尾上松也が歌い踊りラップする!『すくってごらん』で百田夏菜子、柿澤勇人、石田ニコルとデュエット披露

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ライター:BANGER!!! 編集部
尾上松也が歌い踊りラップする!『すくってごらん』で百田夏菜子、柿澤勇人、石田ニコルとデュエット披露
『すくってごらん』©️2020映画「すくってごらん」製作委員会 ©️大谷紀子/講談社

初共演! 尾上松也×百田夏菜子

歌舞伎俳優・二代目尾上松也として日本の伝統文化を支えながらも、大人気ドラマ『半沢直樹』シリーズ(2020年から)への参戦、そして主演を務めた『課長バカ一代』(2020年)や『さぼリーマン甘太朗』(2017年)によって、いまや“真顔で笑いが取れる”逸材として絶大な支持を得ている尾上松也。そんな旬の俳優・尾上が、ももいろクローバーZの百田夏菜子と初共演を果たす映画『すくってごらん』が2021年3月12日(金)より公開となる。

『すくってごらん』©️2020映画「すくってごらん」製作委員会 ©️大谷紀子/講談社

本作は大谷紀子の同名人気漫画を映画化したラブコメディだが、予告映像からもお分かりいただけるように、ほぼすべての登場人物が歌い踊るという、かなり“攻め”の演出が施されているのが大きな特徴。風情ある田舎町と金魚すくいが醸し出す“和”の世界をラップやポップソングが彩る、なんとも不思議な物語を可笑しくも切ないラブコメに仕上げてみせたのは、『ボクは坊さん。』(2015年)が世界の映画祭で絶賛された真壁幸紀監督だ。

『すくってごらん』©️2020映画「すくってごらん」製作委員会 ©️大谷紀子/講談社

まさに才能の渋滞! 尾上松也が驚愕スキル発動

多くのセリフ(※心の声)で韻を踏みまくり、スキあらば歌いまくる尾上松也。にもかかわらず、まったく不自然ではない……どころか物語のテンポは良くなり、何が起こるかわからない適度な緊張感すら生まれている。あえて散文的に改変されたセリフを連発しても違和感を感じさせないのは、口跡(こうせき=台詞回し)を重視する歌舞伎で培ったスキルの賜物だろう。ラップと歌唱で発声を変えるのも、独白シーンや恋愛~バトルシーンによって声色を変えるのも、彼にとっては朝メシ前のことなのかもしれない。

『すくってごらん』©️2020映画「すくってごらん」製作委員会 ©️大谷紀子/講談社

尾上演じる主人公・香芝誠のラップ~歌唱パートは若干の岡村靖幸みを感じさせつつ、過剰にアッパーな曲調ではないので観客が気恥ずかしさを感じることもない。さすがday after tomorrowやgirl next doorの活動で知られる鈴木大輔らが手掛けただけあって、音楽好きでなくともテンション爆アゲ間違いなしのクオリティ。石田ニコル演じる山添明日香は湿度高めのフォークバラードを表情ひとつ変えず歌い上げるし、柿澤勇人はさすがのピアノ弾き語り&キラースマイルで王寺昇という謎多き人物を好演している。

『すくってごらん』©️2020映画「すくってごらん」製作委員会 ©️大谷紀子/講談社

大胆な演出の数々には冒頭こそ面食らうかもしれないが、尾上が石田や柿澤とデュエットしはじめる頃には、むしろ歌唱パートを待ちわびていることに気づくだろう。そして満を持しての百田と尾上による歌唱シーンでは、まるでインスタレーションのような映像演出と相まって、和風ファンタジー世界に惹き込まれていく。キュン重視のベタなラブ作法に終始せず、ド真面目銀行員の抱えるリビドーをNGスレスレのところで絶妙に表現してみせる、尾上の細やかな表現力にも改めて頭が下がる。

『すくってごらん』©️2020映画「すくってごらん」製作委員会 ©️大谷紀子/講談社

まるでインスタレーションのような“和”を基調とした美術と照明の美しさ

本作は、メイン舞台が古風な町並みだけあって視界にプレッシャーが少ないところも推しポイントだが、各シークエンスから真壁監督の映像に対するこだわりがひしひしと伝わってくる。“金魚すくい”というテーマを尊重しつつ、細部に画的な「動き」を盛り込む美術面での工夫は、原作にもあった“煮干しトレーニング”などの見せ方にも表れている。また、夜のドラマチックなシーンでは朱色(金魚の赤)と藍色(水の青)を基調とした照明を多用し、唐突だが違和感なく全天球カメラの映像をぶち込むという、なかなかの攻めっぷり。さらにクライマックスでは金魚すくい=お祭り(縁日)の高揚感からの、すべて夢だったのでは? と勘ぐりたくなるほど幻想的なロマンチック展開で締めくくるという優れたバランス感覚で、全世代対応の音楽満載ラブコメ映画として見事にまとめてみせている。

『すくってごらん』©️2020映画「すくってごらん」製作委員会 ©️大谷紀子/講談社

漫画原作モノが乱立している昨今の映画業界だが、予算に頼ったり原作のヒットにあやかるのではなく、映像作品ならではの演出によって漫画を換骨奪胎してみせるという、作り手の意気込みが感じられる日本映画に出会えたことは素直に喜ばしい。金魚すくいという独自の文化と現代的でポップな音楽を結びつけ、それぞれ様々な理由で“こじらせ”た大人たちのひと夏の出会いとささやかな成長を描く本作。百田が歌う主題歌「赤い幻夜」の透明感ある歌声も耳に心地よく、(ちょっと気が早いが)思わず浴衣姿で劇場に足を運びたくなるような、この春イチオシの日本映画だ。

『すくってごらん』©️2020映画「すくってごらん」製作委員会 ©️大谷紀子/講談社

『すくってごらん』は2021年3月12日(金)より全国公開

Presented by ギグリーボックス

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『すくってごらん』

大手メガバンクのエリート銀行員・香芝誠は、些細な出来事がきっかけで左遷され、荒んだ気持ちを抱えて東京本店から片田舎の町へやってきた。そこで偶然かつ運命的に、金魚すくいの店を営む美女・吉乃と出会い、一目ぼれをする。持ち前のネガティブな性格と左遷のショックから、香芝は心を閉ざし仕事だけを生きがいにしようと心に決めながらも、吉乃の事が頭から離れない。何とかお近づきになろうとするが、秘密を抱える吉乃の心もまた閉ざされたままだった。果たして、香芝は金魚のように彼女の心もすくうことはできるのか―?

制作年: 2021
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