• BANGER!!! トップ
  • >
  • 映画
  • >
  • 『大脱走』60周年!スティーヴ・マックィーンはギャングから俳優へ!?『華麗なる賭け』『ゲッタウェイ』ほか一挙放送で偲び振り返る

『大脱走』60周年!スティーヴ・マックィーンはギャングから俳優へ!?『華麗なる賭け』『ゲッタウェイ』ほか一挙放送で偲び振り返る

  • Twitter
  • LINE
  • Facebook
ライター:#高橋ターヤン
『大脱走』60周年!スティーヴ・マックィーンはギャングから俳優へ!?『華麗なる賭け』『ゲッタウェイ』ほか一挙放送で偲び振り返る
『華麗なる賭け』©1968 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
『大脱走』Blu-ray発売中
価格:4,800円 (税抜)
発売元:株式会社ニューライン
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
©1963 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. and John Sturges. All Rights Reserved.
『ゲッタウェイ』© Warner Brothers Entertainment, Inc.
1 2

最高の“アクションスター”は誰?

「最高のアクションスター」と聞かれたら誰を挙げるだろうか?

ブルース・リーとジャッキー・チェンはもちろん、シルヴェスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーは絶対に入る。ジェイソン・ステイサムやジェット・リー、ドニー・イェンも当然入るだろう。チャールズ・ブロンソン、クリント・イーストウッド、ジェームズ・コバーン、ジャン=ポール・ベルモンドのような往年のスターも忘れてはならない……。

という感じで挙げているとキリがないのだが、絶対外せないアクションスターはスティーヴ・マックィーンだろう。

『大脱走』©1963 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. and John Sturges. All Rights Reserved.

やんちゃ少年から海兵隊での活躍、シナトラ作品で俳優デビュー

マックィーンは1930年3月24日にアメリカ合衆国インディアナ州に生まれた。曲芸飛行士の父と母はマックィーンが6カ月の時に離婚したが、母はアルコール依存症だったため祖父の下で育てられる。母の再婚と共にふたたび義父と母と暮らし始めるが、ドメスティックバイオレンスが繰り返される家庭であったため、マックィーンは9歳の頃から家を出て軽犯罪を繰り返しながらストリートギャングの一員となっていく。

ティーンエイジャーのマックィーンは手が付けられない不良少年となっており、最終的に問題児が集まる矯正学校に入れられることに。この学校で更生したマックィーンは17歳で海兵隊に入隊するも、反抗的・反権力的な態度によって7度も二等兵に降格させられてしまう。しかし再び更生したマックィーンは、演習中に窮地に陥った5人の仲間を救出するなどの活躍を見せ、トルーマン大統領のヨット警備などを務めた後で名誉除隊している。

除隊後に俳優養成学校で演技を学んだマックィーンは、西部劇などで活躍。そこでフランク・シナトラ主演の『戦雲』(1959年)の出演者に抜擢される。シナトラ一家のサミー・デイヴィス・Jr.が降板した後任として、本作でジープの運転士、リンガ伍長を演じたのだった。『戦雲』でマックィーンを気に入ったジョン・スタージェス監督は、翌年の『荒野の七人』(1960年)の準主役にキャスティング。マックィーンは一躍スターダムに躍り出ることになる。

荒野の七人

©1960 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

次ページ:「伝説のスタント」を披露した代表作は?
1 2
Share On
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook