沈黙シリーズ厳選放送!「平成最後のセガール誕生祭」で先生のワガママっぷりを堪能しよう

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ライター:BANGER!!! 編集部
沈黙シリーズ厳選放送!「平成最後のセガール誕生祭」で先生のワガママっぷりを堪能しよう
『沈黙の戦艦』
日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ ¥5,790+税/DVD ¥1,429 +税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
Under Siege ©1992 Warner Bros. Productions Ltd., Regency Enterprises V.O.F. & Le Studio Canal+. Package Design © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. Distributed by Warner Home Video. All rights reserved.
アクション映画界の最強オヤジことスティーヴン・セガールが、平成31年4月10日に67歳のお誕生日を迎えます! セガール先生の代名詞となっている“沈黙シリーズ”から厳選した5作品をCS映画専門チャンネル ムービープラスで一挙放送!! セガール先生がいかに好き放題やらかしてきたか、この機会にアーカイブしておこう。

『沈黙の戦艦』(平成4年/1992年)

『沈黙の戦艦』Under Siege ©1992 Warner Bros. Productions Ltd., Regency Enterprises V.O.F. & Le Studio Canal+. Package Design © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. Distributed by Warner Home Video. All rights reserved.

バブル崩壊のタイミングで公開され就職氷河期に苦しむ若者たちの心を少しだけ軽くしたであろう、記念すべき沈黙シリーズ1作目。セガールの役柄は戦艦の厨房で働くコックさん(実は元特殊部隊員)で、後のセガール作品の方向性を決定づけたというか、この頃から全く変わっていないというか、とにかくセガール節が炸裂している傑作だ。

悪者にジャックされた戦艦を奪還するというストーリーだが格闘アクションは少なく、ステルスアクション(というか単にセガールが映らない)からの銃器バトルがメイン。注目すべきは共演陣で、あのトミー・リー・ジョーンズがイイ感じにやさぐれた武闘派の悪役を好演している。いま観るとトミー・リーはまだ売れてなかったのかな? とか思ってしまうかもしれないが、この前年に『JFK』でアカデミー助演男優賞にノミネートされている。

他にも絵に描いたような悪人顔が憎たらしいゲイリー・ビューシイやスーパーモブ俳優コルム・ミーニイなど、絶妙に軽薄な午後ロー系フェイスを堪能できる本作は、沈黙マラソンのウォームアップとしても最適。セガールの個人的な趣味としか思えない強引なお色気シーンも、シリーズのお約束となっていく。

『暴走特急』(平成7年/1995年)

『暴走特急』
日本語吹替音声追加収録版 ブルーレイ ¥5,790+税/DVD ¥1,429 +税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
Under Siege 2: Dark Territory © 1995 Warner Bros. Entertainment Inc., Monarchy Enterprises B.V. and Regency Entertainment (USA), Inc. Package Design © 2014 Warner Bros. Entertainment Inc. Distributed by Warner Home Video. All rights reserved.

日本ではドラマ「家なき子」が社会現象を巻き起こしていた平成6年には、シリーズ第2弾『沈黙の要塞』が公開。そして、沈黙シリーズと銘打っておきながらセガール主演ということ以外に何の関連もない同シリーズにおいて、唯一『沈黙の戦艦』の正式な続編とされているのが、続く第3弾『暴走特急』だ。

早くも“沈黙”の冠がなくなっているのはさておき、物語のスケールは大幅にアップ。そもそもセガール作品にこんなに予算が出ていたこと自体が驚きだが、90年代とはそういう時代だったのだ。とはいえ、重厚な音楽をバックに仰々しく人工衛星が登場するオープニングシーンで宇宙規模の壮大なストーリーを期待させておいて、その直後にド下ネタをぶっ込んでくるあたりは非常に好感が持てる。

今回、セガールのメインステージとなるのは特急列車の中。元CIA職員と手を組んだテロリストにジャックされた列車内でのバトルが大きな見どころだ。ヤバい兵器を奪い悪用しようとする悪者に一人で立ち向かう……というベタな設定に加え、本格的なバトルに至るまでに長々とした会話劇やしょうもないギャグパートをまったりと見せつける辺りは良くも悪くも90年代らしい。

『沈黙の傭兵』(平成18年/2006年)

同シリーズは『沈黙の断崖』『沈黙の陰謀』(平成9~10年)と、タイトルこそムリヤリ感はあるものの順調に継続。2000年代に入っての1発目『沈黙のテロリスト』(平成13年/2001年)は9.11テロの影響で後にタイトルが変更になったりと、長寿シリーズならではの時事エピソードも……。

その後は『DENGEKI 電撃』『奪還 DAKKAN -アルカトラズ-』『撃鉄 GEKITETZ ワルシャワの標的』『ICHIGEKI 一撃』など、某格闘ゲームと某ヘヴィロックバンド作品の邦題をミックスしたようなタイトルが入り乱れつつ、並行して『沈黙の標的』『沈黙の聖戦』(平成15年/2003年)『沈黙の追撃』『沈黙の脱獄』(平成17年/2005年)と、沈黙シリーズもハイペースで公開される。

