中国の奇才監督が突如発表した“わずか15分”のショートフィルム 奇跡の世界初単独劇場公開へ

中国の奇才監督が突如発表した“わずか15分”のショートフィルム 奇跡の世界初単独劇場公開へ
『Bi Gan / A SHORT STORY ビー・ガン / ショートストーリー』© Dangmai Films / ReallyLikeFilms

中国の奇才ビー・ガン監督による『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』から5年、「カンヌ国際映画祭」で突如発表した15分のショートフィルムが、奇跡の世界初単独劇場公開へ。『Bi Gan / A SHORT STORY ビー・ガン / ショートストーリー』が、業界初の試みとなるワンコイン料金で10月27日(金)より劇場公開が決定した。このたび、予告編とポスターヴィジュアルが解禁。さらに、公開記念として『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ 3Dバージョン』の3日間限定特別上映も発表された。

ビー・ガン監督待望の最新作

2022年、「カンヌ国際映画祭」短編部門で突如発表されたビー・ガン監督待望の最新作は、彼のポエティカル、かつ寓話的世界観が凝縮された、わずか15分のショートフィルムだった。黒猫に案山子、ロボット、悪魔といったアレゴリカルエレメンツを登場させ、実存する原風景の中に人工的、未来的なセットを融合させることで、ビー・ガン特有の既視感にも似た映像空間が浮かび上がってくる。今回、この15分間の短編映画を、ワンコイン(500円)でシアターリリースするという実験的な試みも話題に。

『Bi Gan / A SHORT STORY ビー・ガン / ショートストーリー』© Dangmai Films / ReallyLikeFilms

『Bi Gan / A SHORT STORY ビー・ガン / ショートストーリー』© Dangmai Films / ReallyLikeFilms

孤独で変わり者の黒猫は、自由になりたい案山子(かかし)に尋ねた。「この世の中で、一番大切なものは?」答えに困った案山子(かかし)は、黒猫に三人の奇人と会うように進言する。ほろ苦さと引き換えに、希少な飴(あめ)を配るロボット。愛する人を忘れるために、食すると記憶が短くなるという麺を啜る女。時間を操る魔法を使えるようになりたくて、劇場に棲みついた悪魔。黒猫と三人の奇人たちが誘う、15分間の奇想天外・寓話的映像体験の旅へ。

予告編では、帽子にマントを羽織った変わり者の黒猫に導かれて、三人の奇人と出会う過程が詩的な映像で綴られており、より寓話的な世界観を強調した編集になっている。

ポスターヴィジュアルは、『戦場のメリークリスマス』『黒衣の刺客』などを手掛けた成瀬慧氏が担当。本編の中で印象的なシーンの一つ、女性が動く列車の前方扉を開け放つシーンが採用され、奇想天外な物語の先にある、不可思議な世界を覗き見ているようなニュアンスが表現されたデザインになっている。

『Bi Gan / A SHORT STORY ビー・ガン / ショートストーリー』© Dangmai Films / ReallyLikeFilms

また、本作の公開に合わせて、『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ 3Dバージョン』が、旗艦館のヒューマントラストシネマ渋谷にて、10月27日(金)より3日間、期間限定プレミア上映される。さらに、大阪・なんばパークスシネマでも11月3日(金)から3日間、期間限定上映が追加で決定した。

なお、初公開時がコロナ禍だった為、3D版の上映は関西初となる。この再上映に際し、新ビジュアルも発表。赤い渦の中に浮かび上がるヒロイン(タン・ウェイ)の膝の上にはピストルが置かれ、作品のミステリアスで危険な雰囲気を表現したものになっている。デザインはリアリーライクフィルムズのオリジナル。

『Bi Gan / A SHORT STORY ビー・ガン / ショートストーリー』© Dangmai Films / ReallyLikeFilms

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