黒人少年が惨殺、立ち上がった母親の“愛の実話” 批評家・観客から大絶賛の嵐『ティル』

黒人少年が惨殺、立ち上がった母親の“愛の実話” 批評家・観客から大絶賛の嵐『ティル』
『ティル』© 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.
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「息子に何があったか皆に見てもらうわ」

本予告では、親戚の家で楽しい夏の休暇を過ごしていた息子が一転、白人との間に起こった些細なトラブルに巻き込まれた末、壮絶なリンチを受け、遺体で発見される姿が映し出される。突然の悲劇に泣き崩れる母エイミー。しかし、悲惨な姿で息絶えた息子のありのままの姿を世界に知らしめることで、その存在と、悲劇を世に問う決心をする。「あの子に黒のスーツを着せてあげて」「息子に何があったのか、皆に見てもらうわ」——絶望を希望に変えるほどの母親の愛と強さが、観る人すべての感情を揺さぶるような映像となっている。

プロデューサーの一人であり、俳優でもあるウーピー・ゴールドバーグは、「エメット・ティル殺害事件のことは、同じ黒人なら聞いたことがあるはずです。それは、1つの会話から始まり、2つ、3つの会話へと発展していく。そのようにこの物語が多くの人に広がっていくこと、それがこの映画を作った全員の目標であり、より良い未来をつくるために過去から学び、今行動を起こすことの重要さを伝えたいのです」(2022年全米公開当時)ともコメントを残している。

14歳の黒人少年エメット・ティルの犠牲と母メイミーの存在は、60年以上の時をかけてアメリカ社会に変革をもたらした。これは、息子を愛する一人の母親の愛と正義の物語であり、同時に、自由と人権を求めて世界を変えた一人の人間の魂の実話である。

『ティル』は12月15日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

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