谷垣健治と丞威が大いに語る!『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』はスゴいアクションとユルいコメディが同時に楽しめる最強お正月映画だ!!

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ライター:BANGER!!! 編集部
谷垣健治と丞威が大いに語る!『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』はスゴいアクションとユルいコメディが同時に楽しめる最強お正月映画だ!!
『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』©2020 MEGA-VISION PROJECT WORKSHOP LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

ご存知“宇宙最強のアクションスター”ことドニー・イェンが主演、『るろうに剣心』シリーズ(2012年~)の超絶殺陣アクションで知られる谷垣健治が監督を務めた『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』が2021年1月1日(金)より公開となる。

『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』©2020 MEGA-VISION PROJECT WORKSHOP LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

香港のスタントマンたちによる団体「香港動作特技演員公會 Hong Kong Stuntman Association」に所属する唯一の日本人であり、ドニー率いるスタントチームの一員としても長年活躍してきた谷垣監督。そしてドニー=主人公フクロンの強敵となる“ヤクザの島倉”を演じるのは、『TOKYO TRIBE』(2014年)、『HiGH&LOW THE MOVIE 2/END OF SKY』(2017年)、『孤狼の血』(2017年)などに出演し、新時代のアクション俳優として注目と期待を集める丞威だ。

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そんなお二人に、CS映画専門チャンネル ムービープラスの新作映画情報番組「映画館へ行こう」MCの小林麗菜がインタビューを敢行。撮影現場の裏話から驚きのエピソードまで、あますところなく語ってくれた。

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「ドニーが“日本のスタントマンは真面目で優秀だから”って気に入ってくれたんです」(谷垣)

小林:ひと足早く『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』を鑑賞させていただきました。爽快なアクションで、お正月映画にピッタリな作品だと思いました!

谷垣:ありがとうございます。

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小林:『イップ・マン』シリーズ(2008年~2019年)でドニー・イェンさんの大ファンになりまして、それから“ドニー兄貴”と呼ばせていただいております。ドニー兄貴が主演する本作の監督を引き受けたきっかけはなんでしょう?

谷垣:「やれ」って一方的に言われたんです(笑)。ドニーとは、もう25年くらい色々やってるんでね。もともと、ドニーが太ったキャラクターになるCMをぼくが監督したんですよ。それがなかなか良かったんで「映画にしよう」ってことになって、「じゃあ、お前がやれ」っていう感じになりました。CMを撮ったのが2014年で、そこからストーリーなどを考えて、2017年になって「じゃあ撮るか」って感じだったので、構想期間は短いですね。

小林:意外とサクサク進んだんですね。

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谷垣:ただ、その構想も内容は日々変わるので、完成した作品に活かされているのは1%くらいですね(笑)。

小林:本作ではアクション監督は担当されなかったんですね。

谷垣:アクション監督は、ぼくが『るろ剣』でアクション監督をやった時にスタントコーディネーターだった大内貴仁くんです。彼は『HiGH&LOW』とかのアクション監督もずっとやってますね。なにしろ、ぼくも大内くんもドニーのところでずっと一緒だったので。僕はドニーの現場には1995年くらいから参加するようになって、しばらくしてからかな、日本のスタントマンを何人か連れて行ってみたんですよ。そしたらドニーが日本のスタントマンはタイミングも上手いし、いろんなことできるし、真面目で優秀だからって気に入ってくれたんです。

それ以来、ドニーの現場をやるたびに日本のスタントマンを連れて行くようになって、それがだんだん所帯が増えていって。十何人か連れていくようになりましたけど、そのなかに大内くんもいたんです。なので彼は、ドニーのアクションをぼくと同じように理解している。アクションだけじゃなく、ドニーの考え方や発想・思想っていうものも。だから彼に入ってもらうと、ぼくはアクションのことに関してはそんなに考えなくていいというか、とりあえず任せたらそれなりのものを作ってくれるので、今回は彼にアクション監督をやってもらうことにしました。

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小林:やはり監督とアクション監督の違いは大きいですか?

谷垣:大きいですね。監督になった時、ぼくもなかなかその変換が難しかったんだけど、監督は全体を見なきゃダメじゃないですか。アクションとか撮影とか照明っていうのはそれぞれスペシャリストだけど、監督はジェネラリストだから。スペシャルなことをやっているスペシャリストに言うことはないわけですよ。だって職人さんだから。題材に向けてみんなやってくれるわけだから、そこに対して使えるか使えないかの判断をすればいいだけであって、ぼくが技術論とかを言い出すといい結果にならないんです。我慢する時もあるけれど、だいたい「もうちょっとだけ待とうか」って言って、結果的に出てきたことの方がいいことが多いんですよね。

『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』©2020 MEGA-VISION PROJECT WORKSHOP LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

それは俳優部も一緒で、基本的にはそのシチュエーションで起こりえることをやってもらって、「変だったら言いますから」くらいの方がいいんです。役者さん自身から出たアイデアの時は、だいたい一回やってもらいますね。自発的に出たアイデアってやっぱり具体性があるから。自分でイメージできてるので、やってもらうとだいたい「よかった」ってなる。こっちでタイミングやきっかけを細かく決めて、ただそれをやってもらうなんて操り人形みたいなもんじゃないですか。それならアニメをやったほうがいい。ぼくのタイミングを役者さんに消化してもらうよりは、役者さんから出たものの方がいいと思います。難しいんですけど、監督はそんな風にちょっと俯瞰して見るっていう感じですね。監督とアクション監督を同時にやるのは、この規模になるとなかなか難しいと思います。

小林:なるほど。

谷垣:それはドニーも同じで、彼は主演もやってプロデュースもやって、ほかにもいろんなことを見るので、それをお互いにサポートしあうというか。ドニーが言いたいことを現場でどうやってまとめていくか、ということも重点の一つだったかもしれないですね。

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「ドニーの現場では台本も無いに等しくて、役者同志もセッションに近い」(谷垣)

小林:撮影していて、ドニー兄貴から「俺はこうしたいんだ」とアイデアが出ることはありましたか?

谷垣:もちろん。基本的に毎日、3分おきくらいにありますね。

丞威:黙ってる時がないですよね(笑)。

谷垣:台本はあるけど無いに等しくて、役者同志もセッションに近いかもしれない。

丞威:フリースタイルですね。

谷垣:脚本とか台本はスーパーに買い物に行く時のメモぐらいの感じで、実際に行って違うものがあったら、「あ、これも買っておこう」くらいの感じです。

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小林:セッションする側も試されますね。

丞威:最初はドキドキでしたね。でも、だんだん楽しくなってきます。それが当たり前なので、「今日は何するんだろう?」「ドニーさん、今日はテンション高いな、どうしようかな」みたいな。もう本当にフリースタイルですよ。その代わり、アフレコもすごかったですね。

谷垣:すごかったね。まったく違うセリフになってたしね。香港映画は98%くらいアフレコなんです。もちろん現場でも音を録りますけど、効果音とか音楽がいっぱいあると、現場の音だとパリっとならないことがあるんで結局アフレコにすることが多いです。もちろん作品にもよりますけど、今回はアクション・コメディなので割とアフレコが多かったかな。いずれにしても、広東語版、北京語版、日本語版みたいにそれぞれ作るので、とりあえず一通りアフレコします。

丞威:じゃあ、日本語版は自分で自分のアフレコします!

谷垣:やった!

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小林:それは贅沢ですね。でも、現場で演じるのとはまたちょっと違いますよね。

谷垣:でも、丞威くんアフレコうまいから。

丞威:どうなんですかね。自分が英語を喋ってるところを日本語で喋るんですよね?

谷垣:英語だって、英語で言ったセリフをまた全然違う英語に変えてたりしたじゃん。

丞威:そうですね、英語は英語でアフレコしてましたね(笑)。

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谷垣:もともと彼は、主演女優が日本に行った後に出てくる予定だったんですよ。でも今はシーンの順序がひっくり返っちゃってるから。撮影の時は「ホテルに送り届けてきました」って言ってるけど、完成版では全く違うこと言ってるからね。

小林:そこは“おもしろポイント”の1つですね。

谷垣:そこをおもしろポイントにするなら、全部がおもしろポイントになっちゃう(笑)。

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「何をやってもドニー・イェンになってしまう。それはすごく勉強になりました」(丞威)

小林:なぜ『燃えよデブゴン』(1980年)をフィーチャーされたんですか?

谷垣:日本だけじゃなくて、香港でも『燃えよデブゴン(肥龍過江)』というのは、割とシンボリックな名前なんです。みんな内容は覚えていないけど名前は覚えてるので、使った方がいいなって。

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小林:今回は日本が舞台になりましたね。

谷垣:昔の香港の正月映画って、みんなが観光に行きたい場所を選ぶことがあるんですよ。そんなにまだ豊かじゃない時代、映画のなかでアメリカや日本に行った気持ちになってね。

丞威:映画を観て旅行する感覚なんですね。

谷垣:そう。映画を観てそういう気分になったりするので、景気がよさそうというか、「行きたい」って思うところだと東京かなって。

小林:知っている場所が映るので、東京に住んでいる者としてはすごく嬉しかったです。

谷垣:ちょっと不思議な東京ですけどね。

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小林:丞威さんはスマートな体形でキレッキレのアクションを披露されていましたが、監督はなぜ丞威さんをキャスティングされたんですか?

谷垣:前から知ってて、芝居上手いし、アクションできるし、英語もしゃべれるので、手間がかからない(笑)。任せておけば何とかやってくれるかなって。

丞威:ぜんぶ人任せなんですよ(笑)。

小林:作品に緊張感を与えるキャラクターがすごく似合っていましたが、演じてみていかがでしたか?

丞威:大変でしたね(笑)。それにつきます。次に何が来るか分からないし。当時23歳で、「ぼくで大丈夫なのかな?」と思いながらやったんですけど、出し切りました。さきほど“スマート”って言ってくださったんですけど、実は中国での撮影中に脂っこいものばかり食べて、ちょっとだけ体重が増え始めたんですよ。キャベツが油に浮かんでるみたいな弁当しか出てこないんです。分かる人が見れば「このシーンは中国で撮影だな」とか、「このシーンは東京で撮影だな」って分かると思います。ちょっと顔の輪郭が変わるので(笑)。

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小林:オファーが来た時は率直にどう思いましたか?

丞威:「やりたい」っていう気持ちはあったんですけど、「怖いな」とも思いました。ドニー・イェンだし、23歳の若造がやっていいのかっていう葛藤はあったんですけど、谷垣さんや大内さんに言われたら……。

谷垣:狛江の体育館に「まあ、一回ちょっと来なよ」って話になってね。

丞威:練習している体育館に来なよって言われて。「ドニー・イェンと戦うんだけど」「え、ぼくでいいんですか!?」みたいな流れで(笑)。

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小林:実際にドニーさんと手合わせしてみていかがでした?

