オレの近況を表すなら……「脱獄」しかねぇ!!【玉袋筋太郎のゴールデンは〜ベスト】

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ライター:玉袋筋太郎
オレの近況を表すなら……「脱獄」しかねぇ!!【玉袋筋太郎のゴールデンは〜ベスト】
ジョージ・ミラー御大とオレの記念すべきツーショット
日本一のキラキラネームの持ち主、玉袋筋太郎が自身を投影しながら映画について語る。4月からの新生活とともに、憚りながらの新連載スタート!

この世界で30余年“雑居房の人間関係に辟易”してるけど・・・まぁ、行間を読み取ってよ!

どうも玉袋筋太郎です。錚々たる「映画通」の連載陣の諸先輩方に紛れ込んでの登場!正直、ここ数年、若い頃のように精力的に映画は観てねぇから、ここに書かせて貰う事、正直ためらいがち…。しかし「この連載をきっかけにもっと映画を見るべし!そして、これは自堕落な酒浸りのベンの最期(ネズミに非ず、ラスベガスで死んだベン)みたいなオレのライフスタイルを改善するには絶好のチャンスだ!」と自分を奮い立たせ、正鵠を射るような映画批評やマニアックな知識はプロに任せて映画の主人公、物語に自分を投影(東映でもよし!)するのならば文章が書けそうだと思い「憚りながら」の気分でスタートよろしく!

ちなみに連載タイトルの【ゴールデンは〜ベスト】は、香港映画の本質を語るとか面倒なことではなく、なんとなくのダジャレであって、あのチンチンに毛の生えた頃に行った映画館の暗闇に浮かび上がる4つのブロックに被る「デン・デン・デン・デン・デン〜パ・パ・パ・パァ〜シュルルルリリチャララーン!」が、なにかあると今でも心のiTunesで流れるから決めただけ!決して「ショー・ブラザーズ」から抜けて派生したようなキナ臭いモノだとは思わないで頂戴!

娑婆(シャバ)もまた刑務所なり!  人生、法に触れなければ模範囚

早速だけども新生活が始まる4月、新元号も「東映」と決まって嬉しい!オレの現在をさっそく投影(東映)してみると「脱獄」のイメージが浮かぶんだな。

この前、仲間がコカインで娑婆から向こう側に落ちたけども、落ちないで娑婆で暮らすオレにとって「人生とは?」って考えがあって「落ちてないけども、娑婆もまた刑務所なり!」って考えで生きてるんだよ。

このオレが現在服役中の娑婆刑務所っていうのは、妻がいて、息子がいて、老いた母がいて、冷暖房完備のオール電化の家に住み、酒も飲めるし、タバコも吸える、限られた風呂の時間だけじゃなく、銭湯に行ってサウナだって湯ったり〜たっぷり〜の〜んびりな入り放題、なんなら、2時間10万円のソープランドだって入れる、愛人も作れるし(こりゃご時世で駄目って話か!)、臭い飯じゃなく極上の飯も喰える、金も稼げば稼ぐだけ儲かる、儲かれば女にモテる、車にも乗れる、世界各国どこでも遊びに行けるし、家族とも触れ合えるし、慰問で来るアーティストと違うアーティストのライブにも行けるし、博打も公営ならば総てオッケー(まぁ海外カジノに行けば何でもオッケー!)、本も映画も見放題、ドラッグもナチュラルな漢方薬だろうが、ケミカルな尿酸値を抑えるドラッグも勃起ドラッグもやり放題(要・処方箋)。

…とにかく、とにかく、欲望の限りを尽くせる、かなり自由度が高い「人生、法に触れなければ模範囚!」「塀の外の懲りない面々」「我以外、皆看守也!」刑務所生活なのよ(どこが刑務所なんだよ!)。まぁ、それ以外にも服役中は様々な出来事がある訳であって、雑居房の人間関係に辟易してるって事もあるからそれも今回の投影に当たるのかもしれねぇけど(オレの現状を知る人は行間を読み取ってね)。

でも、現在オレが服役中の刑務所を真っ当にお務めしていれば、いつか「放免」の日が来る事を思い生きるって事。「放免」とはすなわち「死」の事なんだな。死ぬまで一度もミスを犯さず、タイトロープな人生にこそスリルを感じ、そこを生き抜いている日常にエクスタシーを感じ「放免祝い」を受けたい気持ちで生きる囚人・玉袋筋太郎なの。

