DCコミック映画『アクアマン』『シャザム!【仮!】』絶好調！ で、結局バットマン新作はどうなるの！？

今後も絶好調のDC映画がマーベルを猛追！

『アクアマン』が批評的にも興行的にも大成功をおさめ、また『シャザム!【仮!】』も関係者試写の間で早くも『ダークナイト』以来の傑作と言われはじめ、DCヒーロー映画の黄金時代が始まるかもしれません。

DC（ワーナー）としては先の『ワンダーウーマン』（2017年）、そして今回の『アクアマン』の成功をうけ、かならずしも“ジャスティス・リーグ”のように1つの世界観にDCヒーローたちを集約させる必要はなく、ひとりひとりのヒーローを大事にしていく、つまりヒーローのソロ映画作りに力を入れていくという方針になるようです。

やっぱり気になるバットマン新作の展開は！？

そうした中、注目されるのはバットマン。マット・リーヴスの脚本・監督で製作がアナウンスされているバットマンの新しい映画がどうなるかということです。本作については、もともとマット・リーヴスが、

①自分の作るバットマン映画は『ジャスティス・リーグ』等との結びつきを弱くしたい（ないし連動させない）

②ベン・アフレックのバットマン続投について否定的だった

とされ、どういうバットマン映画になるか注目されていました。しばらくニュースが途絶えていたのですが、ここにきて複数のメディアが本作が動き出すのではないかと報じ始めました。その内容を要約すると、

1）タイトルは言われ続けてきた「THE BATMAN」ではなくなる。現段階ではタイトル未定

2）2019年11月ごろから撮影を開始し、2021年6月25日公開

一方、噂では

3）バットマンの若き日を描く作品になる予定で、若手俳優ジャック・オコンネルがバットマンことブルース・ウェインを演じる

4）ヴィランはペンギン説が有力

5）スーパーヒーロー物というより、犯罪探偵ものになる

というものです。注目したいのはジャック・オコンネルの起用。もともとベン・アフレック演じるバットマン/ブルース・ウェインが過去を回想するという形で、若き日のバットマン/ブルース・ウェインのジャック・オコンネルが登場というパターン、つまりWキャストが噂されていたのですが、ベン・アフレックは降板の模様。

2019年はバットマンのメモリアル・イヤー！ 大発表も？

さらにペンギン説。もともとマーゴット・ロビー出演、2020年公開予定のハーレイ・クイン映画『バーズ・オブ・プレイ　そしてハーレイ・クインの素敵な自立（原題）』のヴィランがペンギンとされていたが、急きょ他のヴィラン（ブラック・マスク）に変わったたため“ペンギンが空いている”状態でありここに使う、というものです。

今年はバットマン生誕（＝コミックでのデビュー）80周年のメモリアル・イヤーなので、なんらかのアナウンスがあると思われるので、夏のサンディエゴ・コミコンでキャスト発表、11月から撮影開始でしょうか？

バットマンの若き日を描くというと『バットマン ビギンズ』を思い出しますが『ビギンズ』は2005年の公開ですから、このバットマン映画が2021年公開とすると16年ぶりのリブートですね。個人的には監督のマット・リーヴスの『クローバーフィールド／HAKAISHA』（2008年）『モールス』（2010年）『猿の惑星：新世紀（ライジング）』（2014年）『猿の惑星：聖戦記（グレート・ウォー）』（2017年）はみな好きな映画なので、期待はしています。

なお、これにより今後のDC映画の全米公開日程は
2019年10月4日…『ジョーカー』
2020年2月7日…『バーズ・オブ・プレイ　そしてハーレイ・クインの素敵な自立（原題）』
2020年6月5日…『ワンダーウーマン1984』
2021年5月21日…『DCスーパーペッツ』：スーパーマンの愛犬クリプトらが活躍するアニメ映画
2021年6月25日…『ザ・バットマン（仮題）』
2021年8月6日…『ザ・スーサイド・スクワッド（原題）』：脚本・監督はジェームズ・ガン！ 前作は『スーサイド・スクワッド』、今回は『ザ・スーサイド・スクワッド（原題）』と“ザ”がつく

となります！！

文：杉山すぴ豊

『アクアマン』は2019年2月8日（金）、『シャザム!【仮!】』は2019年4月19日（金）より全国公開