セガールの役どころは相変わらず特殊スキルを持つ刑事や捜査官がメインだが、元泥棒の考古学者とかマフィアとか囚人とか、さらには刀剣職人、科学者、医者などなど、物語に合わせて後付けしたかのような設定もちらほら。そしてハンカチ王子とマーくんが甲子園で火花を散らし、荒川静香がイナバウアーを武器に金メダルを獲得した平成18年/2006年に公開されたのが『沈黙の傭兵』だ。

ここでのセガールは元米兵で“湾岸戦争の英雄”と讃えられている傭兵。観賞前からセガールの役どころが丸分かりなタイトル、悪人たちが犯行プランをゆっくり解説してくれるオープニングシーンなど、まるで“ながら観”を推奨しているかのような親切設計が嬉しい。

やはり格闘バトルは少なめだが、埃っぽい映像とザクザクした編集は小気味よく、セガールに対してドヤった輩はもれなくお亡くなりになるという展開には安心感すら感じてしまう。沈黙どころか終始ベラベラとよく喋り、敵をブッ殺したあとにニンマリ笑いながらしょうもないギャグを言い放つセガールが最高。

『沈黙の鉄拳』(平成21年/2009年)

『沈黙の鉄拳』
DVD ¥1,429 +税
ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
© 2009 LEGACY (ON THE RUN) PRODUCTIONS INC.

(沈黙の)奪還、激突、ステルス、報復、逆襲、鎮魂歌……と、アイデアに煮詰まった感がにじみ出たタイトルながらもシリーズは加速し、オバマ大統領が誕生した平成21年/2009年に公開されたのが『沈黙の鉄拳』。そのタイトルどおり、ひさびさにセガールの過剰な鉄拳制裁が堪能できるとあってファンからの評価も高い作品だ。

『沈黙の鉄拳』© 2009 LEGACY (ON THE RUN) PRODUCTIONS INC.

今回の役どころは殺人の冤罪によってすべてを失った元特殊部隊員で、物語はどんより暗い表情のセガールがシャバに出てくるところから始まる。珍しくアンニュイなセガールには「もしかして殺人スキルは封印……?」と心配になるかもしれないが、開始10分くらいで絡んできたチンピラをボッコボコにするので安心してほしい。

幸せだった過去(※元妻との情事=エロシーン要員)を思い出してションボリするセガールが見られるだけで楽しいのだが、本作はチャイニーズマフィアとロシアンマフィアに汚職刑事が絡むドロッドロのクライムもの。セガール自身はいつもの軽口も銃火器も控えめで、ドンパチの大半は悪人たち任せという省エネ設計となっている。

なお、DCドラマ『ARROW/アロー』などにも出演している中国系アメリカ人俳優バイロン・マンが悪役で出演しており、セガールが彼の存在感を買ったのか、後に『沈黙の制裁』(平成26年/2014年)でも大きな役で起用した。余談だがヒロインのマーライナ・マーはマギー・Qと前田敦子をミックスしたような絶妙な可愛さなので、ハマる人はハマるかも。ちなみに日本公開時(平成22年/2010年)には一部劇場で3D上映されていたようだが、一体セガールの何が飛び出したのだろうか。

『沈黙の復讐』(平成22年/2010年)

『沈黙の復讐』
発売中
価格:1,429円(税抜)
発売・販売元:ハピネット
(C)2008 Stone House Productions, Inc.

ロバート・ロドリゲス監督の『マチェーテ』に珍しくボーナス出演した平成22年/2010年。その存在自体がネタ扱い……もとい、生けるレジェンドとして崇められる存在となったセガールだが、『沈黙の復讐』では還暦目前にして現役バリバリの熱血麻薬捜査官を演じている。

ちなみに主人公の所属はDEA(米麻薬取締局)ではなくIDTF(国際麻薬捜査部隊)とのことで、詳しいことは分からないがなんだかスゴそう。しかし、いま人気の麻薬犯罪モノということでリアリスティックな展開なのかな? という期待は盛大に裏切られることになるので要注意。

設定が何であれセガールが主演していれば、そこはセガールを軸に回るファンタジー世界である。同僚を殺されたセガールと妻を殺されたロシアンマフィアのボスが、共通の敵=麻薬組織のボスを討つべく手を組む……というトンデモ展開も、SCU(セガール・シネマティック・ユニバース)の出来事と考えれば何ら不思議はない。

どんなピンチに陥ってもビタイチ焦らない(無表情なのでそう見えない)セガールには、他のアクション俳優にはない安心感がある。セガールが常に出ずっぱりみたいなイメージだが、サブキャラや悪役たちの見せ場がしっかり確保されていることにも気付かされるだろう。同シリーズがセガールの看板で成り立っていることがよく分かる、実に理にかなった省エネ設計である。

この後、セガール主演ドラマ『TRUE JUSTICE』シリーズに沈黙タイトルを冠したことで凄まじい沈黙ラッシュが始まるのだが、そちらの解説はまた別の機会に……。

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