じゃぁ「なぜ娑婆で生きることが刑務所暮らし?」と思う方もいるでしょ?まぁ、オレの「玉袋筋太郎」という日本一のキラキラネームな芸名を「囚人番号」と置き換えてくれたらば、オレの刑務所生活というものを理解してくれるんじゃねぇかと思うんだけどもね。この世界に入って30余年・・・この「玉袋筋太郎」という「囚人番号」もしくは「兇状」をくらった瞬間に感じたのが「お笑い稼業は終身刑である」って事。

別に何かに映るオレを読者が観たって手錠腰縄足に鉄球は見えないだろうけども、オレには他人には見えない手錠腰縄鉄球がガッツリ繋がっているんだ。それこそ先に書いたとおり「娑婆から向こうに落ちちゃいけない」ってルールね。

酒のんでギャンブルやってる玉袋筋太郎だからこそ、落ちてはいけない向こう側。そんな向こう側を描いてくれた映画ってのは沢山あるんだよねぇ。

罪は犯してないからこそ、向こう側の人達の生き様に呆れちゃうオレがいるんだ。だって服役中のオレでも絶対に無理だもん『脱獄広島殺人囚』(1974年)みたいなエスケープ人生は。とにかく松方弘樹さん演じる主人公が脱獄を繰り返すんだよね。とにかく、この人、自由を求めすぎ!脱獄して女とやるシーンが一番強烈だったけども、オレが服役中の刑務所ではもっての外だよ!だってオレの服役中の刑務所はうまくやれば女抱き放題だからさ。だからこそ、松方さんが服役した向こうの刑務所の厳しさを知るわけで、今のオレが服役中の刑務所に感謝しなくちゃいけないんだな。とにかく、犯罪を犯して刑に服さなければいけないのに脱獄するっていう人間。まぁ、笑っちゃいけないけども、最近もいろいろ逃げてる奴がいるからねぇ〜。ったく。

現在、無実の罪で娑婆刑務所に服役する玉袋筋太郎!

と、この原稿を書いている2019年3月26日!オレの家の上空を飛ぶヘリコプターの音で目が醒めた。「ったく、うるせぇなぁ〜戦争でも始まったか?」と寝室からリビングに行くと誰もいねぇんだ。女房に「どこいってんだ?」とLINEを入れてみると「逃亡犯は?」と意味不明な返答。「?」な気分でテレビつけてニュースを見たら驚いた!オレの杉並区の自宅からすぐのところで女性が男性に刃物で刺される殺人事件が発生していて、刺した男性は逃亡中とのニュース。やかましいヘリコプターはそのためか!って思ったんだけども、オレの近くに逃亡犯がいると思うときれたタバコを買いに行こうとしたのをやめて施錠を確認した。鍵だけでは駄目だ、チェーンロックもガッチリして、もしや、逃亡犯が自分の身にやってくるんではないか?という恐怖を拭うための身の安全の立て籠もりを決め込んだ。「ガチャガチャ!ガチャガチャ!」玄関のドアが激しく音を立てる!「来たな!逃亡犯!この野郎!」普段から防犯の為に家に装備してある、相手がヤッパで突いてきたって、ヤッパを握っても大丈夫なグローブをし、「熊よけスプレー」を持って玄関に近づく!ドアノブは「ガチャガチャ」としている。「逃亡犯め!この野郎!いざ、勝負!」とチェーンを外し、鍵を開けると、まぁ、皆さんのご想像どおり、外出していた妻がスーパーで買ったオレの昼飯の袋を下げながら「はやく開けてよ!ったく!ワタシも怖い中、あんたのゴハン買ってきだんだから!」とドヤしてきた。

とにかく、オレには逃亡犯は向かねぇなぁ。やるだけやって逃げ回る逃亡犯は絶対に嫌だ。だからこそ、オレは現在服役中の刑務所で刑期を終えて放免になるのがいいね。でも、そんな模範囚を装い脱獄に成功して正々堂々、悠々自適にメキシコで暮らしてみたい気持ちもあるんだよな。

現在、無実の罪で娑婆刑務所に服役する玉袋筋太郎!

って、映画の話、全く書いてねぇじゃんよ!やっぱ実刑だなオレ!

文:玉袋筋太郎

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