ウォールバーグ史上最神経質!『マイル22』初のフィクション作で描く非情なまでのリアル

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ライター:BANGER!!! 編集部
ウォールバーグ史上最神経質!『マイル22』初のフィクション作で描く非情なまでのリアル
『マイル22』© MMXVIII STX Productions, LLC. All Rights Reserved.
“Wバーグ”こと、マーク・ウォールバーグとピーター・バーグ監督が『ローン・サバイバー』(2013年)『バーニング・オーシャン』『パトリオット・デイ』(2016年)に続いてタッグを組んだサスペンス・アクション『マイル22』が2019年1月18日(金)から公開中! 特殊部隊描写を極限まで磨き上げた、人情味ほぼゼロ任務至上主義の脂汗全開ムービーだ。

ウォールバーグ史上最神経質かつ鬼上司な主人公

『マイル22』© MMXVIII STX Productions, LLC. All Rights Reserved.

『マイル22』はそのタイトルどおり、盗まれた核物質の行方を知る重要参考人を守りつつ約35kmの道のりを護送する“特殊部隊の一番忙しい日”を描く、手に汗握るサスペンス・アクション映画だ。主人公のエリート特殊部隊員ジェームズ・シルバを演じるのは、みんなのマーキーことマーク・ウォールバーグ。そして制作と監督を務めたのは、ハリウッド随一のウォールバーグの使い手として知られるピーター・バーグ。いわゆる“Wバーグ”コンビの最新作である。

まずオープニング・クレジットで、ウォールバーグ史上最神経質キャラクターであろうシルバの天才たる所以をざっくり紹介。さらに、CIAの特別活動部隊・SADの地上部門グラウンド・ブランチの名前をチラつかせ、彼が超極秘任務を遂行する立場にあることを手際よく説明していく。Wバーグ作品としては初の完全フィクションということもあってか、特殊部隊モノを次の段階に押し上げようというバーグ監督の意気込みが感じられるオープニングだ。

そんな『マイル22』の舞台となるのは東南アジア、インドカーなる架空の国(なんて名前だ!)。盗まれた放射性物質=セシウムの危険性を説くのに広島と長崎を例に出して怒鳴り散らすシルバと、「パワハラうぜぇ……」と押し黙る部下たちの空気が超気まずい。実際シルバは、負傷し動けなくなった部下に手榴弾を手渡すというモンスター上司ぶりを披露。同時に、爆弾の近くにいた子どもたちに反射的に覆いかぶさるという自己犠牲的精神も持ち合わせていて、なんだか部下としては非常に文句の言いづらい人である。

もう一人でなんとかしなよ! 強すぎイコ・ウワイス

『マイル22』© MMXVIII STX Productions, LLC. All Rights Reserved.

シルバ率いる最強特殊部隊は、情報チームの遠隔指示によって動く“オーバーウォッチ作戦”を敢行。その内容は、セシウムの隠し場所を知る地元警察官リー・ノア(イコ・ウワイス)を数十キロ先の空港まで無事に連れて行き、重要参考人としてアメリカに亡命させることだ。……え、なんか任務ショボくない!? などと言うなかれ。インドカー側(責任者は『ヴェノム』でディナーにされてた人)はリーを連れて行かれると都合が悪いらしく、自国民でも躊躇なく巻き添えにする非情な暗殺チームを差し向ける。

アウェイかつ数的不利の状況下で、次々と仲間を失っていくシルバ。この絶望的なシチュエーションをぶち壊さんばかりの存在感を放っているのが、本作をフィクションたらしめている張本人=イコ・ウワイスだ。インドネシアの格闘術シラットを取り入れた『ザ・レイド』シリーズで名を馳せたイコ・ウワイスは、“本気で強い人”枠で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒 』に出演し、いまや銀河系にまでその強さを轟かせている男である。その強さたるや、アメリカ人に護送してもらわなくても一人でダッシュしたほうが速いんじゃね? とツッコみたくなるレベルだ。

一応かなりタフなはずのウォールバーグが頼りなく見えてしまうほど、物語のスパイスとして起用するには刺激が強すぎた感のあるイコ・ウワイス。チームの中に『ウォーキング・デッド』シリーズのマギー役ローレン・コーハンや初代UFC世界女子バンタム級王者のロンダ・ラウジー、さらに名優ジョン・マルコヴィッチを配してバランスを取ってはいるものの、ここはもう素直にイコ・ウワイス無双を楽しむべきだろう。腹筋を見せつけながらパンイチで暴れまわるシーンは屈指の見せ場である。

そんなのアリ!? ラストの超どんでん返し展開

『マイル22』© MMXVIII STX Productions, LLC. All Rights Reserved.

セキュリティカメラからGoProまで駆使した多彩な映像も、本作の大きな特徴のひとつ。アメリカとインドカー、そこになぜかロシアまで首を突っ込むという謎の三角関係にはいささか混乱するかもしれないが、とにかくヤバい状況っぽいな! とハラハラしながら観てさえいればOK。最後の最後でどんでん返し的に明かされる衝撃の事実にも、ひな壇芸人ばりに良いリアクションがとれるだろう。

こいつぁこのままじゃ終われねえぞ! といった雰囲気のエンディングも気になるが、実際3部作を予定しているとかいないとか。ちなみにWバーグのコンビでNetflixオリジナル作品も進行中のようで、配信は2020年になるらしい。はたしてこのままリアル路線を推し進めるのか? 少しは人情味をまぶしてくるのか? タイトルは『マイル23』じゃないよね? 色々と気になるところだが、とにかくWバーグ先生の次回作にもご期待下さい!

『マイル22』は2019年1月18日(金)より全国公開中

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『マイル22』

世界を揺るがす危険な“物質”が盗まれた。行方を知る唯一の“重要参考人”を亡命させるため、周りを敵に囲まれる極限状態のなか、米大使館から空港までの22マイル(35.4Km)を“最強の特殊部隊”ד完璧な頭脳チーム”からなるアメリカ最高機密「オーバーウォッチ」作戦を発動し護送ミッションを遂行していく。しかし、行く手には想像を絶するラストが待っていた…。

制作年: 2018
監督:
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