元AKB48・秋元才加演じる凄腕暗殺者が主役を食う大活躍!『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』

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ライター:市川力夫
元AKB48・秋元才加演じる凄腕暗殺者が主役を食う大活躍!『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』
『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』© 2020 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

あの高倉健も絶賛したハードボイルドな人気シリーズ!

我々日本人的には国民的バイオレンス漫画「ゴルゴ13」があることから、スナイパーという特殊な職業はそうとう馴染みが深いですよね。物陰から息を殺して、スコープに映る標的を静かに……プシュ。確かなプロの技術で静かに人を殺めるスナイパーには、たいへんなハードボイルドを感じるものです。

そんなスナイパーを題材にした映画は数あれど、かの高倉健が大絶賛し、何度となくテレビ放送されてきた『山猫は眠らない』は定番中の定番。1992年製作の1作目から実に7作も作られ、初期はトム・ベレンジャー演じる凄腕狙撃兵トーマス・ベケットが主人公、のはずだったが4作目『山猫は眠らない4 復活の銃弾』(2011年)からは突然登場したベケットの息子ブランドン(チャド・マイケル・コリンズ)が主人公に。回を重ねるごとにデジタルな近代兵器が登場したり麻薬カルテルが出てきたりと時代に合わせてアップデートし、ちゃっかりエログロ要素も増やしていったりと、80~90年代に大量生産された雑なアクション映画の雰囲気を愛する人々にとってはなくてはならない貴重な存在となっております。

CIAでロシアの傭兵でヤクザの訓練を受けた新キャラ! 元AKB48・秋元才加が主役級の大活躍

そんな人気シリーズの最新作『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』は主人公ブランドンが政府要人射殺犯にでっち上げられてしまうという、実にありがちだけど燃える幕開け。そして移送中に襲撃されて命からがら逃げ出し、親父トーマス・ベケットに助けを求める、というこれまた実にありがちだけど燃える展開。ちなみに、ここまではジェラルド・バトラーの『エンド・オブ』シリーズ最新作『エンド・オブ・ステイツ』(2019年)とほぼ一致。だけど全然問題なし!

『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』© 2020 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

ありがちだらけでほのぼのとした安定感すら漂う本作だが、本シリーズを根底から揺り動かすようなキャラクターも登場。というか、最初から最後まで出ずっぱりで、もはや主役を食う勢いなのが元AKB48の秋元才加演じる謎の凄腕暗殺者・レディ・デス。

CIAでロシアの傭兵、そしてヤクザの訓練を受けたという全部盛りの設定で、ベケットやブランドンにも優る勢いのスナイパー技術を誇り、接近戦では忍者の“くない”のような武器も使うという何でもあり具合。最後まで観ると、もはや今作はこのキャラクターを描くために作られたのでは? と思えちゃうほどの熱を感じさせるのです。

『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』© 2020 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

人気アメコミ作家だった監督の手腕!? 『山猫』シリーズは今後どこへ向かうのか

わりと地味目な印象だった本シリーズに、急にコミック調のキャラクターが登場したわけですが、これは監督であるカーレ・アンドリュースに依るところが大きいのかも。

『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』© 2020 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

カーレ・アンドリュースは、本作で長編4本目。これまで「トワイライトゾーン」風味の飛行機密室もの『パニック・スカイ』(2010年)と、イーライ・ロスの『キャビン・フィーバー』(2002年)の前日譚を描いた『キャビン・フィーバー ペイシェント・ゼロ』(2013年)という低予算ながらそこそこ見せ場のあるジャンル映画を撮ってきたわけですが、もともとはなんとマーベル・コミックの作家。代表作は、ヒーローを引退した老人ピーター・パーカーがスパイダーマンに復帰するというスパイダーマン版「バットマン:ダークナイト・リターンズ」な「スパイダーマン:レイン」などで、通常アメコミではストーリーと作画は別々の人間が担当することのほうが多いなか、カーレ・アンドリュースはどちらも手がけることのできる才人。

彼の手掛けた「Peter Parker: Spider-Man #29」の、スパイダーマンがマスクをずらしてキスするカバーアートは、2002年版『スパイダーマン』のトビー・マグワイアとキルスティン・ダンストのキス・シーンの元ネタとしても有名。そんなカーレは、「スパイダーマン:レイン」でもアダルトすぎる内容でスパイダーマン・ファンをビックリさせたのですが、本作のラストでも『山猫は眠らない』ファンをビックリさせるような展開をご用意。一切眠る気のない山猫は、これからいったいどこに向かうのか。今後の動向に目が離せません!

『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』© 2020 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.

文:市川力夫

『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』は2020年8月14日(金)より公開

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『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』

国が重要な貿易協定を交わす前⽇、相手側の政府要人が射殺された。現場に残された毛髪のDNAと渡航記録から容疑者とされたのは、米海兵隊前哨狙撃兵のブランドン・ベケット。ブランドンはCIAのジョン・フランクリン捜査官の尋問を受けるが、「ハメられた」と容疑を否認。尋問の最中、2人の前に現れたのは国土安全保障省から派遣された“ゼロ”と名乗る男だった。

ゼロはブランドンの供述を半信半疑ながらも聞き入れ、事件の背後に黒幕・真犯人の存在を疑い、独自に真犯人を追うことになる。一方、ブランドンは身柄を拘束され、秘密軍事施設に移送されるが、道中で覆面の男たちの襲撃に遭う。間一髪のところ、命の危機から逃れるブランドンだったが、その背後、数キロ離れたところには謎の暗殺者の姿があった。

追われる身のブランドンが向かった先は、信頼できる唯⼀の人物である父、伝説の狙撃兵として数多の武功を立ててきたトーマス・ベケットの元。これまでの顛末を父に打ち明け、事件解決に向けて動きだすのだが……。

制作年: 2020
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