丞威:すごいですよ。やっぱり伊達に20年以上アクション映画を作ってないです。アクションスターですね。でも、アクションや動きというよりも、本当に構えとか画の力ですべてをまとめるんです。アフレコもやるんですけど、全部持っていくんですよ。何をやってもドニー・イェンになってしまう。それはすごく勉強になりました。

谷垣:存在感かな。自分のカットで観客をグッとつかむ空間把握能力というのか。でも、丞威くんもそれがあると思います。映画俳優って現場で、多くて100~200人くらいのスタッフしか相手にしないじゃないですか。毎回会場が違ってキャパも違うなかで、お客の生の反応を速攻で判断してグッと掴みにいくステージをやってる人ってやっぱり強いなって思いますよね。

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ステージでたくさんの観客を相手にしてる人が現場に来ると、そういう能力が強いんですよね。やっているうちにドニーも丞威くんとやるのが楽しくなっていたと思うんですよ。そういう時って、ドニーは相手のいい所を引き出そうとしますね。いわゆる、香港のアクションで言う“活かして殺す”です。相手のいい所が出ないと自分のいい所も見せられない。活かして結局は殺すんだけど、最後にそれを仕留めるところにカタルシスがあるから。相手のいい所をグーっと引き出して受け手になって、どこかでひっくり返すっていうのがアクション映画のセオリーでもあるので。

ドニーは丞威くんがカッコいい自分をアピールするのではなくて、そこで求められるちょうどいい表情をしてくれた、って感激してましたね。確かに、最後にやられる顔とかすごいなって思いましたよ。自分のなかに“守り”の部分があったら、ああいう表情はできないと思うんです。

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「ドニーと、すごく強い敵のタイマン勝負が観たい」(谷垣)

小林:激しいアクションシーンでしたが、撮影中にケガなどはありませんでしたか?

谷垣:スタントマンに当たって唇を切ったことがあったよね。

丞威:撮影中に6針縫ってます。

谷垣:撮影が押して日本のアクションチームが帰って、中国のアクションチームだけが残ってやってたんです。なので、ちょっとそれまでと距離感とかが違ってしまってね。

丞威:コミュニケーションの問題もありましたね。

谷垣:普通に喋れたら、本番直前でも言葉を交わして息を合わせられるんだけど、それがなくて歯車がうまくかみ合わなくて当たっちゃったね。でも彼が偉いのは、そこで「痛いよ!」じゃなくて、「これ繋がりますかね?」って言ってくれたこと。すごく痛かったと思うけど、「繋がるなら大丈夫です」って現場を安心させてくれて。ぼくなら怒ってますよ(笑)。

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丞威:その時はドニーがいなくて、ぼくのシーンをメインで撮ってたんです。ぼくが変わると空気も変わるし、楽しく撮りたいじゃないですか。

谷垣:あとは脱臼?

丞威:脱臼もありましたね。もともと脱臼癖があって、治したんですけど毎日の疲労が溜まっちゃって外れました。脂っこいものを食べ過ぎて関節が滑っちゃったんでしょうね(笑)。

小林:6針縫ったり、脱臼したりするなかでキレッキレのアクション。すごいですね。

丞威:それはもう編集のおかげです(笑)。

谷垣:編集じゃないから(笑)。

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小林:本当に爽快なアクションが多いのですが、一番の見所ポイント、見所アクションはありますか?

谷垣:やっぱりエンディングは……。スゴいアクションとユルいコメディが同居するような映画なんですけど、オープニングに小アクションがあって、中盤に中アクションがあって、最後に大アクションがあるので。最後は、最近のジャッキー映画でも観られないタイマン勝負な感じです。

昔のジャッキー・チェンの映画って、必ず強い敵がいたじゃないですか。最近はそれがいないんですよ。バスター・キートン化してるというか、逃げるアクションになってますよね。なので、もともとに立ち返って「ドニーと、すごく強い敵のタイマン勝負が観たい」っていうのがありました。素手の突きや蹴りがあって、武器があって、しかも舞台が移り変わるみたいな感じが観たかったので、ぼくは満足です(笑)。

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小林:本作はドニー兄貴らしいド派手な感じで、アクションでお腹いっぱいという感じでした。

谷垣:『イップ・マン』は、どちらかというとミニマムなおもしろさというか、雰囲気や風格で魅せる映画じゃないですか。この作品はそこには無い要素を全部入れたというか、『イップ・マン』にヘリコプターは出てこないし、イップ・マンは電柱を登らないじゃないですか、そういう感じで言うと“てんこ盛り”にした感じがあると思います。

