盲目の殺人サメが海底遺跡でS・スタローン&J・フォックスの娘たちを襲う!!『海底47m 古代マヤの死の迷宮』

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ライター:知的風ハット
盲目の殺人サメが海底遺跡でS・スタローン&J・フォックスの娘たちを襲う!!『海底47m 古代マヤの死の迷宮』
『海底47m 古代マヤの死の迷宮』©THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

海底にはマヤ文明の古代都市! ひと夏の冒険が大惨事に……

ミアとサーシャ。血は繋がっておらず、性格も真逆で、親の再婚により姉妹となった2人の仲は、決して良好とは言えなかった。そんな家族関係を見かねたミアの父は、週末に2人を“野生のホホジロサメの見学ツアー”へと招待する。ところが当日になって、サーシャの学友であるアレクサとニコールがツアーに乱入。「とっておきの穴場に招待する」と言い出し、2人をその場から連れさらってしまう。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』©THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

ツアーの列から離れ、鬱蒼とした森の奥深くへと進んでいく一同。その先には、秘密のスポットだという海底洞窟の入り口がぽっかりと開いていた。考古学者であるミアの父と、その助手しか知らぬこの海底洞窟の情報を、隊員の一人と親しいアレクサがこっそり聞き出していたのだ。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』©THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

当然だと言わんばかりに海中に飛び込むと、探検隊が現地に用意していた装備一式を無断で持ち出し、危険な“ケイブ・ダイビング”に挑む一同。暗く、冷たく、曲がりくねった洞穴の奥に待っていたのは、なんと水没したマヤ文明の古代都市だった。マヤ族が誇る祭壇や美しい彫像の数々に、しばし感銘を受けていた4人。だが、ふとした弾みで神殿の柱を倒してしまったことから事態は急変。太古の文化遺産は連鎖的に崩壊し、たちまち海底遺跡は出入口の塞がった迷宮と化す。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』©THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

おまけに海底をさまようホホジロザメが一同を襲い始めた。深い暗闇の中で独自の進化を遂げていた盲目のホホジロザメに追い立てられた4人は、古代都市の下に眠る埋葬地にまで潜り込んでいくが……。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』©THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

主演はジェイミー・フォックスとシルヴェスター・スタローンの愛娘!

サメ映画の歴史に輝く『海底47m』(2017年)の続編が本作、『海底47m 古代マヤの死の迷宮』だ。原題は『47 Meters Down: Uncaged』と至ってシンプルだが、邦題にはなにやら大仰な副題がぶら下がっている。ちなみに2017年の時点で、公式から「『海底47m』の続編として、『海底48m』の製作が決定した」という情報は出ていたのだが、さすがにそのモックバスターめいた仮題は変更されたようである。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』©THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

本作の主人公姉妹のうち、姉のサーシャを演じるのはコリーヌ・フォックス。なんと彼女、あの『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)や『ホワイトハウス・ダウン』(2013年)などでおなじみジェイミー・フォックスの娘であり、本作が記念すべき映画デビュー作品である。さらに、そのサーシャの親友の一人・ニコール役を務めるのはシスティーン・スタローン。言わずもがな、あのシルヴェスター・スタローンの娘であり、コリーヌと同様に本作が映画デビュー作品となる。なんとも喜ばしい話だが、別にホホジロサメは親のキャリアや娘の晴れ姿などお構いなしに殺しに来るので、そこは安心していただきたい。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』©THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

なお、前作の監督および共同脚本の一人であったヨハネス・ロバーツは本作でも続投。いまや『海底47m』2作が彼の代表作だ。

敵は“盲目の”殺人サメ! スリル満点エンタメ志向のサメ映画!!

そんな『海底47m 古代マヤの死の迷宮』だが、「殺人ザメの存在を含む極限の状況下で、必死に助かる術を探り続ける」という前作のコンセプトは踏襲しつつも、そこに「マヤ族の古代都市を探索する」というアドベンチャー要素が加わったことによって、全体的な印象は前作とはそれなりに異なっている。物語の舞台が窮屈で圧迫感のある海底洞窟ということもあり、少なくとも“息苦しさ”と“暗さ”では前作を凌ぐだろう。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』©THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

そのかわり、本作に登場する殺人ザメも主要人物たちと同様に、たびたび劇中で「狭すぎる道を通り抜けられずに困って」いる。“主要人物が鉄格子でサメの侵入経路を塞ぐシーン”まで含めると、本作のサメは、それはもう何度も「抜け道に入る手前で顔を詰まらせて」いる。その他、本作のサメには“盲目”という設定を反映した、いくつかの撃退手段が用意されている。けっこうなことだが、ゆえに“主人公姉妹の行く手に立ち塞がる、ホホジロザメという障害”の絶対性、いわば“どうにもならなさ”の面では、前作の方が勝るかもしれない。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』©THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

ただし、クライマックスにおいての二転三転する展開に関しては、本作の方が抜群に優れている。前作と同じく「事前に伏線を張った」上で、そこから前作を超えて「スリルに満ち溢れた攻防を繰り広げてくる」ラストは率直に楽しいものだ。前作に比べて主人公姉妹の関係性を掘り下げるような描写は少なくなっているものの、そのぶん古代都市という舞台設定に絡んだギミックや、画面上の動きが増えている。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』©THE FYZZ FACILITY FILM 11 LTD

あえて言うなら『ディセント』(2005年)のようなサメ映画だろうか。総じて前作より軽い気持ちで観られる、エンターテイメント志向のサメ映画である。とはいえ、これはあくまで「前作を比較対象として並べた場合」の評であって、単体で観た場合の本作は文句なく恐ろしい。前作との間に話の繋がりはなく、初見の方でもまったく問題なく観られるサメ映画なので、よろしければぜひ一度鑑賞していただきたい。

文:知的風ハット

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』は2020年7月23日(木・祝[海の日])よりロードショー

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『海底47m 古代マヤの死の迷宮』

4人の女子高生が、メキシコの〈海底に沈むマヤ文明の遺跡〉を探検しようと盛り上がり、無謀にも最も危険な洞窟ダイビングに挑戦する。だが突如として巨大な人喰いホオジロザメが現れ、必死で逃げる4人は迷路のような海底洞窟で迷子になってしまった。神殿は崩れ、命綱も切断され、SOSを発信しようにも無線は通じない。ようやく見つけた逃げ道は渦巻く潮流でふさがれ、酸素は残りわずか……そして牙をむくサメがすぐそこまで迫っていた。

制作年: 2019
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