ジャンポール・ゴルチエの自伝的ミュージカル「ファッション・フリーク・ショー」の舞台裏に追ったドキュメンタリー映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』が、9月29日(金)より日本公開される。このたび、少年時代のゴルチエが登場する!?必見の本編映像が解禁となった。
ゴルチエの原点に迫るワンシーン
本作は、世界的ファッションデザイナー、ジャンポール・ゴルチエを追ったドキュメンタリー。ゴルチエが自ら企画・脚本・演出を手掛けたランウェイ・ミュージカル「ファッション・フリーク・ショー」の舞台裏を映し出す。同舞台は、2018年のパリ公演を皮切りに、本年では東京・大阪でも上演、全世界で35万人を動員した大人気公演。本作はその熱狂のステージの裏側に2年間カメラが密着して作られた。
「絵が自信をくれた」
舞台「ファッション・フリーク・ショー」でも使用された舞台映像の撮影現場をとらえたワンシーン。撮影では、ゴルチエの幼少期の記憶が再現されている。映像は、少年時代のゴルチエが授業中に絵を描いていたことを先生に見咎められるシーンの撮影から始まる。
先生役を演じるのはロッシ・デ・パルマ。大袈裟に抑揚をつけた声とコミカルな動きで子供たちを叱る強烈な役柄だ。怒っている先生とは対照的に、ゴルチエの絵を見たクラスメイトたちは、「上手だ!上手だ!」と大騒ぎ。ゴルチエは「僕は好かれたかった」と振り返り、学校では仲間外れで嫌われていると傷ついていたが、「絵を描いて」と頼まれるようになったことで「好きになってもらえたと感じた」と語る。また、「絵が自信をくれた。絵があったから好きになってもらえた」と幼少期の体験がファッションデザイナーとしての原点だったことを明かしている。
本作の公開を記念して、ゴルチエに関連する作品の中から『バッド・エデュケーション』と『マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”』の2作が、ヒューマントラストシネマ渋谷にて9月22日(金)より1週間日替わりで上映する<『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』公開記念 ファッションムービーウィーク>の開催が決定した。ゴルチエが衣装を手掛けたペドロ・アルモドバル監督『バッド・エデュケーション』、ゴルチエのアシスタントをしていたマルタン・マルジェラのドキュメンタリー『マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”』の2作品が上映される。詳しくは劇場HPをチェック。
『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』は9月29日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷にて公開