最も重要な2つの要素とは?ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは「ホリデー・スペシャル」を経て「VOLUME 3」はどうなっていくのか

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ライター:杉山すぴ豊
最も重要な2つの要素とは?ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは「ホリデー・スペシャル」を経て「VOLUME 3」はどうなっていくのか
『マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』© 2022 Marvel

一連のDC映画まわりのニュースで渦中の一人となっているジェームズ・ガン監督ですが、少なくとも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023年5月3日公開)まではマーベル・シネマティック・ユニバース/MCUの人でもあります。

その『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(以下『GOTG3』)に先立ち、ディズニープラスでは40分ほどのドラマ・スペシャル『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』(以下『ホリデー・スペシャル』)が独占配信されています。

今回は『ホリデー・スペシャル』を経て『GOTG3』がどうなっていくのか? を推察してみましょう。

あの『ホリデー・スペシャル』へのオマージュ

まず『ホリデー・スペシャル』ですが、これはジェームズ・ガン監督による、『スター・ウォーズ・ホリデー・スペシャル』へのオマージュでしょう。

『スター・ウォーズ・ホリデー・スペシャル』とは1978年に全米で放送された、スター・ウォーズのクリスマス特別番組。筆者も20年以上も前にアメリカの友人が持っていたビデオで見たっきりなので記憶があやふやですが、チューバッカの家族の一コマが描かれていました。チューバッカの子どもがTV(ないし銀河の通信機かな)で視ているという設定で、オリジナル・アニメが流されます。

なんと、そのアニメにはボバ・フェットが出てきます。ボバ・フェットが登場するということで『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』のプロモーションのために作られたのかな? と思っていたのですが、『帝国の逆襲』の公開は1980年ですから、いくらなんでも公開の1年半以上も前にPR番組を作るとは思えず。単純に『スター・ウォーズ』の人気があったため、この特番がつくられたのでしょう。

必ずしも『スター・ウォーズ』と『帝国の逆襲』の間をつなぐ重要エピソードというレベルではなかったようです。この番組にジョージ・ルーカスはほとんどタッチしていないようですから。

ケヴィン・ベーコンを宇宙に!?

というわけでタイトルからして、ジェームズ・ガン監督は宇宙活劇の先輩である“スター・ウォーズ”に敬意を払い、ガーディアンズでもこのホリデー・スペシャルをやりたかったのでしょう。しかしながら、このガーディアンズ版『ホリデー・スペシャル』は単なるファンサービス特番というよりも、ガーディアンズたちが直近で活躍する『ソー:ラブ&サンダー』(2022年)から『GOTG3』の間をつなぐ話として機能しています。なによりもジェームズ・ガン自身が監督&脚本をしていますから、事実上の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME2.9』みたいな話です。

『マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』© 2022 Marvel

お話は、スター・ロードことピーター・クイルを励ますため、マンティスとドラックスがとびっきりのクリスマスを彼のために用意しようと奮戦します。クリスマスとはプレゼントをあげること、そう思った2人はその調達のために地球へと向かいます。そして彼らがピーターのために選んだプレゼント、それはピーターの憧れのスター、ケヴィン・ベーコンでした!

というわけで、ケヴィン・ベーコン(本人)を宇宙に拉致する大騒動が描かれます。クリスマスがなんたるかわからない者がクリスマスに憧れ大騒ぎとなる、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』的な楽しさもあります。そしてケヴィン・ベーコンが、とてもいい味。マンティスが、彼がスターになる前に『13日の金曜日』(1980年)に出ていたことに言及するところもマニアックでいいです。

“家族”としてのガーディアンズ

マンティスとドラックスがハリウッド大通りを歩くシーンで注目して欲しいのは、さりげなく貼られている映画のポスター。「Haxan’s Haxaner」というタイトルの映画ですが、出演がKINGOとなっています。キンゴ! そう、『エターナルズ』のメンバーで、ボリウッド・スターとして生きているキンゴですね! キンゴについては『ミズ・マーベル』でも触れられていましたが、こういうエターナルズとのリンクが嬉しい。

そしてここがマニアックですが、ドラックスがあるキャラのコスプレをしている人物を、かつての自分の敵だと勘違いし殴りかかるシーンがあります。このコスプレは“マシンロボ/米放送名:GoBots”です(トランスフォーマーではありません)。これはなぜか? ファンの間で、マーベルがGoBots的なものを今後のMCUに出すからではないか? と言われています。

さて、この『ホリデー・スペシャル』で最も重要な要素が2つあります。

1つはガーディアンズのメンバーに、1作目でチラっと登場した宇宙犬“コスモ・ザ・スペースドッグ”が加わっていること。そして2つ目は、ピーターとマンティスの意外な関係が明らかになったことです。特に後者は、“家族としてのガーディアンズ”をかなり意識したものとなります。

『マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』© 2022 Marvel

『GOTG3』は今までの楽しさを踏襲しながらも、かなりエモーショナルで感動的なものになるそうです。東京コミコンで来日したカレン・ギランさんも「美しい物語」になると語っていました。ガン監督は、家族ドラマとして『GOTG3』を仕上げるつもりなのでしょう。だからこそ“ガーディアンズの面々が家族としてクリスマスを祝う”という前段を、どうしても作っておきたかったのかもしれませんね。

文:杉山すぴ豊

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は2023年5月3日(水・祝)より公開、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』はディズニープラスで独占配信中

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