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「バービーさんは何が起こったか分からないまま来て、人魚の衣装着せられて、何が何だか分からないまま帰られたと思います(笑)」(谷垣)

小林:新宿の街を舞台にしたり、東京タワーの上でアクションしたり、本当に「待ってました!」っていう感じのアクションでした。

谷垣:今はアクションもリアルな感じなのが流行ってるんですけど、子どもが見られるアクションというか、そういうのとは違う感じのものにしたかった部分もありますね。

小林:実際に東京で撮影されたんですか?

谷垣:背景で撮ったところもありますけど、アクションで必要なところは中国でセットを建てて撮影しました。香港に行って、日本に行って、中国に行って……割とお金かかってます(笑)。

『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』©2020 MEGA-VISION PROJECT WORKSHOP LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

小林:特別な演出などはありましたか?

谷垣:ぼく自身がそんなに監督をやったことがないので、どちらかというと、現場で起こることに忠実なリアクションをするというか。日々、自分でコントロールできないことばっかり起こるものなので。監督っていろんな事情があるから、100やりたいことがあって30できたら御の字だっていうじゃないですか。それが100から30に減ってしまうというよりも、自分の本来の発想とは違ってもいいから、別の100があればいいわけなので。そういう意味では、変わりゆくいろんな状況のなかでつじつまを合わせたっていう感じですかね。

小林:今回は個性的な日本人キャストも出演されていますね。

谷垣:バービーさんなんか、何が起こったか分からないまま来て、分からないまま人魚の衣装着せられて、3時間くらいで「お疲れ様でしたー」って。何が何だかわからないまま帰られたと思いますね(笑)。

『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』©2020 MEGA-VISION PROJECT WORKSHOP LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

小林:印象的なエピソードはありますか?

丞威:全部が印象的すぎて何が一番か分からないですけど、アクションを作るにあたっていろんな遊び心がありましたね。東京タワーで戦っている時に、主演女優のニキ・チョウに殴られるシーンがあるんですけど、そういう遊び心がポッと出てくるのがいいなと思いました。

小林:あれはアドリブなんですか?

丞威:「こういうのあったらいいよね」って話してたら、「そうしよう」って急に決まりました。そういうエピソードはいっぱいありますね。そういう映画作りの過程がいいなと。日本ではできない作り方ですよね。日本では準備したものがあって、それをちゃんと効率よくやる。終わり向けた作り方なので、アイデアとか発想の仕方が楽しいなと思いました。

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小林:では最後になりますが、映画を楽しみにしている皆様にメッセージをお願いいたします。

谷垣:ハッピーな映画なので、お正月気分にはもってこいの映画だと思います。観て、楽しんでください。

丞威:ドニー・イェンを知らない人も知ってる人も、みんなが喜んでもらえるような作品になっています。『燃えよドラゴン』(1973年)のテーマソングが流れてくる映画がまた観られるっていうのは、本当に夢だと思います。それに出させていただいて本当にありがたいです。みなさん、ぜひ劇場に足を運んで観てください。

『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』は2021年1月1日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

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『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』

熱血刑事フクロンは、ある事件をきっかけに現場から証拠管理の部署へ異動。さらに事件を追うあまり大切な約束をすっぽかし、婚約者に見放されてしまう。外回りがなくなったことと暴飲暴食がたたり、半年後、フクロンはポッチャリ刑事“デブゴン”になっていた…! しかし、その外見とは裏腹に並外れた身体能力と正義に燃える心は消えていなかった――。容疑者を護送するため日本に降り立ったフクロンは日本の遠藤警部と協力し、新宿歌舞伎町、築地市場、そして東京タワーなどを舞台に巨大な陰謀に立ち向かう!!

制作年: 2020
監督:
出演:
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