シリーズ最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』公開せまる! マーベルが誇る壮大なサーガを一挙放送で予習&復習!

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ライター:杉山すぴ豊
シリーズ最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』公開せまる! マーベルが誇る壮大なサーガを一挙放送で予習&復習!
『X-MEN:ダーク・フェニックス』©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』から連なる新X-MENシリーズ最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』が2019年6月21日(金)に公開! アメコミ映画ブームの礎を築いたX-MENを反芻しつつ、壮大な新章の始動に備えよう!!

多様性を盛り込んだ新進性、アメコミ映画の隆盛、そしてMCUが始動

『X-MEN』©2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

X-MENとは、特殊な遺伝子によりスーパーパワーを持ったミュータント(突然変異人間)チームの活躍を描いたSFコミックです。当初はX-MENがその力を使って悪者と戦うヒーローものでしたが、後に現人類がミュータントを恐れ迫害する、という人種問題的な要素を取り入れ人気作となりました。ミュータントはダイバーシティ(多様性)の比喩なのです。

X-MENはアメコミ・ヒーロー映画史においても重要な作品です。というのも、80年代はDCコミックのスーパーマン、90年代は同じくDCのバットマンがアメコミ映画を牽引していましたが、2000年に20世紀フォックスによって公開された『X-メン』(1作目のみ“メン”表記、後に変更)が大ヒットとなり、DCだけではなくマーベル・コミックのヒーローもイケる、と映画業界が気づいたのです。

『X-MEN』©2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

そして2003年に『X-MEN2』、2006年に『X-MEN:ファイナル ディシジョン』が公開されます。これらの作品ではヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが大人気となりました。この3作は3部作の構成をとっており、X-MEN映画はここで一旦区切りを迎えます。

しかし、この後アメコミ・ヒーロー映画をめぐる状況が大きく変わっていきます。それまでX-MENの映画化権を20世紀フォックスに、スパイダーマン映画の権利をソニー・ピクチャーズに渡していたマーベルが独自で映画製作に乗り出しました。2008年の『アイアンマン』をキックオフとするマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の始まりです(後にマーベルはディズニー傘下になります)。また、DCは2005年にクリストファー・ノーランによる『バットマン ビギンズ』をスタートさせ、ダークナイト路線が始まります。

傑作『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』がアメコミ映画の潮流を決定づける

『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』©2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

アメコミ・ヒーロー映画がますますブームになる手前で、メインの「X-MEN」シリーズを終了させてしまった20世紀フォックスは、新たなX-MEN映画のシリーズをスタートさせます。それが『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011年)を起点とする、「新X-MEN3部作」です。

なので『X-メン』『X-MEN2』『X-MEN:ファイナル ディシジョン』を“旧3部作”、そして『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』『X-MEN:フューチャー&パスト』(2014年)『X-MEN:アポカリプス』(2016年)を“新3部作”と言います。

そして、ここがちょっとややこしいのですが“新3部作”と言いつつも、物語的には“旧3部作”の前時代を描くというものでした。具体的には、旧3部作ではパトリック・スチュワートが<X-MENを導く、車いすでスキンヘッドの初老の男プロフェッサーX>を演じていましたが、新3部作ではジェームズ・マカヴォイが<X-MEN創設を導く、行動的で長髪の若き日のプロフェッサーX>を演じています。

『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』©2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

この新3部作の面白さは「歴史上の事件の陰にミュータントたちがいた」という構成をとっているところで、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』は60年代のキューバ危機、『X-MEN:フューチャー&パスト』は70年代のベトナム戦争終結、『X-MEN:アポカリプス』は80年代の米ソ核戦争の危機を舞台にしています。また旧3部作では、ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが事実上の主役ですが、新3部作はジェニファー・ローレンス演じるミスティークが主役です。

ミスティークは青い肌を持つ異形の女性で、どんな姿にもなることができます。なので、その気になれば美女として生きることもできる。しかし彼女は、自分の本来の姿を隠すことはしない。なぜならミュータントであることは、決して“恥ずべきこと”ではないからです。彼女のこの気高い決意が、X-MENはダイバーシティのドラマである、ということを気づかせてくれます。

映画史に残る新3部作から新章『X-MEN:ダーク・フェニックス』へ突入

『X-MEN:ダーク・フェニックス』©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』は、『キングスマン』シリーズ(2014年~)や『キック・アス』(2010年)のマシュー・ヴォーン監督だけに、スタイリシッシュなエンタテインメント作品になっています(本作は、僕が最も好きなX-MEN映画です)。

『X-MEN:フューチャー&パスト』は時空を超えて、新旧X-MENが登場するというアベンジャーズ的楽しさ。そして『X-MEN:アポカリプス』に登場するジーン・グレイは、2019年6月に公開されるシリーズ最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』の中心人物になります。そう、新3部作と書きましたが、この『X-MEN:ダーク・フェニックス』を入れて“4部作”となりそうです。

ご存知のように、20世紀フォックスがディズニー傘下になったので、X-MEN映画路線は『X-MEN:ダーク・フェニックス』で一旦終了。新たなX-MENがMCUで始まる前に、改めて“20世紀フォックスのX-MEN”を楽しんでおきたいですね。

文:杉山すぴ豊

『X-MEN:ダーク・フェニックス』は2019年6月21日(金)より全国ロードショー

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