃を受けました!すごいものを観た。強烈で美しい。

鈴木杏(俳優)
バビーが間違えるのは、世の中に歪みがあるから。
目を背けたくなる、胸が潰されそうになるその歪みの中でも「愛すること」を手放さないバビーの姿は、世界をかえる可能性に満ち満ちていた。
だから私はバビーのことを「悪い子」とは言えない。

春日武彦(精神科医/作家)
この世は空っぽで、模倣と反復だけで成り立っている。
善も悪も、少しずつ形を変えながら、ただ冷たい壁に延々と反響しているだけ。
そんな事実を異常な物語によって見せつけてくれる。
ハッピーエンドなわけがないだろ、涙腺が決壊しそうだ。

小島秀夫(ゲームクリエイター)
危ないところだった。この映画を知らずに、一生を終えていたかも知れない。
こんなにも危険で無邪気な、無垢で奔放な、最後には感動するBAD映画があったろうか。
僕もバビーのおかげで、外の世界に出られた気がする。ほんと“悪い子”だ、バビー。
30年ぶりの日本劇場初公開、ありがとう。

樋口毅宏(ハードボイルド育児作家)
『悪い子バビー』は、ありのままのあなたを承認する。
親から愛されなかった子どもたちのために、これからも時を超えてバビーの神話は語り継がれていくに違いない。
ラストシーンに、涙でスクリーンが霞んだ。

森直人(映画評論家)
「すべてのタブー」を踏み越えた真実—
ジョン・ウォーターズやファレリー兄弟すら届かなかった境地にタッチした奇跡の一本。
この異形にして破格の大傑作の凄さを、いまどう伝えればいいのだろう。

<イラスト>

大橋裕之(漫画家)

※敬称略/順不同

『悪い子バビー』は10月20日(金)より全国順次ロードショー

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